419なメル友【3】

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急かす詐欺団

419詐欺団に、なんちゃって個人情報を晒して4日。

あなたの個人情報を確かに受け取りました。
私と一緒に仕事をしようというあなたの意欲に心から感謝いたします。

さっそく詐欺団から返信が・・・

オレの意欲を評価してもらえるなんて・・・恐悦至極っ!!

さて、このメールの辺りから自称弁護士エリック・モーガンは文中に「迅速に」とか「大至急」とか「できるだけ早く」といったワードをぶち込んでくるのが目立つようになってきます。

急がせるのは詐欺の常套手段ですね。

自称弁護士エリック・モーガンからの返信の内容はこんな感じでした。

私はさっそくEcobank宛にあなたが故オレグ氏の正式な相続人であるという紹介状をファックスしておきました。
トーゴ遺言法に基づいて紹介状に法的効力を持たせるために、これから裁判所に行って手続きを進めてきます。
順調にいけば2~3日ほどで手続きは完了する見通しです。
その間に、あなたにもやって頂きたいことがあります。
遺産の10億5千万円を引き出すために、Ecobankに正式な申込みをして欲しいのです。
このメールに『相続請求申請書』を添付しておきました。
プリントアウトした上で署名をして、Ecobankの海外事業部マネージャーであるマックプリンス・コジョナ博士にメールもしくはファックスして下さい。
ファックス番号は00228-2242-6042、メアドはmkharry@financier.comです。
遺産の引き出しに関わる手順を迅速に進めるために、今日さっそく送って頂くことが重要です。
出来るだけ早く対処して頂けることを期待しています。

このEcobankという銀行、実在する銀行です。

南アフリカにいる時は聞いたこともなかったけど、トーゴの首都ロメを本店として35か国に展開する西アフリカでは大手の銀行らしい。

まぁ~、詐欺とは分かっていても色々と気になる点はありますよねぇー

まず・・・本来はこれって遺産相続の話のはずなのに、銀行側の担当者が海外事業部という謎。

実際の銀行だったら、絶対に担当する部署が違うわ。

あと・・・担当者のメアドのドメインがEcobankの正式なドメインじゃない。

Ecobankのドメインは調べればすぐ分かる話で、そのドメインを使っていないメアドはおかしい。

なんだよ、フィナンシャー・ドット・コムって?

スペルが英語じゃなくてスペイン語だし。

相続請求申請書

さて、メールに添付されていた『相続請求申請書』なるものがこちらです。

名前も住所も電話番号も全て、大きい声では言えないんですが虚偽申告なんです。

ただ、一応は実在する住所(現在は空室)と、偶々うちのポストに入っていた怪しいデリヘルのビラに書いてあった携帯番号なので黒塗りとさせていただきます。

内容をざっくり言うと・・・

口座番号0920042040867301から10億5千万円を、法定相続人である私の指名した口座に送金してください。
そのお金は2003年に飛行機事故に亡くなった私の親族オレグ氏のものです。
私がオレグ氏の親族だという証明は、故オレグ氏の弁護士であったエリック・モーガン氏に確認してください。
この申請を受理して、超速で手続きしてね。

これを、「おまえに変わって作ってやったから署名して送れ」と。

さて、この文章の中にオレグ氏が亡くなったとされる2003年12月25日の飛行機事故について書かれています。

UTAギニア航空141便墜落事故

この事故自体は本当の出来事のようです。

離陸に失敗して乗客のほとんどが亡くなった事故だそうで。

実在する銀行や、実際にあった飛行機事故を混ぜ込んで話に信憑性を持たせようとする作戦なのかな?

でも・・・両親に、連帯保証人と419詐欺には署名捺印したらダメと育てられてきたワタクシとしては、こんな書類に署名したくなーい!!

でも・・・次のステップに進みたーい!!

次のステップに進みたい気持ちの方が勝ってしまったので、署名をして送ってみました。

そのわずか2日後。

自称弁護士エリック・モーガンに代わり、新キャラの登場です。

自称Ecobankの海外事業部マネージャーマックプリンス・コジョナ氏なる人物からメールが来たのでした・・・

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