密猟は戦争だ

スポンサーリンク

久しぶりに、南アフリカからのニュースを・・・

『南アフリカ軍、新たな国境戦争』というのがタイトルです。

以下は、記事の意訳。

かつて彼らは、サイを殺して角を取るためにワナ散弾銃を当てにしていました。

今、国際犯罪組織の密猟者たちは暗視ゴーグルAK-47アサルトライフルで武装しており、サイの角の価格は金の価格を凌いでいます。

自動小銃のバリバリという音がサイの死の合図になり、無線が夜明け前のパトロールの準備ができた兵士に向かってやかましくわめきます。

「密猟者たちは非常に攻撃的になっています」と、南アフリカ政府の環境犯罪調査局の代表は言います。

「密猟者たちは我々への警告を地面に書き残して行きます」

「彼らは(我々と)銃撃戦をする準備をして侵入してきます」

南アフリカは、アフリカ大陸に残っているサイの90%のすみかになっています。

この4月に140名以上の南アフリカ軍兵士が配備されて以来、クルーガー国立公園で殺されたサイの数は3月の40頭から、4月の30頭、5月の15頭、6月の2頭と低下しています。

この間、密猟者と思われる15人を射殺し、9人の容疑者が銃撃戦で負傷しています。

それでも、頭部が切断されたサイの死骸はアフリカのサファリパークの一般的な光景になっています。

切り取られた角は中国とベトナムに密輸され、伝統医療の薬として使われます。

サイの角が非常に貴重になったので、泥棒はヨーロッパの博物館に展示されているサイの角まで盗むようになりました。

ロンドン警察によると、取引価格はキロ6万ドル(約480万円)を超えます。

クルーガー国立公園は、200万ヘクタール(四国より大きい)にわたって広がっており、密猟者の3分の2はモザンビークから徒歩で越境してきます。

密猟者は、南アフリカ軍に対応するために7人以上でグループを作ってやってきます。

「彼らは日没ごろに越境してきます。そして日が暮れる前にサイを撃ち、夜をブッシュの中で過ごしてから帰っていきます」

南アフリカ軍の兵士は、危険な夜行性肉食獣がいるため夜間のパトロールはしません。

軍の代表者によると、一度ライオンの群れが食料を積んでいた軍のピックアップトラックに突進してきたことがあったそうです。

兵士たちはライオンを追い払うために空に向かって発砲するしかありませんでした。

それ以来、兵士たちはキャビン付きの車を使用し、缶詰で生活しています。

南アフリカ軍は、サイの密猟の3分の2がおこなわれたサビ川沿いの渓谷に16の簡易基地を集中して設置しています。

基地はカモフラージュされた迷彩テントのキャンプ地で、夜はライオンのうなり声を聞きながら寝ることになります。

兵士たちには、自衛のためにゾウを撃つ場合もあることを考えて高口径のR1アサルトライフルが装備されています。

しかし、サイの貴重性がさらなる角の価格高騰を生み、密猟は後を絶ちません。

2007年に中国政府が西洋医療に対する漢方医療の促進を決定したことも関係しているかもしれません。

合法的な猟の間に、許可されていないサイを殺す例もあります。

1月には2人のベトナム人がサイの角の不法所持で逮捕されました。

6月には、犯罪シンジケートのリーダーと思われるタイ人が、5人のタイ人ハンターと共に逮捕されました。

「今は非常時です」

「我々はいま“戦争中”です」

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

この記事をシェアする

フォローする

関連コンテンツユニット
スポンサーリンク
広告(大)