【NSFW】帰ってきたバルカンビート

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昔書いた記事が消えてしまったので、再びのバルカンビート。

トルコやアラブやロマの要素が入った伝統音楽をベースに、ポップやダンスやラップなどの現代的な音楽要素を加えたバルカン半島の音楽のことです。

アルバニアではタラバ、ギリシャではスキラディコといった風に国によってジャンルの呼称が違いますが、今回はルーマニアのマネーレ、ブルガリアのチャルガ、旧ユーゴ圏のターボフォークを取り上げます。

マネーレ(ルーマニア)

曲のほとんどはセックスとお金に関する歌詞とされ、煽情的な歌詞と踊りのマネーレは幼稚で低俗な大衆音楽だとして一部で嫌悪感を抱かれているのも事実です。特に上流・中流階級にその傾向が強く「誰でも歌えて、バカしか買わない単純な音楽」と酷評されていたりするマネーレ。そこには「マネーレなんてロマの音楽でしょ?」という潜在的な差別意識も働いていたりするかと。

Mr. Juve

レゲトン風マネーレ曲。

Mr.Juve以外のMC MasuとかNicky YayaとかBODOとか他のマネーレ歌手たちも似たようなMVの作りで、スタイルだけなB級ルーマニア美人を多用する傾向にありますね。ルーマニアにはマネーレよりもメジャーな『ポップコーン』と呼ばれるダンスポップミュージックがあるので、A級は全員そちらに持って行かれているのでしょうか?

チャルガ(ブルガリア)

マネーレと違いチャルガは女性歌手の活躍が目立つのと、民族的にマネーレ歌手がほぼロマ系なのに対してチャルガ歌手はスラヴ系が多いですね。

ただ同じように性的に露骨な歌詞が多く、保守的で高学歴なブルガリア人がネット上で「チャルガなんてトラックの運転手が聴くようなキッチュな音楽」とバカにしていたりします。かつては噂で有名チャルガ歌手のMariyaやDesi Slavaは歌手活動以外にパートタイムで売春をしてるとか、金さえ積めば女性チャルガ歌手を買えるといった話が出たこと自体、一般の人がどんな目でチャルガを見ているのかが分かります。

有名女性チャルガ歌手でPLAYBOY紙でヌードになっていない人がいたら教えて欲しいくらいで、個人的にはバルカン半島の中ではチャルガが一番ゲスいと思っていますが、ルーマニアの『ポップコーン』ほどではないものの代替になる国内ポップ音楽が以前よりは育ってきて、かつてほどの人気は失っているような気がします。

Andrea

元ミスソフィア(ミス東京みたいなもん)で、その美貌もあって人気はブルガリアにとどまらないバルカンスター。

2008年、21才の時にデビューしていきなりスター街道をばく進。オレの中ではデビュー直後にルーマニア人のCosti Ionițăと組んだのが大きいのかなと。Costiはマネーレでは珍しくルーマニア系のアーティストで、音楽ジャンルにこだわらないプロデュースもするヒットメーカー。Andreaとは2009年からSAHARAというユニットを組んで活動していました。

いちおうアルバムは全部持っていますが、個人的にはセカンドアルバム『Мен си търсил』(2009)辺りがピークだったかな?と思ってたりなんかして、正直今はあまり彼女に興味がないですね。なぜか顔を改造しちゃったし。SAHARA時代の曲を3曲。

Kamelia

チャルガ界を代表するスターのひとり。

アルバム『Еротика(エロティカ)』に収録の『オーガズム』という、いかにもチャルガな一曲。

歌詞としては「私の肌は悦びを感じ、濡れてきた」「おかしくなりそう」「私の中に来て、果てるまで来て」といったアダルトこの上ない内容になっております。

Anelia

彼女もヒット曲を連発するチャルガスターで、発表したアルバムはほぼ全てチャート1位でした。

2010年発表の『Ако с теб не съм(あなたと一緒じゃなかったら)』は、曲自体のセールスは他の曲と比べたらさほどでしたが「MVで下着を着けずに踊ってる」とネット上でざわついたりして。

Azis

ゲイにして、ジプシーにして、スーパースターでもあるブルガリアのタブーブレーカー。

ちなみに昨今は「ジプシー」という呼び名は蔑称として避ける傾向にあるらしいですが、アジス自身がジプシーであることに誇りを持って自らをそう呼んでいるので、文句がある方はアジス本人に直接言って下さい。

昔からそうだけど、彼はブレずに2017/12/24のインタビュー動画『Азис: Аз съм циганин и това никога няма да се промени(アジス:私はジプシーであり、これは決して変わらない)』でも、あえてロマ(Роми)ではなくジプシー(Цигани)という呼称を使っています。

2015年に発表した曲『Хабиби』は4カ月でYouTubeでの再生回数2000万回(現在は7250万回)を超え、New York Timesがライオネル・リッチーやデビット・ボウイと並んでアジスを取り上げた中、あえて2011年の代表曲『Хоп』を取り上げます。

どんな歌かって?

サビ部分の「ホップ!少しずつ入れて ホップ!ゆっくりと動いて ホップ!そして貫く瞬間 愛のリズム」や、「まだ果てないで まだそのまま そう、それがいい」といったゲイのあの行為、略してゲイックスを連想させるとってもゲスい曲でございます。

Krum

ノンケの男性チャルガ歌手もいます。ポップからチャルガに転向した彼が、2人の女性チャルガ歌手たちとコラボした1曲。

黒髪のDeboraと金髪のKristianaとやりたい放題しております。昔、個人的にDeboraに注目してたんですけど、いまいちパッとせずスターになりきれなかった感があって残念。

チャルガ歌手には他にもGloriaPreslavaEmanuelaMalinaAni HoangKaliなどなど沢山の有名どころがいて、皆さんそれぞれ色欲まみれの曲をお持ちです。

ターボフォーク(旧ユーゴ圏)

ターボフォークは、エロ要素に加えてユーゴ紛争時には民族主義を扇動する役割も果たすポルノナショナリズムな音楽でした。民族対立を扇動した点では、セルビアでいえばMarija ŠerifovićとかCeca、コソボでいえばAdelina Ismajliあたりが論争の的になっていたりしています。1990年代のターボフォークは「ユーゴ紛争のサウンドトラック」と揶揄されることも。

Jelena Karleuša

通称JKこと、セルビアの改造おばけ。定期的に全身改造をするので、どんどんイカつくなってかつての面影が薄れて別人になっていっている感さえあります。

この曲も含めて、ここ数年の曲はターボフォークですらなくなっているんだけど、かつて一世を風靡したターボフォーク界のスーパースターであることには文句のつけようがないので一応載せてみました。

Ljupka Stević

最後は「これぞターボフォーク!」ってやつを、モンテネグロのGoga Sekulićとどちらにするか迷って結局セルビアのLjupka Stevićにしてみました。

一緒に住んでいた彼氏が、他の女を部屋に連れ込んで浮気をしやがった。

だけど私は泣かない!出ていけ、裏切り者め!

という内容の歌でございます。

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