ストックフォト半期まとめ

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珍しく半年経ってもまだ飽きずに続いているストックフォトのまとめ。

売上推移

始めてから6か月のダウンロード(DL)数と売上の推移。

棒グラフがDL数で、線グラフが売上高(ドル)だ。

スタート月がゼロなのは当然として、2カ月目からのDL数は右肩上がり風に推移。

面白いのが、10月は前月と比べてDL数は倍増しているにもかかわらず、売上は微減。一方、11月は前月と比べてDL数は微増にとどまったにもかかわらず、売上は280%増。

ちなみに10月にいきなりDL数が倍増した理由は、ナゴルノ・カラバフ戦争特需で『最も売れない写真』だと思っていたタティクパピクがまさかの『最大のヒット作』になってしまったせいである。11月以降は、エチオピア内戦特需で州都メケレの風景写真やエチオピア兵の写真が多くDLされている。

言ってることがもはや戦場カメラマンもどき。

単価

10月は前月比でDL数は倍増しているのに売上微減、11月は前月比でDL数は微増なのに売上倍増なのは、単純にDL当たりの平均単価の違いだ。

写真1枚DLされていくら入って来るのか?というところだが…

実績だけで言えば最低は2円最高は2800円と、その差なんと1400倍!!

2円とかもう意味不明だし…

売る側からすればそりゃあ高ければ高い方が嬉しいに決まっているが、こればかりは買い手次第なので(基本的には)オレには何ともしようがない。

毎月何万円も払って何百枚もダウンロードできる大型契約をしている買い手に1枚買われても1枚当たりの単価は安いのでロイヤリティも鼻くそみたいな額だが、単品買いなら当然1枚当たりの単価が高くなるのでロイヤリティも高い。

いちいち個別の金額で一喜一憂しても意味がないので、1ダウンロード当たりの平均単価(RPD)を出してみる。

9月 0.77
10月 0.34
11月 0.94

10月のRPDが前後月と比較して半分以下だったことで全て説明がつく。

DL数が倍増してもRPDが半減以上したら売上が下がるのは当然ですね、と。

つまり…タティクパピクが安売り大放出だったということ。DL数では『最大のヒット作』だが、『最も稼いだ写真』ではないのだ。

月毎ではなく、この6カ月間全体のRPDで見てみると0.62

1ドル105円計算だと、1回のダウンロードで65円。つまり「写真1枚いくらで売れるの?」という問いの答えは平均65円ということになる。

この金額が安いか高いかは受け止め方次第だが、チェーン店の牛丼1杯の利益よりはマシとポジティブに捉えておこう。

この自分のRPD実績を基に、月1万円を稼ぐために必要なDL数は154回と計算した。

毎日6枚ずつDLされるようになれば月1万のお小遣いになると。

登録枚数

じゃあ月に154回DLされるために必要な登録写真枚数は?と考えて、各月の登録枚数に対するDL数の割合実績を出してみた。

意外とここがけっこう大事だと思うのだが、他人のブログを見ても「今月は○万円の売上!」とか「先月のDLは○○回!」とかばかり。「先月のDLは1000回!」と言っても、登録枚数が1万枚の人と1千枚の人では同じ1000回でも意味が違うのに。

これが3か月分だけだがオレの平均登録枚数と、その平均登録枚数に対するDL数の割合。

平均登録枚数DL / 登録枚数
10月1480.270
11月2630.171
12月3270.128

0.128~0.270という数字が相対的にどうなのか?はよく分からんが、旅行・風景写真のジャンルだったらこんなもんじゃないかと。

Realistic Income from Stock Photography – Q1 Stock Photo Earnings 2019

参考までに…オレより遥かに上手い写真を撮るフィンランド人のブログ記事を参考に、2019年2月のデータで計算すると0.134だから、まぁオレの数字も妥当かと。

HOW TO SELL Stock Photos & Footage

参考までに…プロの映像プロデューサーのブログ記事を参考に、2019年10月のデータで画像分だけで計算すると0.05台だから、まぁオレの数字も悪くはないかと。

で、自分の割合から計算すると…月154回DLされるために必要な登録枚数は570枚~1203枚

サンプリング期間も短く件数も少ないのでデータとしての精度は低いが、とりあえず1000枚を目標に登録を目指すことにしよう。枚数的には手持ちの旅行写真のみで何とかいけそうな気がする。

まとめ

始めてわずか6カ月の新参者にしては、なかなか好調にDLされてる方なんじゃないか?と思う。

自己分析だと、オレのコレクションが旅行・風景写真というジャンルでありながら、あまりメジャーどころではない…というかマイナーどころを揃えているのが良かったのかもしれない。

ニューヨークのマンハッタンとか、パリのエッフェル塔とか、ロンドンのビッグベンとか、行ったことがないので写真を持っていない。

例えば、某ストックフォトで「マンハッタン」でワード検索してヒットしたのは47万件、一方「タティクパピク」でヒットしたのはわずか20件。その差23万5000倍!

自身最高傑作と自負するマンハッタンの写真をアップしたところで所詮は47万分の1であり、どんなに良い写真だろうが(検索順位で上位に来ない限り)ほぼ誰の目に触れることもなく埋没してゆくだろうが、タティクパピクはどんなに下手な写真をアップしてもいきなり検索結果1ページ目である。

なんせ2ページ目がないんだから。

メジャーどころの需要の方が遥かにデカいが、その分だけ競争も激しく、プロや自分よりも遥かに上手な写真を撮る人を相手にしないといけないが、マイナーどころは需要が小さい代わりに競合も少ない。

登録写真は量か?質か?の問題に関して言えば…「ストックフォト用に写真を撮る」のであれば質を意識すべきと思うが、ストックフォト用に撮ったわけではない過去写真をアップしている現段階では量だけを意識している。

過去写真を出し尽くした時に(もし続けるのであれば)、登録枚数に対するDL数の割合を上げるか、RPDを上げるか、考えて質を意識するだろうけど。

売る側からすればストックフォトというサービスが“おいしかった”時期って10年くらい昔だったんじゃないか?と考えると、ロイヤリティは今後も下方圧力に晒され続けていくだろうからRPDを上げるのは基本的には難しいという前提で…

オレの過去写真はニュース・報道用の用途として売れているが、広告などの商業用としてはあまり売れていない。そもそもそういうジャンルの写真だから仕方ない部分ではあるが、それがRPDが低い理由でもある気がする。

例えば、これは平壌の錦繍山太陽宮殿の前で整列する学生たちの写真を撮ったものだが…

BBCの北朝鮮に関する記事『What is life really like in North Korea?』の、上から10番目の「Marching women in North Korea」の写真は、一瞬「あれ?オレの写真じゃね?」と見間違えるほどそっくり。

そっくりというか、同じ時間に同じ場所で同じものを同じような角度から撮ってるから、そりゃあ似ちゃうわな。

オレのすぐ隣に別グループがいて、彼らだけ撮影用の台が準備されていて「いいな…オレもあの台の上から撮りたい!」と思っていたのだが、このグループの中にBBCのカメラマンがいたということだ。

大手の通信社は専属か委託のカメラマンがいて報道に使用する写真を自前で調達できるが、自前で調達できないような会社・団体が時事ネタを扱う記事を書いてイメージ画像も載せたい時は外部から買うしかない。

しかも、本当は「現在の現地の写真」を使いたいが大手通信社から写真を買うと恐ろしく高いので、「過去の現地の写真」をあくまでイメージ画像として使って記事を書くしかないと。

オレのナゴルノ・カラバフの写真やエチオピア軍の写真を買って時事ネタ記事・論文を書いているのが、フランスのミッション系メディアとか、オランダの極右政党、ドイツの平和&開発系の財団、アメリカのノートルダム大学とか。

極右政党は知らんが、メディアや大学だったら毎月何万円も払って何百枚もダウンロードできる大型契約をしている『大量消費前提』の買い手だろうからRPDも低くなるんだろうな。

他にも、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボのビルに残る弾痕とか…シリアはゴラン高原の破壊された町クネイトラとか…どう考えても広告などの商業用としては不向きだが、「戦争」や「破壊」を題材にした記事の「写真はイメージです」用途としては最適な写真ばかりDLされておる。

広告などの商業用に使われる写真ってどんなんだろ?と、RPDを上げるための実験としてチャリで丸の内まで行って撮ってみた。

普通はこんな写真は撮らないけど、文字を入れる時に使い勝手が良いようにスペースとして青空部分を「これでもか!」ってくらい広めに取ってみた。ビルに企業ロゴとか名前が入ってる部分はPhotoshopで消して。

へぇ、こんな写真が2800円で売れた!!

エクストラライセンス購入だったから、テレビとか大口の部数を見込む出版物とかで使うために買われたようである。

よく分からん。

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