ダナキル砂漠ツアー【3】エルタ・アレ

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そこそこ悪路

続いて向かうのはエルタ・アレという火山です。

エルタ・アレの火口には、世界でも珍しい溶岩湖があります。

“世界でも珍しい”ということは、エチオピアのダナキル砂漠以外でも見えるということ。

コンゴ(DRC)にあるニーラゴンゴ山に行っても見れるし・・・

エチオピアもコンゴも遠いと思う人は、ハワイに行けば見れます。

キラウエア火山も“世界でも珍しい”溶岩湖を持つ火山のひとつらしいですが、ハワイには行ったことがないのでどっちがすごいのかは不明。

最初の夜を過ごしたハメッド・エラから、まずはエルタ・アレ登頂の基地となるドドムへ移動します。

80kmの道のりに6時間かかる“世界最悪の道”ということですが・・・

確かに悪路は悪路だけど、間違いなく世界最悪ではないですね。オレですらここより遥かに酷い道を知っているくらい(例えば、モザンビークのマルパモンテプエズ)だから、世界にはもっと酷い道は沢山あります。

砂(すな)砂漠を越えると、黒い景色になります。

火山が近い証拠で、しばらくすると目の前にエルタ・アレがその姿を現します。

日中はあまりにも暑過ぎて山を登れないので、ドドムで日が暮れるのを待ちます。

ダナキル砂漠は“世界で最も暑い場所”のひとつということは・・・日中は50度近くまで気温が上がるということで・・・そんな太陽が出てる時に山登りなんて自殺行為なわけです。

太陽が沈んだ後、いよいよエルタ・アレに登頂。

エルタ・アレ登頂

標高は613mと低いんだけど、真っ暗な中をヘッドライトの灯りだけを頼りに足場の悪い火山岩を登っていくのはけっこうしんどい。

当然、ツアー客の中でも体力差があるので、体力のない人に合わせていたら4時間近くかかりました。

ちなみに、思っている以上に大変なので・・・

4時間かけて登ったものの、体調が悪くなり肝心の火口を見ていない人が2人もいました。

ボコボコと溶岩が沸騰する音が聞こえ、

偶に爆発音と共に溶岩が吹き上がります。

ただ・・・黒い膜が湖上を覆っており赤い部分が思っていたより少なかった。

試しにペットボトルを投げ込んでみたけど、投げ込んだ瞬間に燃えるわけでもなく、黒い膜の上に落ちてコロコロと転がった後にボッと燃えて消えるんですね。

柵などないので、飛び込みたければ自由に飛び込めます。

淵のギリギリまで行ってみましたが、火山岩は軟らかくパリパリと音がして簡単に割れそうで怖い。

実際に非常にもろく簡単に割れるらしいので、あまり火口に近づくと割れて溶岩湖に落ちてジュッとなる可能性もあります。

偶に、吹き上がった溶岩が人がいるところまで飛んでくるので、自分のいる方に飛んできたらすぐ逃げれるように注意は怠れないですね。

一通り見た後は、山頂(もちろん溶岩が飛んでこないところ)で断続的に聞こえるマグマの爆発音を子守唄に一夜を過ごします。

そして深夜2時に起床!!

太陽が昇る前に下山しなければ、暑さで大変なことになるから。

4時間かけて登り、体調を崩して火口を見ていない人にとってはただムダに山を上り下りしただけの苦行。

ドドムに辿り着く前に太陽が顔を現しましたが、確かに太陽が出てしまうと暑さで一気に体力を奪われます。

ドドムに着いてから知ったのですが、大きなサソリがいるようです。

どうせなら事前に教えておいて欲しかった情報・・・

下山後に朝食を取った後は、また同じ道を通ってハメッド・エラに戻ります。

なかなかの強行軍です。

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