ヨモギ茶とヒューマノイドロボット

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ついに新型コロナウイルスの予防&治療薬が開発された!!

…らしい。

それが、これだ!!

その名も『COVIDオーガニクス』、略してCVOである。

お高いんじゃないの?と、お値段が気になるところだが…

330mlで1500アリアリ(約42円)、1リットルでも3000アリアリ(約84円)と、逆に恐ろしくなるほどの安さ!!

そう、通貨単位がアリアリの国と言えば…マダガスカルである!!

アフリカ大陸の東にある島ね。

ヨモギを主とした薬草を調合したお茶だそうで、マダガスカル大統領が「治療薬を開発したぜぃ!」と記者会見して自ら飲んでみせた。

大統領は「マダガスカルでは新型コロナに感染した105人がこれを飲んで治った!」と主張。

「アフリカ諸国に配る!」と、ギニア、赤道ギニア、ギニアビサウの3カ国に寄付。

寄付する先は「国名にギニアが入っていること」みたいな謎の縛りでもあるのかな?

なお、WHOもアフリカ連合(AU)も「せめて治験した方がよくね?」と、“治療薬”とすることには警告を発している。

マダガスカルのラジョエリナ大統領は「マダガスカルじゃなくて欧米がこれを開発していたら怪しんでないんだろ?」と、ちょっと拗ねてるとか。

いや、アフリカだとか欧米だとかの問題じゃなく…

テストしようぜ!!って話だと思うぞ。

アフリカのニュースを見ていると、ナイジェリアとか南アフリカとか各国がこのマダガスカル製『COVIDオーガニクス』の有効性と安全性の臨床分析をはじめようとしているらしい。

南アフリカ・ノースウエスト大学薬学部のフランク・ファン・デル・クーイ教授は、「COVIDオーガニクスに何が入っているのか原料リストが欲しい。分かれば分析が出来る」と興味津々の様子。

え…

すでに外国にも配ったりしてるのに、ヨモギ以外に何が入ってるかは謎なの?!

ヨモギ属は抗マラリア作用があるアルテミシニンが抽出できることが知られているが、ファン・デル・クーイ教授は、ヨモギのHIVに対する有効性を研究しているそうだ。

ちなみにアルテミシニンが発見されたのは、ヨモギ属の「このクソ親父!」みたいなクソニンジン(和名)というふざけた名前のヨモギである。

アルテミシニンも安定性に欠けるそうだが、教授は「ヨモギ属をお茶に溶かしても数時間しか安定せず有効成分は分解してしまう」との意見。

正直、新型コロナウイルスに対してどうなのかは知らないが…ハーブティーとして考えると、普通に体に良さそうではある。

新型コロナ予防&治療と謳うのは問題ありそうだが、「マダガスカル政府が新型コロナ対策のために開発した…」と謳うのは薬事法的にどうなんだろ?

ヨモギ茶以外の話をすると…

ガーナでは貧弱な国内の医療システムで新型コロナと戦うため、ドローンを活用した医療サービス網の展開をはじめたそうだ。

感染が疑われる患者が地方の病院に運び込まれた場合に個人防護具(PPE)をドローンで飛ばし全国30分以内にパラシュートでお届けするとか、検査のための検体をセンターへ飛ばしたりするそうだ。

一方、すでに数年前からドローンを活用した医療サービス網を展開しているルワンダ。

今回、国内の新型コロナウイルス治療センターに4台の人型ロボットを導入するという。

ロボットが患者の脈拍、体温、呼吸などを監視し、医師が患者と会話をする時はロボットのディスプレイとカメラでビデオ通話機能。

1台のロボットで1分間に患者200人分の体温をスクリーニングできる機能や、顔認識機能を使ってマスクを着用していない患者への警告や、食料・水・薬の運搬も出来る。

日本では幼稚園児たちがポリ袋で作った防護服を医師会に寄付している頃、ルワンダではロボットを使ってリモートワークしようとしてる…

脆弱な医療システムのせいでアフリカが新型コロナウイルスに対して危機的状況にあるのも事実だが、また一方では世界最先端の技術を導入して弱点を何とか補おうと奮闘していることもまた事実。リープフロッグ現象ってやつ。

そして謎のヨモギ茶を「治療薬が完成!」と売り込んでいるのも、また事実。

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