ここ半月ほどウォッチフォンにハマって色々いじくっていたものの…
もう飽きてきちゃった!!
だって…もうスマホでよくね? 画面もスマホの方が大きいし。
代わりにいわゆる“Tasker系”の自動化アプリにハマり出した今日この頃。
スマホの色々な操作を自動化できちゃうアプリで、ざっくり言うと「もしこれがこうなったら~」とトリガー(引き金)を設定して、「これをこうする」とアクションを設定する。
いじっているうちに、旅行者にもけっこう役立つんじゃね?と思い始めた。
IFTTT
これはけっこう有名な無料アプリ。
IF This Then Thatの略で、Webサービス同士の連携に役立つ。
例えば、YouTubeとSpotifyを連携させて「もしYouTubeの動画で『高く評価』を押したら」トリガーが引かれて、「その曲をSpotifyのプレイリストに加える」アクションを起こすようにしたりとか。
ブログをやってる旅行者なんかは、ブログを更新したことをツイッターやフェイスブックページ等でも知らせる作業を自動化できる。
IF This部分を『RSSフィード(サイトの更新データ)』にして、Then That部分を『ツイッターに新規投稿』にすれば…「もしサイトが更新されたら」トリガーが引かれて、「ツイッターに自動投稿する」というアクションをする。
こんな感じで各SNSと連携させれば、ブログを更新するだけで連携させた各SNSに自動投稿されると。
ユーチューバーもしかり。「もし動画をアップしたら」トリガーが引かれて、「フェイスブックページとツイッターに自動投稿する」アクションなんかいいかも。
Automagic
こちらは有料アプリ(300円)。
IFTTTより高度で複雑な設定が出来るが、プログラミング知識がないオレのような素人には難しいのがちょっと…
外出して自宅のWi-Fiから切断されたら自動でスマホのWi-Fiをオフにしたり(IFTTTでも出来る)、Bluetoothデバイスの電源を切ったら自動でスマホ側のBluetoothもオフにしたり(IFTTTでも出来る)、電話に出たら(かけたら)通話録音を自動ではじめるようにしたり、100%充電で「充電が完了しました」と音声アナウンスをするようにしたり…
色々と簡単なことから自動化してみたのだが、急に思い立って旅行者風な視点で盗難対策をやってみた。
トリガーは【PIN入力を2回間違える】。
すると、フローの上から下に順にアクションを自動発動してゆく。
【1】フロントカメラで顔写真を2枚、メインカメラで1枚の写真を撮影。
【2】GPSでスマホの位置情報を取得。
【3】指定したメアドに、取得した位置情報と写真3枚を添付してメール送信。
【4】端末の音量を指定音量(要するにボリューム大)に変更。
【5】テキスト読み上げ(TTSエンジン)を使って指定した文言をしゃべらせる。
【6】音量を元に戻す。
【3】のメール送信の代わりに、色んな意味で炎上するだろうけど『ツイッターに自動投稿』しちゃうという手もある。ツイート内容は「この人にスマホを盗まれました!場所は{scriptで取得した位置情報が入る}です! #拡散希望」と事前設定しておいて、写真を添付するようにするだけ。
ただし、寝起きに寝ぼけて自分でPIN入力を2回間違えると、己のマヌケ面をネットに晒す羽目になる可能性あり。
【5】でしゃべらせる文言は「人のスマホを触るんじゃねーよ、バーカ!」でもいいだろうし、「この人はスマホ泥棒です!」でもいいだろうし、スマホを持っているだけで恥ずかしくなるような卑猥な言葉をひたすら大音量で連呼させるでもいい。
訪問する国の言語で入力して、TTSエンジンでその言語を指定しておけば何語でも対応可。
無難に英語で「Don’t touch my phone!!」とかでもいいだろうな。
急に思い付いて…【5】の後にもうひとつアクションを加えてみた。
“大人なビデオ”から女性の「Oh yeah!!」的な絶叫系ヴォイスを1分尺で抽出してmp4形式で端末に保存。
テキスト読み上げ後に、その音声ファイルを大音量で再生するようにしてやった。
街中でこれやられたら相当恥ずかしいぜ!!
このフローできちんと動くか?動作確認したオレですら家の中なのに慌てふためいたくらい…
テキスト読み上げ&絶叫系ヴォイスの地獄タイムっ!!
これ、「Oh yeah!!」系絶叫ヴォイスの代わりに、仰々しく声を震わせて原稿を読む姿がお茶の間で人気を博した北朝鮮の名物おばあちゃんアナウンサーの声を流すとか…
「爆発まで10秒前! 9…8…」と謎のカウントダウンをはじめるとか…
「このスマホを持った者は呪われて死ぬ」的な黒魔術の呪文を大音量で流すとか…
『電話をかける』アクションで警察に通報、その後で『テキスト読み上げ』アクションを発動させて「盗難中のスマホから自動発信しています。現在地は{scriptで取得した位置情報が入る}です。IMEI番号はXXXXXです」としゃべらせるとか、色々できる。
『テキスト読み上げ』アクションを試してみたが、{scriptで取得した位置情報が入る}部分はただの座標ではなく、ちゃんと“住所”でしゃべる。
え?実際に役に立つかって?
まぁ…プロ相手には意味ないだろうな…
タイに住んでる友達が、後ろポケットにiPhoneを入れてイヤホンを差して音楽を聴いていたら、音楽がブチっと途切れて「あれ?イヤホンが外れた?」と思って後ろポケットを確認したら…すでにパクられてて、追いかける間もなく犯人はアッという間に走り去ったそうな。
直ぐにもう1台のスマホで『iPhoneを探す』で追跡しようとしたが、見つからず。
プロはGPSで足が付かないようにすぐに電源を切ってバラバラに分解しちゃうらしく、PIN入力を試そうとするのはアマチュアだと。
すぐバラバラに分解できるように、窃盗団はアジトの周りでしかパクらないとか。
めっちゃ流行ってるらしいよ、スマホのひったくり。
だったらトリガーを変えても意味ないかな?
自分で肌身離さず身に付けるスマートタグと、スマホをペアリングしておいて…
接続が切れたらトリガーが引かれる的な。
スマホをひったくられて、スマートタグ(=自分)との接続範囲外に出るとトリガーが引かれるひったくり対策。生活の中で時には意図せず接続が切れちゃうこともあるだろうから、切断後にいきなり発動すると困るので多少の猶予は持たせた方がいいかもしれないけど。
ひったくられた後に“追いかけない”ことでスマホを接続範囲外に出してやってトリガーを引く発想は色々な意味で良いかも。南米でスマホだかタブレットだかをひったくられて、追いかけて、射殺された旅行者もいたくらいだし。
まぁ…パクって直ぐ電源オフにされたら終わりなんだけど…
PIN入力しないと電源オフ出来ないようにするには、端末をroot化してないとムリ。
あと、もしオレが窃盗団だったとして…パクったスマホからいきなり大音量で女の絶叫系ヴォイスが流れてきたら、地面に叩きつけて破壊して止めようとする。