SIMフリー端末を持ってタイ旅行に行く時は、どのSIMカードを買うか?
航空会社によっては機内販売もしているし、空港に着いたらタイのキャリア各社が売り込みをかけてくるのが…

旅人シムカド!!
Tourist SIM cardを無理に日本語に訳そうとしなくていいからっ!!
逆に意味が分からなくなってるからっ!!
要は外国人旅行者向けプリペイドSIMカードで、大手3社がそれぞれ出している。
AIS:Traveller SIM
dtac:Happy Tourist SIM
TrueMove H:Tourist SIM
3社とも内容と価格は同じで、主力は8日間データ通信無制限(データ使用量3GBを超えると速度制限はかかるけど)で、通話料100バーツ分が入って299バーツ(約1015円)のパッケージ。空港で買おうが、携帯キャリアショップで買おうが、コンビニで買おうが価格は一緒。
内容や価格は同じだけど、各社とも期間限定の特典を付けたりして差別化は図っているようで…例えば、現時点でdtacのHappy Tourist SIMには旅行保険を無料で付帯できて、死亡したら最大34万円(安っ!!)、荷物を紛失したら最大1万7千円(安っ!!)の保険金が出る。
もちろん保険金は現地でバーツ払いだろうけど。
まぁ、こんなもんが“差別化”として作用しているのか?は謎過ぎるので、実質的には3社のどれを買っても同じ。
細かいところで言えば、自分が持っている端末とキャリアの周波数で相性の良し悪しがあるから、気になるという人は frequencycheck.com という英語サイトで確認するって手もある。
オレは…過去にdocomoのSIMロック解除した富士通製端末でTrueMove HのSIMを刺して全然使えなかったことがあって以来、いつも無難にAISにしている。
なお、タイのSIMカードは全てマルチサイズSIM(タイ風に言うところの3-in-1 SIM)なので、ミニなのかマイクロなのかナノなのか気にして購入する必要はない。
結局のところ…タイに旅行で行く時はどのSIMカードを買えばいいのか?
日本で買って行く
ほぼこれで決まりでしょう。
外国人旅行者向けのTraveller SIMを送料込みで600円でAmazonで買えば、現地で299バーツ(約1015円)で買うよりも断然安くて、わざわざタイに行ってから同じものを買う意味なくね?という。
しかも、日本で準備して行けば機内でSIMカードを入れ替えておいて、到着後スマホの電源を入れれば即オンライン状態になれる。飛行機を降りてから空港でSIMカードを購入するまでの間さえオフラインでいるのはイヤだ!というオンライン・ジャンキーな人にはぴったり。
もっと安く済ませたい場合
ほぼそんな人はいないと思うが…
どケチだから、600円でも高い!!
そんな方でタイ旅行が7日間以内の場合は、現地で4G NET SIMを88バーツ(約295円)で買うのがいい。普通にコンビニ(ファミマで見た)で売っている。
通信速度が1Mbpsに制限されてはいるが、アクティベート(使用開始)してから7日間はデータ通信無制限で使える。
さらにAISの公衆無線LANサービスSuper Wi-Fiを7日間使える。
電話は一切かけない、通信速度の速さは気にしないが無制限で使いたいって人だったらTraveller SIMはオーバースペックで、はっきり言ってこれで十分。
正直、普通にWebやYouTubeを見るくらいなら通信速度1Mbpsで問題ないでしょう。
あえて面倒くさいことをやってみたい場合
そんなオレのような人は…
現地のコンビニやAISショップで一番安いThe One SIMを50バーツ(約170円)で購入。

AISショップに置いてあるこんな機械や…

ファミマ(セブンイレブンは不可)やスーパーでお金をチャージ(Top up)して、自分の好きなパッケージを買おう。
トップアップの方法は…ネットで検索するか、店先で「トップアップ!」って叫んでおけば何とかなる。
オレは210バーツをトップアップして、『通信速度6Mbpsで7日間無制限利用パッケージ』を189バーツ+VAT7%=202.23バーツ(約680円)で買った。
他にも『通信速度制限なしで24時間100MBパッケージ』なら税別9バーツ(約30円)とか、『通信速度300Mbpsで30日間無制限利用パッケージ』なら税別1500バーツ(約5060円)とか、細かく沢山あるので自分の用途に合ったパッケージを選べる。
旅行者がわざわざこういう使い方をするメリットは…特に思い当たらない。
タイには行かない場合
「タイには行かないけど、韓国と中国を1週間まわる予定!」などというこの記事を根底から否定する人は…
アジア最強のデータローミングSIMであるAISのSIM2Flyを日本で買うべし。
比較的短期間で複数カ国を周遊するような旅行では、このSIMカード1枚で足りる。
本来はタイ人旅行者向けのデータローミングSIMで、最初にSIMとセットで付いているパッケージが18カ国で使える『アジア&オーストラリア用パッケージ』か、72カ国で使える『グローバル用パッケージ』かで値段が変わる。
『アジア&オーストラリア用パッケージ』だと、8日間データ通信無制限(データ使用量4GBを超えると速度制限はかかる)で1400円。1日当たり175円と驚異のコスパ。タイで買っても399バーツ(約1350円)だから、日本で買ってもほぼ同じ金額。
Amazonの商品名は「14カ国利用可能」になっているが、現在は18カ国で利用可能。AISのWebサイトで最新の利用可能国を確認できる。
8日以上旅をする場合は、お金をトップアップしてパッケージを買い足せばいい。
AISのアプリをスマホにダウンロードしておけば、わざわざタイに行かなくてもLINE Payでトップアップ出来る。
LINE Payを使ってないとか、トップアップ自体が面倒くさいという人は…
SIM2Flyを2つ買って持って行って、8日経ったら最初のSIMを捨てて次のSIMを使えばいい。
複数国を1枚でカバーするデータローミングSIM自体は色々あるけど、短期で何カ国も(特にアジア諸国を)まわるような旅人だったらデータ通信無制限で使えるSIM2Flyは最強かと。
日本で使うことも可能で、日本に遊びに来る外国人観光客なんかもIIJmioが出している『Japan Travel SIM』を買うより、実はタイのSIM2Flyを買って日本で使った方が断然お得。
ちなみに日本でのローミングはSoftbank回線を使う。
例えば、普段のオレのスマホはこんな感じで…

Docomo回線(左)とSoftbank回線(右)のDSDV状態だが…
SoftbankのSIMカードと、SIM2Flyを入れ替えると…

Docomo回線(左)と、ローミングでSoftbank回線(右)のDSDS状態になる。
えっ、こんなの意味あんの?という疑問はごもっとも。
オレは世界を飛び回るグローバルな男!!オレの家は世界だっ!!
というキモい人にはすごく役に立つ(SIMカードを入れ替える必要なく、切り替えるだけで国内外で使える)が、普通はこんなことをしても全然意味がない。
オレの家は日本なのでこんなことをやっても全く意味がないが、“グローバルな男”感を味わいたくて何となくやってみた。