何が?って、今年に入ってからこのブログにアップした記事数。
今月に至っては前月比200%増で、コロナのせいでヒマにしていることがバレバレである。
そんなわけで、今回は新型コロナウイルスに関連したアフリカのニュースを。
有名TVキャスターのマカムバ(30才)がコロナウイルスで亡くなり初の死者を出したジンバブエでは、先週に医師会と看護師連合がストライキに突入すると政府に対して警告。理由は、政府の失策により感染予防ための個人防護具(PPE)がないから。
医療従事者すら守れない状態でコロナウイルスとの戦いで最前線には立てないとして、個人防護具や消毒液が用意されるまでは組合傘下の全ての医療従事者はストライキを決行するとジンバブエ政府に強く求めたようだ。
それに対してジンバブエ政府は3月24日(火)の声明で、ジャック・マー(元アリババCEO)財団からコロナ検査キット20万個、マスク10万枚の寄付を受けたと発表。さらに首都ハラレのウィルキンズ病院に中国政府が集中治療室(ICU)を設置中で、週末までに完成させると。
実際には医療従事者としての職業倫理から多くの医師や看護師はストライキに参加しなかったようで、ジンバブエ医師会の会長も「我々は現場に留まっているが、医療スタッフが身を守ることなく患者に付き添うことは出来ない。感染のリスクが高い医療スタッフ全員に木曜日(26日)までには個人防護具を配布すべき」とインタビューに答えている。
ちなみに、医療従事者の感染予防のための防護具がないとか消毒液がないって騒いでるのって、マカムバがコロナで亡くなった後の話だからね。
西アフリカのナイジェリアではコロナウイルスに加えて、エボラ出血熱などのウイルス性出血熱4疾患のひとつであるラッサ熱がアウトブレイク中。
ナイジェリア疾病管理センターによると、今年に入って176名がラッサ熱で死亡して既に去年一年間の死者数を超えており、壊滅的な大流行になる危険性をはらんでいるとのこと。
ちなみに、ナイジェリアでコロナウイルスに感染して亡くなったのは現時点で1名。
さて…
アフリカでもコロナウイルスに関するデマがSNSを中心に流布していることを受けて、色々なメディアで噂を検証するファクトチェック記事が出ている。
デマの多くは欧米やインドなどから流れてきたものも多いようで、例えばこんなのがあった。
1.コロナウイルスに感染してもコカインを接種すれば治る:誤り
2.たくさんセックスすればコロナウイルスを殺せる:誤り、リアル濃厚接触
3.プーチン大統領は市民が外出しないように町中に500頭のライオンを放った:誤り
4.10秒間息を止められたらコロナウイルスに感染していない:誤り
ちなみに「プーチンが町中にライオンを放った」というデマで使われたのは、熊本地震の直後に「熊本の動物園からライオンが逃げた」とツイッターにデマを流した奴が使っていたのと全く同じ画像。

これね…2016年に南アフリカの映画制作会社が撮影のためにヨハネスブルクの町中に(無許可で)放ったレンタルライオンのコロンバス君だから!!
でも「プーチンならやりかねん…」とアフリカを含む世界中の人たちが共通認識として持っているから広まるデマって考えたら、プーチンはさすがだな。
他には…
ウガンダでは、輸入ものの古着を介してコロナウイルスが拡散しているというデマが広がっているらしい。
名門マケレレ大学の公衆衛生学・疫学でトップを務めるケラチョ博士は「拡散する可能性があるとすれば古着のせいではなく、古着を売っている人たちがコロナウイルスに感染している場合のみ」とデマを一蹴。
ナイジェリアでは、コロナウイルスを殺すという“秘密のレシピ”がSNSで拡散。ニンニクとハチミツを混ぜたものはコロナに関係なく体に良さそうな気がするが、牛乳ならぬ牛尿を飲むとか「それってインド発のデマじゃね?」と疑うような秘密レシピが出回ってるらしい。
日本でも“お湯”の次に来るのは“牛尿”じゃね? 日本の場合は手に入りにくいのが難点か。
今から買い占めだっ!!
都市封鎖(ロックダウン)も始まっている。
南アフリカではコロナウイルス対策として先週から3週間のロックダウンを全土で実施中。
軍や警察を動員して封鎖を実行しているが、3月28日の ニュースによるとヨハネスブルクのスーパーマーケットSHOPLITEに並んだ数百人の買い物客が(他人と一定の距離を保つ)『社会的距離 social distancing』を順守しなかったとして、警察が客にゴム弾を発射。
ニュースの写真を見る限りだと、そんな至近距離で撃ったらゴム弾とはいえ死ぬんじゃね?と思ったが、死者は出ていない模様。
ゴム弾発射後は、ムチを使って客をお互いに距離を取らせたそうだ。
ムチっ!!
列を作る時は他の人と距離を開ける以外にも…“不要不急の外出”をしていると、こんな感じで撃たれるっぽい。
警告とかないのね…