上野地下特選劇場

成人ポルノ映画

そういえば・・・以前に上野に来た時に『タマもの 突きまくられる熟女』という頭の悪さ全開なタイトルの成人ポルノ映画をやっていたのを思い出してしまったのです。

せっかくまた上野に来たことだし観て行こうかな?と思い立ったわけです。

タイトルからも分かる通り、どうせ内容がほぼ『無』に等しい位にくだらない内容の映画であることは容易に想像が出来ちゃうわけじゃないですか? でも、そんなくだらないポルノ映画を1本観て日記のネタにでもしちゃおうかな?などという、浅はかな魂胆があったのもまた事実です。
でも料金が高かったら嫌だな、と思って行ってみると・・・

なんとたったの500円均一!! 安っ!!

そして今日の映画は・・・『喪服不倫 黒足袋婦人

どんな婦人だよ、黒足袋婦人って?!

意味分からんけど、安っ!!

どうやら、今日はこの『黒足袋婦人』を何度も何度もひたすら上映し続け、一度館内に入ってしまえばどれだけいてもたったの500円で『黒足袋婦人』を何度も何度も観れてしまうという画期的なシステムのようである。
これなら見逃しちゃったあの場面や、もう一度見たいこの場面も、ばっちり押さえることが出来て大満足間違いなしだね!!
一応、一緒にいた嫁を誘ってみたものの「なんで私も行かないといけないのよ! 私は丸井にいるから1人で行けば?」とあっさり断られ、結局1人で行く羽目に・・・

いざ入場

地下特選劇場』という“特選”感ゼロな劇場に向かう階段を、ちょっとドキドキしながら下りて行ったのでした。

ババアに手ほどきを受けながら、自動であることの意味が半減している自動券売機に500円を入れて、あとはババアがボタンを押すところから全てやってくれてチケットを購入。

扉を開けて劇場の中に入ると・・・ぬおぉぉっ!!

ビックリするくらいの人の多さに、ちょっと怯んでしまいましたよ。
狭苦しいスペースの全80席は完全に埋まっており、座れない客どもが後ろの方に固まっているのだが、それが満員電車並みの混雑でギュウギュウ詰め状態。
しかも、入口が劇場の後ろにしかないので、扉を開けた途端にいきなり満員電車なわけです。
しかも既に映画は上映中で暗いから劇場内がよく見えない・・・

とりあえず、目が慣れるまでは壁際のわずかなスペースにいようと思い、少しウロウロした後におっさんとおっさんの間の僅かな隙間に滑り込んだわけです。

スリとの戦い

クソ、前のおっさんの頭が邪魔でスクリーンが見えねー!と思っていると、後ろにいるおっさんの手がオレのお尻に触れているのに気付いちゃったのです。
基本的には人ごみでは全神経を集中させて警戒態勢に入ってますから、オレに対するどんな些細な不審行動もすぐ分かっちゃうわけですよ。
そいつの手がまずはオレの左の尻ポケットをペロンと確認し、財布の入っている右の尻ポケットにサラッと触れてきたのです。
「あんだよ・・・スリかよ・・・うぜーな」と思いつつ、そいつの手を掴んで後ろを振り向くと、農協で配ってそうなしょぼい帽子を被って、だっせーメガネをした冴えない50代くらいのちっちぇーおっさんが立ってるわけですよ。
手を掴んだまま、そのおっさんの耳元で「テメエ、殺すぞ」とささやいて警告を発してあげたのです。

すぐキレる人とか大声を上げる人とか、人間的に低レベルだと思っているのでオレは怒らないんですね。
あまりにしつこいと・・・まぁ最後にはキレるかも知れませんが、スリくらいで怒るのもどーかな?って感じでしょ?

とーこーろーがー!!

しばらく経つと、また同じおっさんがオレのお尻を弄りだしたじゃありませんか?
ムムッ、こいつはナメてんのか?とイラっとしたわけです。
そこで!オレはキレる瞬間を財布を抜き取った瞬間に合わせちゃおう!という素晴らしい計画を思い立ったのです。
おっさんが財布を抜き取った瞬間に振り向き様にグーで殴ったら、お互いが納得だし、そのだせーメガネも吹っ飛んで面白いかな・・・ウヒヒみたいな発想ですよね。
完全にオレの中ではイスタンブールでスリをボコった時のイメージが湧いていたわけです。
今回は1人だから集団リンチにはなりませんけどね。

おっさんは先ほど同様、左の尻ポケットをペロリン!と撫でてきました。
順番的には、ここから徐々に右に移動してきて、そろそろ財布が入っている右の尻ポケットをペ・ヨンジュン!ってするはず・・・と思って、殴る準備をして待っていたわけです。
ところが、おっさんの手は左から真ん中に移ったところまでは良かったんですが、そこから右に行く気配がないのです。
真ん中・・・まぁお尻の割れ目のところですわな。そこを何か知らんけど明らかに割れ目に沿って上下にスリスリーってされてるんです、オレ。

えっ?!

予想が思いっきり外れてしまって、完全に殴るタイミングを失ってしまった上に、ちょっとしたパニックですよ。
おっさんの狙いはオレの財布ではなかったのか!?という事実に、まずは驚きますわな。
じゃぁ、何か?おっさんの狙いはオレのお尻なのか?!
でもなぜ??と、頭の中は?だらけ。

だってスクリーンに映し出されているのは、黒い足袋を履いた女がどこかの男におっぱい揉まれている絵ですよ。
ポルノ映画を観に来ている男性が、ついつい興奮して女性に手を出すってのなら分からんでもないが・・・えっ?何で男性のオレがお尻をスリスリされてんの?
欲求のはけ口としての俺のお尻は不正解なわけじゃないですか、この場合。

えーっ・・・どうしよう?と思って。

とりあえず弱々しく「や、やめろよぉ~」って言いました。

とりえず後ろのおっさんは大人しくなったのですが、一難去ってまた一難です。

後ろ去って今度は前

なんかね、今度はオレの前を触ってる奴がいるんですよね。
手で確認すると、オレの前に立ってるおっさんなわけですよ、これがまた。
器用なことに前は向いたままで、手だけ後ろに持って来て触ってくるわけです。

おいおい、おまいらもっと集中して『黒足袋婦人』観ろよ!と思いながらおっさんの手を払うが、またさわさわタッチしてくるんですね。
さすがに二人目となるとオレも慣れてきてるし、若干しつこさにイライラしてて、思いっきり前のおっさんの坐骨をヒザ蹴りしたら大人しくなりました。

蹴った方のオレのヒザのダメージも甚大で、硬いところを蹴っちゃったもんだから、しばらく痛さでジンジンしてましたけど。

蹂躙された健全なエロ心

こいつらはどんだけ『黒足袋婦人』に興奮して頭がおかしくなってるんだ?!と思っていると、映画が終わり館内が明るくなったのでした。
その時初めて館内を見渡したんだけど、明らかに尋常ではない雰囲気に気が付いちゃったのです。

オレがいる壁と逆側の壁におっさん3人が向かい合って超至近距離で密着してて、オレの周りのおっさん連中も彼らを注目しています。
うまい具合にきちんと見えないんだけど、奥の1人がズボンを履いてないことくらいは分かるんだけど、何をやってるのか?までは見えない。でも、なぜかそのおっさんが恍惚の表情を浮かべてるんです。

しかも、さっきまでオレのお尻をナデナデしてた後ろのおっさんが、新しく入って来たおっさんとお互いの急所をナデ合いしてるし!

何か知らないけど、AVでもない『黒足袋婦人』ごときでこんなに興奮しちゃって、「もう男でもかまわない!」的な性的トランス状態に陥っているのかしら?
そうなったら世も末の何て堕落した世界なんだ!と、この腐敗した21世紀の性事情を呪っている間にも、誰一人席を立ち上がらない回転ゼロの休憩時間が終わり、次の上映時間で館内が暗くなった中で意識を集中させて『黒足袋婦人』を鑑賞しようと努めるが、まったく集中できず。

後ろのキモイおっさんが、オレの肩のところでハァハァ言ってるわけですね。
全っ然集中できん!!

頑張ろうとは思ったんです、オレ。

でもね、ここで頑張ることの意義が全く見出せなかったんです。それどころか、イライラがピークに達してきて不快指数がグングン上昇。
もう限界だ・・・と思って、『黒足袋婦人』の結末を見ることもなく外に逃げ出したオレ。

さっそくに嫁に電話ですよ!
「知らないおっさんに性的イタズラされた!」ってね。
まさか30才にもなって、こんなことを嫁に報告することになるとは夢にも思っていませんでしたよ。
「言ってることが分からない」と、電話口では通じませんでしたけど。

家に帰ってから、上野の地下特選劇場をネットで調べてみました。
そして、自分の無知に愕然としてしまいましたよ・・・

なんかね・・・有名なホモの出会いの場だそうです。
無知って恐ろしい。

でも、おかしくねーか?!
男女のポルノ映画を流す映画館がホモの出会いの場って、絶対に倫理的に間違ってると思うんですけど。

ちなみに肝心の『喪服不倫 黒足袋婦人』ですが、いくら頑張ってみてもストーリーを全く思い出せません。

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