今回のお散歩ルートは、秋葉原から神楽坂。
東京ではどこが好きなんですか?
もし、そう聞かれたら……
神楽坂かな〜
え?上野?どこですか、それ?
と答えられるように、神楽坂(かぐらざか)が今回のお散歩の目的である。
スタート地点を神田にしようか新宿にしようか迷った挙句、秋葉原に。
日曜日の秋葉原は歩行者天国って忘れてた。

人がうじゃうじゃいて「気持ち悪ぃー!」と、早足で脱出。
秋葉原から神田川に沿って、外堀通りをひたすら真っ直ぐ西へ。
右手に湯島聖堂を見ながら相生坂を上る。

反対側には神田川。

撮り鉄みたいのが「タイミングが合えば地下鉄丸ノ内線と、JRが立体交差する写真をどうたらこうたら」と熱く語っていたので、立ち聞きしてしまった以上、一応オレも写真を撮っておいた。
JRは待てないので、丸ノ内線だけパシャッと。
坂を上りきった御茶ノ水にあるのが……
あれ?東京医科歯科大学病院があったはずだけど、なんか名前が変わってる!!

写真では小さくて見えないが、東京科学大学病院になっていた。
何それ?医科歯科大学って無くなったの?!とググったら、2024年に東京工業大学と合併して東京科学大学に大学名が変わっていた……
そんな情報ぜんぜん知らんかった。
東京科学大学病院のお隣は、順天堂大学病院。

たしか日大病院も近くにあったはずだが、御茶ノ水って病人の聖地なの?
順天堂大学の辺りから、今度は下り坂(御茶ノ水坂)になる。
坂を下りきれば水道橋で、東京ドームシティ。

なんかアトラクションが色々あるみたいだが、行ったことはない。
東京ドームシティの前を通り過ぎ、トヨタ自動車の東京本社前を通り過ぎて、飯田橋まで来れば神楽坂はもうすぐだ。

路地裏に入れば、かつての花街の雰囲気を残す一見さんお断りの料亭や割烹があったり、置き屋があるが……
神楽坂通り自体は、ちょっとだけお洒落な下町風情。看板の色やデザインに厳しい規制があるらしく、コンビニも通常と違う配色だ。
なぜか八百屋がたくさんあるのが気になった。

立ち飲みの店もあった。左の白い入口には「座敷」の貼り紙、右の黒い入口には「立ち飲み」の貼り紙。

フレンチなラーメン屋もあった。

実は今回神楽坂に来たのは目的があったからだ。
それがここ。

この奥にあるのが、グルジア料理&ワインバーの Georgian Bistro and Wine Bar Ajika だ。

昔、五反田にGAUMARJOS!(ガンバルジョ)ってお店が1軒あったんだけど閉店しちゃって、それ以来グルジア料理専門店は(オレが知るかぎり)東京になかった気がする。
ロシア料理を主とするレストランが1~2品“グルジア料理”として出してたくらいか?
これが個人的にけっこう意外で……
世界最高峰のグルメ都市であるはずの東京で、「ない」ってどういうこと?!と思っていた。
エチオピア料理ですらあるのに。
2025年9月にこのAJIKAが神楽坂にオープンしたのは知っていて気になっていた。
ウワサによると、元大関の栃ノ心が本所吾妻橋の近くにグルジア・レストランを出すみたいだけど、オープンしたのだろか?
ちなみに、栃ノ心はムツヘタ出身らしい。
まだオープンしてなければ、今のところはAJIKAが都内唯一のグルジア料理店(のはず)。
ということでグルジア料理を頂く。

ハチャプリが1,900円、赤ワインが1,400円(グラス)と、さすが神楽坂プライス。
ん?赤ワイン?!
と思った方は正解。
自らに課した「食べない・飲まない」というお散歩ルールを自ら破って食って飲んでやった。
しかも、食べたアジャルリ・ハチャプリ(アジャラ地方スタイルのハチャプリ)は、チーズに加えて卵、バターがこってりで、お散歩の消費カロリーなど軽く無に帰すほどの大カロリーお化け。
結論から言うと、オレはもう行かなくていいかな?って感じ。
ただ、美味いかどうかで言えば、美味い。
そもそもハチャプリは、チーズ入りパンのこと。
そんなの美味いに決まってる!
逆に、チーズと卵が入っていて不味い料理なんてあんの?!
でも……“チーズ入りパン”自体は日本でも珍しくはない食べ物なわけで、ハチャプリじゃないといけない理由がオレには思いつかなかった。
「パンにチーズ?!斬新過ぎるだろっ!」と思う人以外には、意外性はない。
ワインもなー
濃厚な風味なのはわかる。
だが、それしかわからんかった。
美味いのは美味い。でもメルシャンを出されても「美味い!」って飲むと思う。
ハンガリーのトカイワインくらい特徴があったら「何これ?甘っ!」となるが、赤ワインを飲んでも「う~む、濃厚だ……逆に濃厚だってことくらいしかわからん!」くらいのオレみたいな人間には、メルシャンでも飲ませておけばいい。
常日頃から色んなワインを飲み比べてない人間に良いワインを飲ませても、良さはわからん。
せっかくなら赤ワインじゃなくて、グルジアと言えば!とアンバーワイン(オレンジワイン)を飲めばよかった……と、ちょっとだけ後悔。
結論:グルジア料理を食べたかったら、松屋でシュクメルリを食えばよくない? オレンジワインを飲みたかったらネットでボトルで買えばよくない?
松屋でシュクメルリを食べたことがないが、神楽坂に行く前に松屋に行くべきだったかもしれん。
なお、神楽坂のAJIKAは日本人ウェイターもいたが、ウェイター&ウェイトレスに加えオープンキッチンにいるシェフもグルジア人。直接聞いた。
ところで、グルジアという呼称に関してだが……
強いこだわりがあるわけではないので、ジョージアの方が伝わりやすいならジョージアを使うし、相手に合わせて使い分けているが、個人的にはグルジアを使う。
ジョージアはアメリカの州もあるし、ジョージア(州)とグルジア(国)で別の方が合理的じゃね?という軽い意見。
缶コーヒーもあるし。
呼称変更は「グルジアはロシア語のГрузия(グルージヤ)が由来だから使うのを止めてくれ」というグルジア政府側の政治的・対露感情的な理由らしいが……ロシア語のグルージヤ自体がそもそも借用語というのがややこしいところ。
グルージヤはペルシア語からの借用で、ロシアがゼロイチで考えたオリジナルじゃない。
まずペルシア語の歴史的民族名グルジが先にあって、その派生が各言語に散って「〜の土地」を示す接尾辞-stan(ペルシア語由来)と付ければグルジスタンになるし、-ia(ラテン語由来)と付ければグルジアになる。
ロシア語は伝播のルート(派生)のひとつではあるけど、「由来だから」って理由はかなり微妙だし乱暴。
由来を言い出すなら、ペルシア語が祖先。
ま、イヤって相手にはジョージアを使うし、極論どっちでもいいんだけど。
