極彩色な金星世界
ツアーの最後にまわったのはダロール。
ここの写真を見てダナキル砂漠に行こうと思ったわけで・・・
いわば、旅のハイライト。
砂漠を走り、エリトリアとの国境近くまで行きます。
いつもは護衛は1人だったのに、ここに行く時だけはエチオピア軍の兵士7~8人はいました。
兵士に先導されて、丘を登ります。
斜面を登っていると、塩のテーブルが無数に並ぶ奇妙な景色が広がっていました。
切り取って日本まで持って帰って、家でテーブルに使おうか?と少し考えたけど・・・
すぐに邪魔になって、深夜にこっそり燃えないゴミに捨てている自分の光景が浮かんだので止めておく。
丘を登ると、眼前に広がっていたのは極彩色な世界。
すでに有毒ガスの臭いがプンプンしています。
(行ったことないけど)この金星みたいな景色の中を歩きます。
美しきものには毒あり。
シューシューと、地面全体から亜硫酸ガスが吹き出る音がしています。
鳥の死骸が落ちてました。
まだ新しい死骸だったところをみると、多分この一帯を低空飛行でもしてガスにやられたと思われます。
虫もつかない綺麗な状態のまま、朽ち果ててゆくのかも。
のりたまをかけたみたいな綺麗な黄色だが・・・この辺りも亜硫酸ガスの濃度が高かった。
歩道が整備されているわけでもないので、この一帯は自分が歩きたい場所を歩きます。
今回、キルギスで購入したMyガスマスク(ロシア軍仕様)を持ってこなかったことを後悔。
濃度が低い場所を選びながら、口と鼻を覆い、なるべくガスを吸い込まないようにしながら歩きます。
サイケデリックな景色と、カラシニコフを持つ兵士たち。
数日前まで東京にいたのがウソのような異次元の景色。
塩に、硫黄とかカリウムなどの鉱物が付いてこんな変わった景色になるらしいです。
やっぱりドローンで空撮したら楽しそうですね!
首都アジスアベバに戻った後、今度は東にソマリランドを目指します。
昔エチオピアに行った時は、ジブチに行くためにディレダワという町を経由して行ったのですが、今回はディレダワ近くのハラールに行き、ハラールを経由してソマリランドに入ることにしました。