新たな趣味、お散歩記録の第2弾。
ついに……東京都北区に初上陸!!
もちろん通過したことはあるが、目的地として訪れるのは初めて。
ここに辿り着くまでの道のりは長かった。
これまでの旅遍歴を振り返ってみると……
イリアンジャヤ→トランスドニエストル→南オセチア→ナゴルノ・カラバフ→カラカルパクスタン→北朝鮮→ソマリランド→赤羽
ハルゲイシャ(ソマリランドの首都)を経て、ようやく赤羽に来れるレベルになった。
ある意味、ティラスポリやステパナケルトや平壌より遠かったとも言える。
そんな秘境中の秘境、赤羽の『せんべろの聖地』一番街。

名の知れた飲み屋街として小耳に挟んだことはあったが……
パッと見た感じ、何がそんなに良いんだろ?
表に出ている飲み屋のメニューを見たが、千円でベロベロになるのは不可能な気がするし、こういう雰囲気の飲み屋街は赤羽に限らず他にもあると思うけど。
大阪の天満はハイボール1杯50円の店がたくさんあって、千円で20杯は飲めるから『せんべろ』を名乗る資格があるが、赤羽ではムリそう。
“元”せんべろの町ってだけで、今は普通な感じ。

あと、大事なことに気がついたのだが……
そもそもコレステロール値を下げるために有酸素運動としてお散歩をしているのに、赤羽一番街で昼飲みしたら本末転倒である。
だいたい、『飲み歩き』や『食べ歩き』には『歩き』という単語が入っているにも関わらず「今日も歩いたなー!」と言うやつはいない。あれは、飲んだり食ったりすることが主目的であり、全く歩かない。
そんなわけで、せんべろの聖地・赤羽一番街にわざわざ行きながら、飲んでも食ってもおらず、歩いてしかいない。
これぞ、真のお散歩。

BOØWY!!
さて、赤羽と言えば、治安がどうのこうの言われているから、どんなもんか?とドキドキしながら行ったのだが、意外に期待外れだった。
ドラッグなのか酒なのか、やたら目の据わった男が腰の拳銃をチラ見せしながら「カネ出せ」とカツアゲしてきたらどうしよう……とか、
お散歩していたら、羽交い締めにされて首を絞めてくる7人組の首絞め強盗に襲われたらどうしよう……とか、
治安がどうこう言うってことは、ヨハネスブルグのヒルブロー地区みたいな街なのか?!と思っていたのに。
ちょっとお散歩しただけの体感だが、想像と違って至って普通。
ナイフを持ったやつが奇声を上げながら走って追いかけてくるとかないし、万札をシースルーのバッグに入れて歩いていても誰にも襲われなさそう。
かなり安全な街と判断。
ナイフを持ったやつが奇声を上げながら走って追いかけてきたら、全力疾走で逃げざるを得ないので良い運動にはなるが、オレがしたいのはランニングではなくウォーキングだ。
さて、そんな安全な街・赤羽から東十条を経由して王子までの約3.5kmを歩いた。

赤羽駅からほど近いところにある、カトリック赤羽教会。
東十条にあった、宗教法人おうかんみちとか言う初めて知る宗教の教会。

あとで調べてみたら、天理教系らしい。
本部は栃木県の那須にあるようだが、写真を見る限りでは建物に面白さは感じなかった。
お散歩してると、こういう偶然の発見がある。
例えば、これは台東区柳橋で発見した宗教法人ウェスレアン・ホーリネス教団。

入り口はカギがかかっていて入れなかったが、普通のビルで内部に面白みはなさそう。
世の中、知らないことだらけである。
北区王子からは、路面電車に乗って荒川区三ノ輪橋へ。
いや、都電に乗ってみたくて。
東京で唯一の路面電車だそうだが、全くもって用事がない(行く理由がない)場所しか通っていないので今まで乗ったことがなかった。
初赤羽の記念すべき日に、初都電。

約30分かけて乗ってみた感想としては、一回乗ったからもういいかな。
特筆するようなものでもなかった。
都電の始発・終着点、荒川区三ノ輪。
今は都内どこもビジネスホテルでも1泊1万円くらいするのに、こんな宿があった。

1泊1200円!!
奥に建っている建物がそれで、その名も『極楽荘』。
見た感じは極楽感ゼロで、どちらかと言えば地獄寄り……これ以上は止めておこう。
帰ってからネットで調べたら、1泊1200円は1200円だが、最低20連泊しないといけないようだ。色んな意味でハードルが高い。
三ノ輪からは土手通りを南下して、隅田川を渡って東京スカイツリーのある押上までの約3.5kmを歩いた。
住所的には日本堤(山谷の一部)や千束4丁目(吉原)を通るのだが……

通りの両側には普通にマンションばかりであまり面白みはない。奥に東京スカイツリーが見える。

日本堤を通過中、「いまこそ日本共産党」の看板に、勝手にかつてのドヤ街の名残りを見てしまったが全然関係ないかも。
どうやら、かつてのドヤ街・山谷の名残りは玉姫公園を中心とした清川2丁目が濃いみたいだが、土手通り沿いでは全く感じなかった。
大通り沿いじゃなく、もう少し中に入って歩けばよかった。
千束4丁目(吉原)の方は、大通りから中に入って歩いてみたが……

ソープランドがいっぱいあった。

店名が『角えび本店』だし、和食レストランと思いきや、ソープ。
潰れてたけど。
帰ってからネットで調べたら、千束4丁目(吉原)は日本最大のソープ街らしい。
え?あんなもんで?!
かつてのラチャダー通りやペップリー通りを知っている身から言わせてもらうと、派手さも規模も全然物足りない。正直、バンコクの場末の歓楽街のような印象。
もっとギラギラしてた方が楽しいのに。
各ソープの入り口には120分22,000円とか看板が出ていて、看板の前で「へ~」って思いながら突っ立っていたら黒服がシステムを説明してくれた。
120分いくらというのはあくまで“入浴料”であって、それとは別にコース料という女の子へのサービス料的なものが別途必要みたい。合わせた総額が7~8万円するらしい。
高っ!!
そもそも東京の銭湯は550円(統制額)なのに、入浴料だけで22,000円って時点でどんな風呂なんだよ。
逆に……裏で黒服が薪をくべてくれて、貴重な五右衛門風呂体験が出来るとかなのかな?などと考え込んでいると、ソープに入るかどうか迷っていると勘違いされてしまい、営業トークされてしまった。
「今、ウォーキング中なんで!」
ビシッと断ってやった。

これは喫茶店。
吉原全体としては寂れているというか、昭和感があるというか、住宅街の中にソープランドがあって変な感じではある。
本当は寂れてはいないのかもしれないが……なにが不足しているか?考えて気づいたのが、“客”が見えない。どうやら客はタクシーとか送迎車でこっそりやってくるっぽく、吉原自体に人通りは皆無。
歩いていたのはオレだけ。
もっと、バンコクの繁華街みたいに欲望丸出しのニタニタ顔をしてテンションを上げているおじさん集団と、嬌声を上げる女の子たち。女だと思ってホテルに行ったら、実は男だったようで「騙された!」ってファラン(白人)のおっさんとレディーボーイが道の真ん中で殴り合いの大喧嘩してる……みたいな“喧騒”が吉原にはない。
静か過ぎる。そして、黒服は立っているが、通りを歩いているのはオレだけ。
だから寂れている感じがしたのだ。
スマホを見てみたら、この日19,000歩を歩いていた。
16.24kmも歩いていて、あまりに疲れたのでお腹ペコペコになって、めっちゃご飯を食べた。
たぶん、消費カロリー以上を摂取して、全てがムダになった。
