オレの場合、先にとりあえず手を出してみる。
合うか合わないかの判断は、実際に手を出した後だ。
あまり相性が良くないなとか、そんなに好みじゃないなと思ってもスッパリ縁を切ることは稀で、いちおう細々とお付き合いを続けてキープしておく。
キープと言っても、せいぜいたまーにフッと思い出して「久しぶりに遊んでみるか…」と思うくらいである。
そのフッと思い出したのが今日だった。
あれ?そういえばオレの金(きん)ってどうなってるんだ?
調べてみると、ウクライナ危機もあって今はグラム8000円超え!
オレの金も65%ほどの含み益が出ていた。
あれ?そういえばオレのファンド型クラウドファンディング投資ってどうなってるんだ?
すっかり忘れていたが、調べてみて愕然とする。
現時点で運用中の3本が、まさかの3本ともロシアルーブル建てだった!!
マジか…
これまでにもタンザニアシリング建てとか、グルジアラリ建てとか、モンゴルトゥグルグ建てとか、内心では「怖ぇー!まったく信用できねぇー!」と思いながらもマイナー通貨建てのファンドで冒険してきた。
それが、今回はよりにもよって全部ロシアルーブル建てで揃えていたオレ。
すっかり忘れていたが、こんなことある?!
2年前に出資していて、あとちょっと…あと数カ月で償還予定だったというおまけ付き。
ルーブルが紙切れになりそうな時点で終わっていると言えば終わっているが、経済制裁でSWIFT排除されて海外送金できなくなって1円も返って来ないパターンか?
まさか対ロシア経済制裁の影響をこんなにも身近に受けていたとは…。
うぬぅ、プーチンめ!!
ルーブルが死んで、海外送金にも制限があるっていうんで、何やら償還金を「暗号資産で出来るかどうか…」的な話も出ていて、今は「おや?経済制裁回避の抜け道があるのか?」という点に注目中。
その暗号資産にも規制をかける動きが出てるけど、実効性という点ではどうなんだろ?
暗号資産そのものに規制なんてかけられないだろうから、取引所を介す場合に限定した規制になるだろうけど。
徹底的な経済制裁を支持するオレとしては、自分のお金が1円も返って来なかったら経済制裁に実効力があることが証明され、ちょっとでも返って来たら制裁に抜け道があることになるというなんとも複雑な状態に。
「絶対返せ!ちょっとでもいいから返せ!」って騒いで、散々騒いだ挙句にちょっとでも返って来たら「制裁の抜け道ありまーす!」って通報する手もあるな。
まぁ、有り得ないだろうけど「プーチンがいいって言ってるからルーブルで返しまーす!」って、現ナマのルーブルを封筒に入れて郵送してきたらイヤだな…
不幸中の幸いというか、ファンド型クラウドファンディング投資はお遊び程度で本気のお付き合いはしていなかったので全額回収不能になっても大したダメージはない。
痛くも痒くもない!とまで言うと、さすがにちょっと強がりか?
痛くはないが、痒い。
ムズ痒い。
いずれ経済制裁の影響で日本でも物価の上昇はあると思っていたが、まさかこんな形で経済制裁の影響が自分を直撃していたとは…
2年前には「2022年にロシアがウクライナに本格的に軍事侵攻する」なんて露にも思っていなかったわけで…まぁ、しょうがない。
オレは悪くない、プーチンが悪い。
あえて反省するとすれば、いつもは地域も通貨もバラバラに選んでいたのに、今回に限ってなぜかロシアルーブル建てで統一しちゃってたことか。
基本中の基本である分散投資をしないとこういうことになるぞ!と身をもって学習。
分散させていれば3分の1のダメージで済んだが、していなかったがために全滅である。