ボツにしていた写真たち(2)

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前回に続く第2弾。

過去にブログに載せてない(と思う)北朝鮮の写真だが、どれも別に面白みはない。

板門店

韓国との軍事境界線である板門店の北朝鮮側にこんな写真が貼られていた。

「일본정부의 부당한 정치적탄압과 인권유린행위를 반대규탄하는 재일동포들(日本政府の不当な政治的弾圧と人権蹂躙行為に反対糾弾する在日同胞)」というキャプション付き。

これ、場所は銀座の数寄屋橋交差点だな。

持っているプラカードや首から下げているゼッケンには「不当な対朝鮮制裁措置ただちに撤回せよ!」、「朝・日平壌宣言を誠実に履行せよ!」、「朝鮮総連に対する不当な政治弾圧反対!」、「(マンギョ)ンボン92(の入港)を認めよ!」などの文言が読み取れる。

“日本政府による政治的弾圧と人権蹂躙”を、なぜ南北の軍事境界線である板門店という全然関係のない場所でアピールしているのかは甚だ謎だが、もちろん理由は聞いていない。

平壌駅前

平壌駅前広場から栄光通りの方向を撮った写真。

一番左の白いバンだが、拡大するとベンツのマークが付いている。

本当にVクラスなんだろうか? 似ているような気もするが…怪しい。

その右隣に停まっているのはトヨタのランクルだ。

他は人民たちが被っているせいで車種は分からないが、なんとなく昔のベンツEクラスに似たケツしてるな… 右端の女性2人が真後ろに立っているピックアップトラックは中国のブランド黄海汽車と書いてある。

続いて、先ほどの写真を撮ったのと同じ場所から、少しズームして撮った写真がこちら。

栄光通りの左角に建っている建物に大きな看板が出ている。ビルの名前か、ブランドの看板かな?と思いきや…「혁명의수뇌부결사옹위(革命の首脳部を決死守護せん)」と書いてある。

駅前の看板にしては内容が重い!!

ビルの名前は建物の角一階部分に出ている「역전잡화상점(駅前百貨店)」だった。

デパートの屋上にでかく「革命の首脳部を決死守護せん」とか書いて誰が購買意欲を掻き立てられるんだ?

これも駅前で撮った写真。

その先が続いているのかは分からないが、大きな字の看板には「수령님은 영원히(首領様は永遠に)」と書いてある。

その左に絵が描かれた看板があるが、文字が小さくて判別する気なし。最初に少し大きめの字で「모두다(みんな)」って書いてある。

羊角島国際ホテル

最上階である48階は、回転展望レストランになっている。

そんな回転レストランから見下ろした平壌市内。

市中

町中をバスで走りながら車窓の風景を写真に撮るが、基本的には面白くない。正確に言えば、最初の2日くらいは大いに興奮できるが、すぐに飽きる。

この写真はケソン(開城)で撮った写真。

とりあえず「경애하는 아버지 김정일 원수님 고맙습니다(敬愛する父 金正日元帥様ありがとうございます)」と書かれている。

敬愛する父 金正日元帥様ありがとうございますビルなのかな?と思いきや、入り口の上に小さな看板が…

最初の方の文字が潰れていて分からなかったが、「なんとか유치원(幼稚園)」らしい。

以下は平壌市内の写真。

真ん中の炎みたいなマークのところに「항상준비!(常に準備!)」と書いてある。

左が切れてしまっているが、さらにでかい字で「○○원수님 고맙습니다!(○○元帥様 ありがとうございます!)」と書いてある。

おっ、ケソンの幼稚園と同じ言葉か? でも肝心の建物が何なのかに関してはノーヒント。

正面玄関前に、金日成(顔まで判別できない)風おじさんの両脇に子供たちの銅像が置いてあることから推測するに…学校かも。

もしかしたら北朝鮮では幼稚園も含めて学校には「敬愛する父 金正日元帥様ありがとうございます!」って定型文言を掲げる決まりになってるのか?

ハングルを読めないオレは、文字を形として見ているのでフォントを崩されると途端に判別できなくなる! 筆記体フォントやめろ。

金日成の写真の下に「위대한 수령 김일성동지는(金日成同志は)…」なんちゃらって書いてあるのは判別できたが、その下の建物名が筆記体フォント!!

何文字か判別できたので、そこから予測してようやく解明。

これは「김책공업종합대학(金策工業総合大学)」だ。

あれ? 学校なのに「敬愛する父 金正日元帥様ありがとうございます!」じゃないな…

この四文字も判別しにくかった…フォントを崩すんじゃない!

まあ、でも「동신문(労働新聞)」これだろ?

北朝鮮の機関紙・労働新聞社の社屋だな。

玄関上に、木で隠れるまで「위대한수령김(偉大な首領 キム)…」と書いてある。

どのキムだよ?

初代から三代目まで全員キムで分からねぇじゃねーか!

って、たまたま労働新聞社屋前を車で通りかかった将軍様がブチ切れて木を切らせて、ついで労働新聞のトップのクビも切っちゃう…とかないのかな?

他の平壌市内の写真。

贈る言葉

平壌から新義州までの列車の車窓。

田んぼの真ん中に、何やらスローガンが書かれた石壁が。

「가는 길 험난해도 웃으며 가자!(道は険しくとも笑って行こう!)」

(乗客全員がそうとは限らないが)これから北朝鮮を出国しようとする旅人に北朝鮮からの贈る言葉。今まで散々「首領様が」だとか「元帥様が」だとかばっかりだったのに、急にニュートラルにポジティブな言葉をブチ込んできた。

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