すでにババヘラでバレていると思うが、秋田に1週間ほど行っていた。
何しに?と聞かれると、答えに困るが…
ざっくり言えば観光である。
ちなみに、秋田県は面積が国内で6番目に広いらしく、思っている以上にデカい。
そんな秋田で、ヤバいところを発見してしまった。
その名も、軽井沢!!
『秋田の軽井沢』って『東洋のベニス』みたいな形容ではない。
ホントに、秋田の中に軽井沢という地名があった。
狙って行ったわけでなく、偶々通りすがりに見つけちゃった。
住所的には、大館市らしい。
ちょっと北に行けば青森県に入る、秋田極北の地。
大館と十和田湖を結ぶ国道103号線沿いの山間部に、その集落はあった。
秋田市内からだと車で2時間くらいかかって、なかなか遠かった。
山間部の集落に突然現れた、立派なホテルの死骸!!
完全に死んでる廃墟。
バブルの名残りと思われる立派なホテルの死骸が、ド田舎の小さな温泉郷の真ん中に建っていた。
こんなホテルがあったということは、かつてはそれなりに賑わっていたであろうと思われるが、今はそんな気配など微塵も感じない激渋な温泉郷。
小さなメインストリートには、他の宿も何軒か並んでいるのだが…
生きてるのか死んでるのかわからん!!
死んでそうだが、車が止まってるし…瀕死だけど生きてるのか?
と思ったら、やっぱり死んでたっ!!
大館市のサイトをみたら、今も生存してるのは2軒くらいらしいから、体感で9割方は死んでる(営業していない)寂しい温泉郷。
集落には川が流れていて、対岸から見た大滝グランドホテルの死骸。
たぶんだけど、大滝グランドホテルの死骸がある側が『大滝温泉』。
一方、大滝温泉側から対岸を見ると、こちらは軽井沢という地区らしいが…
なんかお城みたいのがあるっ!!
そして、このお城みたいなのも…
死んでるっ!!
1階はジャングル化している上に、トタンで囲われていて近づくことは出来ず。
なんか…(ホントか知らんけど)開湯1200年らしく、秋田でも最古クラスの温泉郷っていうのはホントみたいだが、かつての栄華の名残りと、現在の過疎り具合がヤバい。
まだ生きてるホテルのレビューを見たが…
「昭和から続いている、ではなくて昭和が続いている感じ」
「部屋、設備の古さは覚悟の上でしたが、思っていた以上」
とか、いずれ死にそうな気配がプンプンしていて面白そうではある。
ただな…もし1泊2食付きじゃなかったら、餓死するレベルで周囲一帯に何もないのが気になるところだ。
辺鄙なところあるあるで、泊まる場所は何とかなっても、食う場所がなくてひもじい思いをするやつ。
泊まってはいないが、軽井沢の方で日帰り温泉に入ってきた。
軽井沢の集落内には、今まで見たこともないような祠があって「な、なんか怖ぇ~!」と雰囲気を盛り上げてくれる。
屋根の造りがやたら凝ってて、中には木彫りのフクロウとクマが祀られてた。
土着の信仰なのか?
そんな謎の祠の先にあったのが、軽井沢温泉。
「しない させない 命ちぢめる 白い粉」
小6の標語らしいが…小6がそんな標語を考えつくわけがない。
逆に、もしホントに小6が考えていたら、白い粉以前にそいつの方が心配だ。
入浴料200円!!
中には2つ浴槽があって、43度と46度。
46度は熱過ぎて入るのムリ!!
ジジイによると、昔は51度あったとか言ってて…もはや何がしたいのかわからん。
絶対、体には良くないじゃん!!
でも、大丈夫。
軽井沢から車で10分ほどのところに、別所という小さな集落がある。
ここにも入浴施設がある。
よそ者でも、100円払えば入れる。
こっちの方が温度がちょうどよく“気持ちいい”。
軽井沢温泉は、ほぼ“我慢”。
二軒をはしごした感想。
と、ここまで散々書いてきたが、これは通りすがりに偶々見つけただけの温泉郷の話。
ただの副産物である。
何が主目的だったか?というと…北秋田市に合川という町がある。
これが、秋田内陸縦貫鉄道の合川駅。
駅前の目抜き通り。
駅前“ロータリー”に建つ商店(の死骸)。
この活気あふれる合川駅から徒歩2分のところに、主目的がある。
わざわざ!!
これだけのために!!
遠いところをやってきた!!
チンコ・ナミ
旧パチンコ・モナミの死骸。
観光って…こういうことでしょ?
ただ…これだけだと、確かに弱い。
チンコを見に青森の方へ北に向かったが、今度は山形の方へ南に向かった。
由利本荘市、鳥海山の麓である。
マンコ将軍の墓
これで、ワンペア完成だっ!!
もしオレが誰かと戦うことになった時、チンコ・ナミとマンコ将軍の墓のワンペアを出せるようになったから、強いよ。
ワンペアは出来たのだが…クマが出そうでめちゃくちゃ怖い!!
武器としてビニール傘を手に、将軍の墓参りをすべく山中に。
もしクマが出たら顔(特に目を狙って)を突く作戦だったんだけど、実際のところ武器としてビニール傘って意味あるのか?は疑問。
ビクビクしながら山の中に入って、あったのがこれだっ!!
…え?
とは、思った。
そもそもの墓感がないし、(当然といえば当然だが)マンコ感もない。
ちなみに、マンコ将軍は日本人ではないらしい。
中国の唐からやって来た将軍が暴風雨に遭って遭難して漂着。
この地で死んだらしい。ま、ウソだろうけどな。
なお、由利本荘の地元民ですら、地元にマンコ将軍の墓があることを知らない。
世界で誰も知らない穴場。
名前がカッコイイよなぁ~
もし許されるならば、オレが名乗りたいくらいだ。
現代によみがえりし…将軍!みたいな。
モテそう!!
観光名所としてどうか?考えてみたが…
チンコ・ナミも、マンコ将軍の墓も、どっちも広大な秋田県を北から南に縦走するほどの価値があるかどうかで言えば、全くない。
これは両方行ったオレが断言できる。
オレのように、どうしてもワンペアを揃えたくてたまらなくなった人専用。