冒険の旅に出るにあたって、むりやり旅モードに入るため普段は全く乗らない乗り物にわざわざ乗ったりした話とか。
赤バス
バンコクのドンムアン空港に着いてから、なんとなく赤バスに乗ってみた。
赤バスは灼熱の国タイにおいて未だにエアコン無しを貫くという硬派な乗り物である。
何番のバスかは知らないが、一番最初に来たのが偶々赤バスで、行き先にアヌサワリーが入っていたので「ルート的にモーチットを通るだろう」と、とりあえず乗っちゃえ的な。
運賃は8バーツ(28円)。
ひぃぃ、オレの中の赤バスって運賃2.5バーツ(当時7円)のイメージなんですけどっ!! 3倍以上になってるぅ!!
ネットで調べてみたら、なんでも今年の4月に6.5バーツから8バーツに値上げしたらしい。
っていうか、6.5バーツ時代を知らないんですけど。
よくよく考えてみたら…
2.5バーツだったのっていつの時代よ?!
20年前の記憶と知って、地味にショックを受ける。
もう、おじいちゃんじゃん、オレ。
2000年前後は貧乏で赤バスに乗っていたが、それから車に乗るようになってからは一切バスとは無縁の生活に。知らない間に、あの赤バスが2.5バーツから6.5バーツを経て8バーツになっていたとは。
ドンムアン空港から赤バスの59番に乗ってカオサンへ、たったの7円で行けちゃうという世界最狂の安さを誇っていた時代があったことなど一昔前の話である。
ま、今も行こうと思えば28円で行けるんだけどね。
今回、ドンムアンから赤バスでモーチットまで8バーツで行き、モーチットからBTSでトンローまで44バーツ。
そういえば…昔、緑バスもあった気がしたので聞いてみたら、もうだいぶ前に絶滅したらしい。
緑バスは、赤バスと同じルートを走る中途半端に小さいバス(ミニバスでもなければ、普通のバスでもない、ほんと中途半端なサイズ)で、運賃も赤バスと同じ。
車体にベンツのマークを貼り付けているが、100%ベンツではない謎のメーカー製。多分、今もトンローだけを走ってるソイバスは緑バスと同じメーカー製だと思う。
赤バスがバンコク大量輸送公団が運行しているのに対し、緑バスは個人バス。とにかく運転が荒いうえに、排気ガスが酷いので、滅ぼされたらしい。
ソンテウ
友達との待ち合わせ場所として、シーナカリン通りのパラダイスなるところを指定される。
シーコンスクエアのすぐ近くにある別のショッピングモールという。オレが住んでいた頃からあったというが、パラダイスなどというショッピングモールは知らん!
昔は違う名前だったのか?聞いてみると、かつては「セリセンター」と呼ばれていたとか。
…知ってます、セリセンター。
もう、おじいちゃんじゃん、オレ。「中国」と言ってもピンとこないが、「支那」というとピンとくるおじいちゃんと一緒じゃん。
どうやって行くか?少し迷って、オンヌットのパクソイからソンテウで行ってやることにした。
ソンテウとは、ピックアップトラックの荷台を改造した日本では道路交通法違反の乗り物である。オレのイメージでは、ソンテウはタイの地方都市の乗り物。
オンヌットのパクソイを起点にして、4番のソンテウがオンヌットからシーナカリン通りを走って終点パラダイスまで行く。
運賃は一律9バーツ(31円)。
当然、エアコン無しの硬派な乗り物なので「陽射しが背中に当たって暑っつ!!」となり…着いてすぐスタバに入ってアイスコーヒーを130バーツ(455円)で飲んだため、節約目的で乗る意味は全くない。
オレは乗ろうと思えばソンテウにだって乗れちゃうんだぜ!という、むりやり旅人モードに入るための手段でしかない。
もちろんパラダイスからの帰りはタクシーである。シーナカリンが鬼混みで、アホみたいに時間が掛かったが、それでもスタバのアイスコーヒーより安く帰って来れる。
送迎バス
バンコク市内ではほぼ見かけることはないが、朝と夕方に工業団地に大量発生するのが派手な送迎バスである。
これは2階建てバスだから、工業団地の送迎バスではなさそうだが、見た目は一緒。
思い思いの絵柄でバスを派手にしているのだが、著作権侵害などものともせず有名キャラクターの絵を勝手に車体にデカデカと描いているバスもある。
通勤・帰宅時間帯の工業団地に行けば、工場労働者を満載した派手バスたちの行列が見れる。
メリットとしては…自分が乗るバスを見つけやすいってのはあるかも。
熊のしゃぶしゃぶ
謎の日本食レストランを見つけた。
店名を『熊のしゃぶしゃぶ』にしちゃうと、普通に熊肉を出してると誤解するから止めた方がいいと思う。
「歓迎中国人」って、すげー中国人にアピールしているが、店内には誰一人として客がいなかったことだけは報告しておこう。
間違いなく潰れる。
ICカード
SCB(サイアム商業銀行)のキャッシュカードをATMに入れたら…
「お前のカードは古いからICカードに切り替えないと、2020年1月から使えなくしてやる」
と、メッセージが出てきた。
2020年1月って…すぐじゃん!!
仕方がないからカードを更新してみた。どこの支店でも手続きは可能なのだが、手続きには預金通帳が必須などというルールを聞いて、未だに紙ベースで動いているのね…と。
通帳なんか持ってきてねーし!
結局、日本の自宅にある通帳を紛失したことにして、100バーツの手数料を払って通帳を再発行してもらうことで手続きを進めることに。
タイの銀行では毎度おなじみの署名地獄で、鬼のような枚数の紙に署名させられたが、2時間ほどで新しいICカードは発行される。
暗証番号も今までの4桁から6桁に増えていたが、これに関しては日本もそうすべきと思う。もう4桁ではセキュリティ的にきついでしょ?
新しいカードが出来るまでは、タイ式マッサージの2時間コースを受けてればOK。
と言っておけば、マッサージ中に電話して来てくれるので、マッサージが終わったら取りに行けばいい。
カード発行自体は無料だった。