タンザニア政府は言論統制を進めるべく、今月から『電子・郵便通信(オンラインコンテンツ)規制法』を施行。
タンザニア通信規制局(TCRA)によると、ブロガーは5月5日までに政府に10万円を払ってライセンスを取得しないといけないそうです。
まずはライセンス申請料10万シリング(約4700円)とライセンス交付料100万シリング(約4万7千円)、さらに年間ライセンス料100万シリング(約4万7千円)が必要で、これで10万円になります。
翌年も年間ライセンス料を払う必要がある上に、3年毎にライセンス更新料として100万シリング(約4万7千円)を政府に払えと。
インターネットラジオやテレビより、ブログの方がライセンス料が5倍も高いという…
Bloggers In Tanzania will reportedly be required to fill out this form & pay the Govt $900 for a license pic.twitter.com/Eli2RvJrrj
— Samira Sawlani (@samirasawlani) 2018年4月10日
『Electronic and Postal Communications (Online Content) Regulations』でググると、タンザニア通信規制局(TCRA)のサイトで規制の全文が見れます。
内容を見てみると、インターネットカフェにも「監視カメラの設置」と「利用者のID確認と記録」を義務付け、監視カメラ映像と利用者のID情報は「12カ月間は保管しなければならない」としている…
インターネットカフェに関しては中国も同じだけど、ブロガー潰しはなかなかエグイな!!
まぁ、回避する方法はいくらでもあるけど、今まで使っていたブログはIPから身元が割れてるだろうから途中から偽装しても意味なさそう。
一方、タンザニアの隣国ウガンダではヨウェリ・ムセベニ大統領が「ソーシャルメディア税を導入したい」とか言い出して物議を醸しています。
FacebookやWhatsAppのユーザーから金を取りたいと。表向きの言い分としては、ウガンダ政府が構築した通信インフラを介して利用するOTTサービス(例えばLINEの無料通話とかSkype、Facebookのメッセンジャーなど)のくせに、そのサービスのせいで国営通信会社が通話料などを取れなくなって減収になったのはムカつくから。
外資に搾取される国内資本という構図に持って行きたいようで、「FacebookやWhatsAppに対抗するウガンダ独自のプラットフォーム開発に挑戦しろ」的なことを言ったりしています。
ただ、本音のところでは大統領に批判的な意見を拡散させるソーシャルメディアを封じ込めたいんじゃないか?という意見が多数。実際、選挙時にインターネットを遮断したりとか、昨年Facebook上でムセベニ大統領をキ○タマ呼ばわりした人が投獄されたりしています。