先月、突如フェイスブックの『知り合いかも』に現れた人物をみて「おや?」となりました。
何となく覚えがある名前だけど・・・知り合いだったかな?
トグベガ・ガブス6世
誰だっけ・・・
あっ・・・
ガーナのグビの大首長だ!!
思い出したのは、4月に「最近気になるニュースが2つある」ってブログに書きながら1つしか書いてなかったこと。
4月に書いたのは、1970年代にコンゴのカタンガにあるムソシ鉱山の話。
ガブス6世大首長が関係するニュースのこと、すっかり忘れてた。
4月ごろ、日本のネットでもチラホラ微妙に出回っていたのが『ドイツで整備工として働く男性が実はアフリカの部族の王だった』というネタ。
要は、セファス・バンサーさんというおっさんはドイツではフルタイムで整備工として働いているんだけど、実はアフリカではグビ王国の王様でパートタイムでスカイプを使って現地の部族を統治してるって話。
欧米のメディアがこぞっておもしろネタとして報じていて、それが日本にも流れてきたようで。
こちらはニューヨークポストの記事:He’s a mechanic in Germany and a king in Africa
こちらはメトロの記事:Meet the African ‘king’ who’s a mechanic in Germany and governs by Skype
他にもデイリーメールとか、インディペンデントとか、ジャーマンプレスとか欧米メディアがタイトルは違えど同じネタを扱っていました。
ガーナとトーゴに住む30万だか200万だかのエウェ人からなるグビ王国を治める王様って話なんだけど・・・
これに対して、実際のガーナでは真っ向から反論。
グビ伝統地区の大首長であるガブス6世の名義で反論記事を出していました。
それによると・・・
まず、とっくの昔400年前に王国は滅んでおり、今のグビ伝統地区は君主制ではないし、セファス・バンサーは我々の王ではない。
そして、そもそも『グビ』に関して分かっていない。
グビは伝統的に2つの大きなコミュニティーから構成されている。
ひとつはホホエ市を含むコミュニティーで一般的に『グビ伝統地区』と呼ばれ20の小コミュニティーで構成される。
もうひとつは『ペキ伝統地区』と呼ばれている。
『グビ伝統地区』における最高権威はガブスであり、正式には「トグベガ・ガブス」と言う。
『ペキ伝統地区』における最高権威はクワゾデイであり、正式には「トグベ・クワゾデイ」と言う。
そして、現在の『グビ伝統地域』の最高権威はトグベガ・ガブス6世である。
セファス・バンサーの肩書は「ンゴリフィア」という何の権限もない名誉職で、意味としては開発チーフである。
30万の臣民を束ねる王様になっているが、そもそもグビの人口は6万人いない。
セファス・バンサーは「おじいちゃんが王様だったんだけど、お父さんが左利きでエウェ人的には汚れているとされるため、孫である自分が王の座を引き継いだ」と言っているらしいが、おじいちゃんはグビでは王でもなければ何者でもない。
大首長のガブス6世は、特に欧米メディアの知識のなさにご立腹の様子。
ちょっと調べれば分かるのに、ガセネタを世界中にばら撒いてることに「恥知らず」と怒ってました。
で、4月に「トグベガ・ガブス6世」でガーナのサイトを検索しまくって・・・
その後すっかり忘れたんですけど、
いきなりフェイスブックで『知り合いかも』にトグベガ・ガブス6世が出てきたらビックリしますわな。
何で1カ月前のオレの検索ワードを出してきたんだろ?って。
フェイスブックは否定してるらしいですが、フェイスブックはログアウトした後も追跡クッキーでユーザーのオンライン行動を追跡しているという話もまんざらウソじゃなさそうだな・・・と、ちょっと気持ち悪っ!!ってなった次第です。
あっ、書き忘れましたが、せっかくなのでトグベガ・ガブス6世に友達申請してみましたが案の定スルーされました。
コメント
検索しまくったのに、すっかり忘れて、ビックリするほど思い出したんですね。
面白いから思い出してくれてよかったです。
高級ヘリ・シコルスキーのお話も好きです。
「青ヶ島島史」と「青ヶ島の生活と文化」すごいですね、読んでみたいです。
いつも楽しく読ませていただいています。ずっと続けて下さっていることをうれしく思います。
ありがとうございます、頑張ります(笑)