ジンバブエの諜報機関CIO

スポンサーリンク

初めてオレがジンバブエに行った同じ年の5月、

ジンバブエの主要都市でムランバツヴィナ作戦なる作戦が決行されました。

日本語に訳すると、ゴミ駆逐作戦

作戦の内容は、ジンバブエ都市部のスラムとかホームレスたちを一掃するというもので、方法は至極簡単。

スラムをブルドーザーで破壊する

という何の解決にもならない作戦で、70万人がスラムから強制退去され別の場所でホームレスになったというだけの話です。

理由としては、当時のジンバブエの経済状況が極度に悪化していて、不満を抱える貧困層の人々が大規模暴動を起こす危険性を考えて・・・

だったら、都市に住む貧困層の人口を減らせばいい

という、頭良さげな発想。

この作戦を計画したのが、悪名高きジンバブエの諜報機関CIO(Central Intelligence Organisation)。

ただ、この作戦を一番最初に提案したのはジンバブエに亡命中の・・・

メンギスツ・ハイレ・マリアム元エチオピア大統領

というウワサがあります。

かつて、エチオピアで独裁政治を行い、粛清で100万人以上を殺したとされるメンギスツ。

1991年に亡命して、今もジンバブエの首都ハラレに住んでいます。

エチオピアでは虐殺罪などで終身刑になっていて身柄引き渡しを求めらているけど、ジンバブエ政府が拒否している状態。

ジンバブエ政府は完全否定していますが、匿名のCIO内部筋によるとメンギスツ元エチオピア大統領がムガベに進言して、ムガベのゴーサインが出たのでCIOが作戦を立案して実行に移したとされています。

CIOが他に立案して実行に移された作戦としては、2008年の『ジキサイマヒシ作戦(日本語訳:オメエん家の衛星放送受信アンテナを取っ払うぞ作戦)』があります。

民家に衛星放送の受信アンテナがついていると、隣国のテレビ番組が見れてしまい、情報統制が出来なくて困っちゃうという理由で・・・

国防軍と民兵組織を総動員して、国中の民家をまわってアンテナがついていたら問答無用で取っ払って壊すという、すげー頭良さげな作戦。

そんな、国内では頭良さげな作戦を次々と立案するCIOは、国外では暗殺などもする諜報機関でもあります。

その筋の世界では、CIOは拷問テクニック情報を自白させる能力で有名だそうで・・・

以前、南アフリカの諜報機関が構築したジンバブエ国内のスパイ網がCIOのカウンターインテリジェンスで一網打尽にされ、捕まった南アフリカのスパイが拷問で全部しゃべっちゃったなんて事件もありました。

そんなCIOで今、一番問題になっているのが・・・

イスラエルの諜報機関モサド

だそうです。

もともとは、ジンバブエが核兵器の原料となるプルトニウムをイスラエルの敵国であるイランやシリア、北朝鮮に密輸しているっていうんでモサドがジンバブエに諜報網を構築。

2002年頃にモサドの工作員のアリ・ベン-メナシェという人(現在カナダ在住)がムガベ政権の転覆を図って野党と共謀しているという情報が明るみになって以降、かなりの数のモグラ(内通者)がCIO内に浸透してるんじゃねーか?という話。

そんな中、CIOが現在行っているのが『ムチョムビンディアニ?作戦(日本語訳:我々の中で裏切り者は誰だ?作戦)』。

CIO内の二重スパイを根こそぎあぶりだして粛清する作戦で、身に危険を感じた諜報員がすでに何人も国外逃亡しています。

去年も、CIOの諜報員がイギリスに亡命してましたね。

その諜報員によると、CIOの拷問方法は「ペンチでアゴを砕いてから歯を一本ずつ抜く」とか、「ペンチで爪を剥がしてから指を切断」とか、電気ショック責めとか、水責めとかだそうです。

そんなCIOの諜報員たちを輩出するために設立されたのが・・・

ロバートムガベ諜報大学

ヒューミント、暗号解読、通信傍受解析、防諜、ミリタリー・インテリジェンス・システム・インテグレーターなど、諜報活動に必要な様々なテクニックを教わる総合スパイ学校。

ちなみに、校舎の建設資金を出しているのは中国。教官は中国人です。

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

この記事をシェアする

フォローする

関連コンテンツユニット
スポンサーリンク
広告(大)