運命の出会い
知らぬ間に“友達”になっていたトーゴの419詐欺団、自称弁護士のエリック・モーガンから2回目のメールが来ました。
いや、運命も何もおまえが勝手にメール送ってきただけなんじゃ・・・?
最初のメールで引っ掛かるような時点で、この詐欺はほぼ成功でしょうね。
(架空の人物でしょうけど)オレグ氏とその家族が飛行機事故で死亡したとして・・・一族が根絶やしになるとは、アフリカのような大家族社会では考えられない。
二親等や三親等さらに遠縁も含めた一族が全滅して、トーゴと何の縁も所縁もない日本人のワタクシに「10億円の相続権を主張してくれ」と頼んでくるなんて・・・100%あり得ないでしょう。
ちなみに、そもそもトーゴ人と日本人の苗字が一緒なんてあり得るのか?と思われるかもしれませんが・・・
サッカーの元カメルーン代表のサミュエル・エトーなんて、江藤さんですからね。
さすがに綾小路(あやのこうじ)みたいな苗字だったらあり得ないでしょうが、ベタな苗字だったらあり得ないこともないかなと。
さて、2回目のメールではトーゴの遺産法だとか未請求資産法とか法律を色々と出してきます。
そもそもトーゴにそんな法律が存在するのかどうかすら怪しいもんですが、自称弁護士はトーゴの法律をグダグダと並べて手続き上必要という理由でオレの個人情報を引き出そうとしてきます。
これは特定期間内に法定相続人が手続きをしない場合には、遺産はトーゴ政府のものになってしまうという法律です。
オレグ氏は亡くなる前に法定相続人を指名していませんでした。
こういう場合、トーゴの遺言法ではあなたの『相続人証明書』とオレグ氏の『死亡証明書』があれば、オレグ氏の銀行預金を引き出すことができます。
あなたがオレグ氏の遺産に対して正当な相続権を持っていることを証明するために、私が色々な書類を準備しましょう。
さっそく、故オレグ氏の銀行預金1050万ドル(10億5千万円)が入っているEcobankにあなたの紹介状を書きたいので以下の情報を教えて下さい。
1.フルネーム
2.年齢
3.住所
4.電話番号
5.職業
6.国籍
あなたは故オレグ氏の相続人として名義貸しをして、わたしは色々な書類を準備したり手続きをするので、1050万ドルのうち45%ずつ(4億7250万円)をあなたと私で分け合いましょう。
残り10%(1億500万円)は慈善団体に寄付しませんか?
分配の比率に関してあなたの意見があれば遠慮なく言って来てください。
私の電話番号は+228-9285-7785です。
419詐欺団に個人情報を教えたくなーい!!
でも次のステップに進みたーい!!
次のステップへ
次のステップに進みたい気持ちの方が勝ってしまったので、詐欺団に6項目のなんちゃって個人情報を晒してみました。
その4日後でした。
まさに『次のステップ』という題のメールが届いたのは。
確実に419詐欺のステップを踏めているようです。
メールにはワードで作成された『相続財産請求申請書』なるものが添付されていたのでした。