エボラ出血熱

スポンサーリンク

「1月にエチオピアに行ってた」という話をすると・・・

「えっ、エボラ大丈夫?」と聞かれる時がある。

うん・・・エチオピアってアフリカ大陸の東にあって、今回エボラが大流行しているのは西アフリカだから直線距離でも5600kmも離れていて、東京・ジャカルタ間くらい離れてるんだけどね。

ジャカルタで変な病気が流行したからと言って東京に住んでる友達に「大丈夫?」って聞いてるのと同じレベルだぜ、あなたの質問!!

というのも、面倒なので・・・

「うん・・・大丈夫だった」と一言で片付けるけど。

エボラ自体はアフリカでちょこちょこ単発的に発生していて(西アフリカで流行は珍しい)、2012年にウガンダのキバレ県で流行した時は、

あれ?キバレって聞いたことあるな・・・

と思ったら、行ったことがあるとこでしたわ。

チンパンジーの保護区があるんだよね、あそこ。

感染源としてコウモリとかチンパンジーが疑われてるけど、ウガンダとか東コンゴ辺りの(オレの勝手なイメージでは)チンパンジーが多そうな場所でちょこちょこ流行してる気がする。

今まで東アフリカで流行しても限定的な地域でしか流行していないし、今回の西アフリカの流行もそれと同じか?と個人的には楽観視してた。

つい最近までは・・・

そもそもエボラは空気感染しないとされていて、接触感染では感染拡大にも限界があると思ってたし。

アフリカで流行するのは、アフリカ的な要因が大きいと。

2週間ほど前にAFPニュースで『エボラ熱の予防対策チーム7人、殺害される』を読んで実にアフリカらしいと思ったんだけど、現地では「エボラ熱は白人が黒人を殺すために生み出したものだと信じている」と。

HIVと一緒の発想じゃん!!

大学を出て教養もあるのに「HIVはアメリカが開発したもので、アフリカ黒人を使って人体実験をしているのだ」とか本気で言う人もいて、何、その被害妄想!?と思ったものだが、エボラも白人が作り出したウイルスだと思ってるのね・・・

そんな被害妄想でいたら、完全防護服の医療チームが来たら怪しんで言うことを聞かないかもな。

あと呪術者が変なことを言うと、HIVと一緒で結果的に感染拡大に貢献しちゃうような行動を取ってしまうようで。

西アフリカもチンパンジーを食す習慣があるから、それもアウトだし。

友だちのガボン人(西アフリカだけど今回の流行地からは遠い国)は「チンパンジーの脳みそは、すげーうまいよ!」って言ってたけど、その食習慣は完全アウトでしょ。

それが・・・

ここまで大規模流行すると、エボラ・ウィルスが変異する可能性も出てきたようで。

変異して空気感染するようになると、アフリカの局地的な流行では済まなくなるかも。

アフリカ的な要因以外で拡大するようになったら、世界にも影響があるかと。

しばらく収束しそうにないし、さらに死者は増えそうだな・・・

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

この記事をシェアする

フォローする

関連コンテンツユニット
スポンサーリンク
広告(大)

コメント

  1. まい より:

    凄く勉強になるブログです!
    衝撃的だったのが、チンパンジーを食する所があるんですね。どうやってどこを?と想像してしまいました(^^;;

  2. より:

    >まいさん
    ガボン人の友人いわく、脳を刺し身で(つまり生)で食べるそうです。
    他の部位は焼き肉じゃないですかね?