行ってきました、青ヶ島!!
Photo by Charly W. Karl: CC BY-ND 2.0 via flickr
青ヶ島とは
正式には、東京都青ヶ島村。
活火山島の上に、158人の村民が住む日本で最も人口の少ない村。
そして世界でも珍しいダブル・カルデラ島。
島全体が断崖絶壁で囲まれているので、『南の島』なのにビーチがない島。
この島の最大の魅力は、なんといってもその姿。
こんな姿の島は、世界でも類をみない特異な存在かと。
そんな青ヶ島に実際に行ってみたワタクシだから、今はっきりと言えること。
それは・・・
上陸しちゃったら島の全景が見えないよっ(泣)
先ほどの、誰かが撮った写真を画面いっぱいにして見るのが一番キレイ。
ちなみに、先ほどの写真は南南東の方角から島を撮った写真。
八丈島からヘリコプターで行っても北北東の方角から島に進入して、青ヶ島北にあるヘリポートに着陸するので見れる景色が違う。
青ヶ島から出る時も北北西の方角に出てから八丈島に向かうので、見れる景色はこんな感じ。
カルデラの中は見えない。
まぁ、もう行っちゃったから仕方がないんですけど、先ほどの写真のような景色が見たい!と思っているあなた。
あの景色は見れませんよ!!
多分・・・ドローンで撮ったかと。
ちなみにヘリから島の姿がみたい場合は、八丈島→青ヶ島のフライトは左側、青ヶ島→八丈島のフライトは右側がおススメ。
座席指定はないので、早く並んだもん順です。
島への渡り方
さて、青ヶ島が秘境と言われる所以は島に渡る交通手段が脆弱過ぎ!の一点。
下手したら小笠原諸島よりも行きにくいと言われたりするのは物理的距離とは関係なしに、すぐ欠航しちゃうから。
島に渡る手段は二つ。
八丈島から船で行くか、ヘリコプターで行くか。
船の欠航率は平均50~60%らしい。青ヶ島村役場の情報だと、去年1月なんて欠航率75%!!
ということで、ワタクシは金を5倍払ってでも往復ヘリコプターを選んだわけです。
そんなヘリコプターのここ最近の運行状況は?と言うと・・・
21日 就航
22日 欠航
23日 就航
24日 欠航
25日 欠航
ヘリですらこの欠航率っ!!
そんな中、選ばれし者であるワタクシは21日に青ヶ島IN、23日に青ヶ島OUTと当初のスケジュール通りに旅行出来ちゃった。
あー、今年の運を使い切った感がハンパねぇ・・・
ちなみに、21日は朝7時30分に羽田発のANA初便に乗り込み、八丈島でヘリに乗り換え、10時前には青ヶ島に上陸しておりました。
移動時間としては至極フツーの国内旅行です。
ただ・・・もしこれが1日ずれていたら?
22日のANA初便は、定刻から20分遅れの7時50分に羽田を出発。八丈島までは行ったものの視界不良のため着陸できず、折り返して羽田に戻ったのが10時過ぎ。
同じ午前10時でも、21日だったら青ヶ島に着いていて、22日だったら羽田から全く進めていないという・・・
当然のことながら、22日は八丈島⇔青ヶ島のヘリも船も欠航。
だって、22日の青ヶ島はこんな感じだったもん。
濃霧&暴風&雨!!
なのに翌23日は、ウソのように無風というね・・・
青ヶ島村役場で就航率情報を出してるけど、「何月がまだマシか」くらいの参考にはなるけど、あとは運。
最近お問い合わせを多くいただいておりますので、昨年の船・ヘリコプター就航実績をまとめました。ご予定を立てる際の参考にしていただければと思います。梅雨のシーズンは霧発生のためヘリコプター就航率が悪い傾向にあります。ご注意ください。 pic.twitter.com/peN5CQRIvr
— 青ヶ島村 (@Aogashima_Vill) 2016年2月24日
ちなみに、八丈島⇔青ヶ島のヘリは1日1便の定期便の他に、チャーター便ってのがあります。
青ヶ島の村としてチャーターする不定期ヘリ。
知らんけど・・・巡回検診で来島するお医者さんのためとか、その他の島の事情でチャーターするのかも。
空席さえあれば乗せてくれるので、定期便が欠航しても夕方とかにチャーター便が飛ぶ可能性もあるぞ。
ヘリは絶対に八丈島から飛ぶので、青ヶ島から帰る時以外でも、青ヶ島に行く時でもチャーター便を利用できる可能性あり。
チャーター便がいつあるか知る方法?
青ヶ島村役場に電話して「チャーター便あったりしますか?」と聞く。
船の欠航は・・・
青ヶ島の港をみれば納得するしかない。
青ヶ島は周囲がすべて断崖絶壁という地理的制約のためにいわゆる『普通』の港が造れないんでしょうね。
大千代港に下る道は崩落して、今は港に近づくことすら出来ず。
最初の青ヶ島の写真で、手前の尾根を走る道路が見えます。
崖が崩れて、白っぽくなって道路がブチっと切れてるとこ。
その下にある海にポチッと飛び出てるとこが、大千代港。
今は要塞みたいな・・・秘密基地みたいな・・・三宝港という港があるんだけど、防波堤なし。
桟橋も短く、船を係留することも出来ない。
そんなわけで、波が高いと接岸できない。
欠航・・・仕方ない。