エチオピア情勢 2021-01-20

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3週間ぶりにエチオピア情勢。

ティグレ州の対TPLF戦

去年はコロナで日本のメディアにも取り上げられることが多かったWHOのテドロス事務局長

エチオピア当局は「テドロスがTPLFの外交官として動いている」として非難(本人は否定)しているが、今は母国に帰ることは出来ないだろうな…実際にTPLFのために動いていたかどうかなんて関係なく、帰ったら普通に拘束されるでしょ。

TPLFが権力の中枢にいた頃にテドロスは保健大臣や外務大臣を歴任。その後WHOの事務局長になったら、自分がいない間に出身母体TPLFが都落ちしたうえにエチオピア軍と戦闘に。

ティグレ州に残っていたテドロス事務局長の弟も行方不明みたいだし、ティグレ情勢は大いに気にはなっているとは思うけど。

そんなテドロスの二代前にエチオピアの外務大臣を務めていたのが、セヨウム・メスフィン

かつて外務大臣や駐中国大使、エチオピア航空の会長だったこともあるTPLFの重鎮だが、1週間前の1月13日にエチオピア軍に殺害された。

エチオピア政府の発表では「銃撃戦の末に殺害」となっているが、殺害直後とされる写真を見た限りでは超法規的に処刑されたっぽい。

銃口を突き付けられた状態で撃たれないと、なかなか眉間のど真ん中に銃創は出来んだろ。

大物の殺害に「TPLFの弱体化が進むと思われる」的な論調を読んだけど、正直なところどうなんだろ? 確かに大物だけど、TPLFの軍事部門じゃなくて政治部門の大物だし、おじいちゃんだもんな…彼の死がTPLF軍事部門の指揮系統に影響を及ぼすとは思えん。

ちなみにセヨウム・メスフィン殺害の1週間前には、TPLFの創設メンバーだったセブハット・ネガが逮捕されている。

まだ70代だと超法規的に処刑されるが、86才にもなれば逮捕で済むらしい。しかし、86才のご隠居おじいちゃんを逮捕して何か意味あるのか?ただのTPLF狩りか?

エチオピアのアビィ首相は、TPLFのジジイばかりを逮捕・殺害して「我々の勝利&ティグレ州は平常に戻った」宣言をしているが、全然そんなことは無さそう。

この1週間ほどでエチオピア連邦政府軍とTPLFの間で大規模な戦闘が発生したと報じられているが、セロ、シレ、ハゲレ・セラム、ウクロ、アクスムなど…

え?どこが平常に戻ったんですか?状態。ティグレ州東部はほぼ全部ダメじゃん。

州都メケレ近郊でも戦闘が発生しているようで、完全に泥沼のゲリラ戦の様相。

さて、そんなティグレ州にソマリア軍の新兵3000人が送り込まれ、わずか180人しか生き残らなかったという情報が。

ソマリア政府は完全否定しているが、情報源はソマリア連邦議会議員のマハド・サラド元大統領府国務大臣(@mahadsalad)や、ソマリア国家情報安全保障局(NISA)の元副局長だったアブディサラム・グレド(@Abdisalamguled)など。

なんでも密かに外国であるエリトリアで軍事訓練を受けていたソマリアの新兵たち。ティグレ州で戦争が始まってエリトリア軍が介入する時に、このソマリアの新兵たちも連れて行かれたみたいだ。

全然関係ないのに。

ソマリア新兵たちを指揮するのはエリトリア軍の将校で、選択権なしの強制参加。拒否した兵士は毒殺されたという話も出てたが、本当かどうかは謎。

なりたてホヤホヤ新兵が、実戦経験豊富なTPLFとの戦争に駆り出され、案の定というかほぼ全滅。想像でしかないが、もしかしたらエリトリア軍の盾として先陣部隊としてソマリア新兵が利用されたのかもしれないな。

ソマリアの都市ガルカイヨで、勝手にティグレ州に送られたまま行方不明になっているソマリア兵の親たちが暴れて、警察が解散させるために発砲したというニュース。

対スーダン

スーダンとエチオピアがお互いに国境付近に軍を増強させて「益々緊張が高まっている」という報道。

スーダン政府はエチオピア軍機の領空侵犯があったとして「深刻な結果が生じるだろう」と警告。さらに1月14日からエチオピアと国境を接する州で民間機の飛行を禁止に。

一方、エチオピア政府はスーダン軍がエチオピア領内を侵犯して民間人の殺害や略奪を行っていると非難。

まぁ、領土問題ってそういうことだからな…

お互いが自分たちの土地だと主張しているから、絶対にどちらにとっても領土・領空侵犯になる。決着をつけない限り、お互いに「相手がこちらの領土・領空を侵犯した!」の無限ループだが、話し合いで決着が付きそうもない両国。

もはやチキンレース。

スーダンとエチオピアの国境紛争を報じるUAEのニュース動画。

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