アルノータイ

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ICカード

チェンマイの日本食屋で飯を食っていたら、隣の席がリタイアビザで長期滞在してると思われる日本人のおじいちゃん2人組だった。

おじいちゃんたちの会話はタイのキャッシュカードが全てICチップ搭載化される件についてで、オレ自身にとってもタイムリーな話題である。

暗証番号4桁でも覚えられないのに、6桁なんてムリだよっ!
そうそう!

『数字6桁はジジイのキャパ超え』って話で盛り上がっておった。

それなら暗証番号を腕にタトゥーで彫っておけばいいんじゃね?と思ったが…

あと、すぐ失くしちゃうんだよ、キャッシュカード自体を

もう諦めるしかなさそうだ。

チェンマイ

チェンマイ空港から市内に向かうバスで、中国人の女子大生と思わしき3人組と少し話をした。

チェンマイではどこに行く予定ですか?

一体全体そんな個人情報を聞いて誰が得をするのだろう?

もしオレがバカ正直に本当のことを答えたとしよう。

日本鬼子のおじさんはね、ちんちんの毒素とカルマを解放するために遠路遥々チェンマイに来たんだよ

こう答えたところで会話は弾むのだろうか?

えーっと…お寺巡りを…

巡らねーけど、一番無難であろう答えをしておいた。

オレは彼女たちがどこに行こうと全く興味がないので、ここで会話は終了。

チェンマイを訪れるのは少なくとも15年以上ぶりと、久しぶり過ぎて懐かしさなど全くない。

けっこう新鮮な気持ちでチェンマイを見た感想としては、良い意味でツーリスティックな街。

気候もバンコクより過ごしやすいし、まったりするには良い街だと思う。

えげつない一極集中のタイで、バンコクに次ぐ“タイ第2の都市”チェンマイは、ちょっと大き目のただの田舎町だ。中心地に宿を取ったのだが、早朝5時過ぎにニワトリが…

ゴケコッコー!!

と全力で鳴くので、一度目が覚めちゃうのが欠点か。

とりあえずチャンマイ名物カオソーイを食べてみた。

ココナッツが入ったカレースープの麺料理で、チェンマイのご当地ヌードルだというので食べたが個人的には「ふ~ん」って感じ。

あとは、オープンカフェでスムージーを飲んだりしてMyちんカルマ解放を前にリラックス。

ターペー通りを歩いていたら、古そうな建物を見つけた。

屋根のところに何か文字が書いてあったので、ズームしてみると…

右から左に「中華民国 弐拾参年建」と書かれていて1935年の建物みたいだ。

タイ古式マッサージの店舗も古い良い感じの建物だった。

アルノータイ

レンタカーを最短レンタル期間である1日(24時間)借りたのだが、主目的であったカルサイネイザンを終えた時点で借りてからまだ3時間しか経っていなかった。

特に行きたいところもないし、かといってこのまま車を返すのはもったいない。

ミャンマーとの国境に行ってみようかな?

なんとなく思い立ち、Google mapでタイの北部全体を見ると…チェンマイから北に真っ直ぐ行けば直線距離としては最寄りの国境があった。

それが、チェンマイ市内から110km北北東のところにあるアルノータイ

3分の1ほどの道程を進んだところで飽きてきたというのもあるし、「そもそも…行って面白いんか?」と素朴な疑問が芽生えてきたこともあるが、もう今さら引き返すのも難しい。

行くこと自体は簡単で、Google mapのお導きのままに進むだけである。

どこを走っているのかもよく分かっていないので、スマホのバッテリーが切れたら帰れなくなることだけが心配だった。

引き返すことは諦めて、2時間ほどかけてドライブを楽しむ。

これこれ、これがオレの中のソンテウのイメージである。

謎の荷物(よく見るとミッキーマウスが2匹いる)を満載したサイドカーが走っていたりと、タイの田舎道を満喫。

峠道を走っていると、ゾウ注意の看板も出てくる。

タイで休憩で立ち寄るのは幹線道路沿いのガソリンスタンドだ。郊外のガソリンスタンドはかなり広く、コンビニやトイレなども備えているところが多い。

ただ、今回の道中にはオレ的にいまいちしっくりくるガソリンスタンドがなかったので、セブンイレブンで休憩。

すげーな、セブンイレブン。タイ北部の田舎にまであるんだな…

さらに北上して国境に近づくと、国境警備隊の基地を見かけるようになったり、検問も増えてきた。

あっ、やべ…パスポート持ってきてねーや…

パスポートも持たずにフラフラと国境に行って捕まって、香港で逮捕された東京農大生みたいに顔と名前と晒された挙句に「ご迷惑をおかけしました」とかテレビで謝罪するのイヤなんですけどっ!

結局、3カ所の検問で一度だけ止められたが、行き先だけ答えたら何もチェックされずに通してくれたので、東京農大生2号にならずにすんだ。

アルノータイは、中国人の村である。

国共内戦で逃れてきた国民党残党の村。

まぁ…別にわざわざ来るほどの特別感は何もないけどね。

雲南の味が楽しめると有名な食堂で食べてみた。

食べたのはラーメン。

普通のバミーナームで、どこが雲南なのか全然分からん。

後日調べたところ、雲南餃子が有名らしい。

食ってねぇ…

わざわざアルノータイまで行って、普通にバミーナーム食ったって…事前の下調べって重要だね。

村から5分ほど走ると…

行き止まりがミャンマーとの国境。

タイ軍の兵士と少し話したのだが、何人であっても国境は越えられないそうだ。

イミグレやカスタムの機能がない、軍が駐屯しているだけの“ただの国境”ってこと。ミャンマーのビザを持っていたとしてもここの国境は越えられない。

許可を取って写真を撮ったが、面白いものは何もなく、軍の駐屯地の周囲をなぜか竹やりで防御していたことくらいしか見るものは無い。

わざわざ来るほどのところじゃねぇ。

主目的を達成したことを除けば、オレはチェンマイで旧市街に足を踏み入れていないし、寺の中に入っていないし、ゾウも見ていないし、山岳民族にも会いに行っていない。

アルノータイとかいうよく分からない国境に行っただけ。

あっ…山岳民族に会いに行ってはいないが、写真は撮った。

会ったと同じことだろ?

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