最近つくづく「時代は変わったなぁ」と感じる。
大久保公園の立ちんぼ、今年80人摘発
「公園で立ちんぼ」と言ったらルンピニー公園だろっ!!
と思っていたオレはもはや老いたのだ。
くっそ~、今はルンピニー公園じゃなくて大久保公園なのかぁ…
時代はいつのまにかバンコクからここ東京に移っていた。
戦争が終わってから何十年も経つのに未だに中国のことを支那と呼んでいたオレのおじいちゃんくらい時代に付いていけてない感がある。
9月5日からの取締りで35人逮捕って、完全にルンピニー公園を追い抜いてんじゃん!!
実際のところルンピニー公園は有名な割にほぼ立ちんぼがいない。
かつて(知らないけど40年くらい前?)は沢山いたのかも知れないが、オレが知っている頃ですらもはや衰退していて、いるかいないか分からないくらい過疎っていた。
いたとしてもお化けクラスで、立ちんぼを貞子と見立てた肝試しが出来るくらい。
ガリガリの目がイッちゃってる女が暗闇にボーっと立ってたりして「ギャー!」みたいな。
昔ですら、取り締まりしたとしても35人も逮捕とかムリじゃね?そもそもそんな人数いないでしょ?ってくらいだったので、間違いなく大久保公園はルンピニー公園を凌駕してる。
“東京のルンピニー公園”と呼ぶことすら大久保公園に失礼だ。
あえて比較するなら…
現在5つ星ホテル『ランカスターバンコク』が建つ前にあった、今は無き『サイアムホテル』のすぐ裏手の線路というか踏切の辺りに、立ち鉄女子がたくさんいた。
当時、あそこで取り締まりしたら35人くらい余裕で捕まえられそうだったな。
でもそれもサイアムホテルが滅んだことで一緒に滅んでるし、そもそも“公園”じゃないしな。
公園立ちんぼだけじゃない。
最近は出稼ぎ売春で海外に行く日本人女性も急増しているとか。
某インフルエンサーが売春婦と疑われて入国拒否されたニュースもあったり、アメリカは厳しくなってるようだけど…
時代はラオスらしいねっ!!
ラオ人が日本に出稼ぎに来るんじゃない、日本人がラオスに出稼ぎに行くなんてすげー時代が来たもんだ!
ラオス「出稼ぎ風俗」求人にSNSで気軽に応募、その知られざる裏側19世紀後半の“からゆきさん”から始まり、1980年代の“ジャパゆきさん”ときて、今は“ラオゆきさん”だってさ。
以前に『タイのからゆきさん』を書いたけど、140年の時を経て再び日本人女性が(今度はタイの隣国)ラオスに身体を売りに行く時代が来るとはな。
まぁ、在ラオス日本大使館からの注意喚起を読む限りだと、日本人女性たちも全員が全員最初から売春するつもりでラオスに行ってるわけじゃなさそうだけど。
高額報酬に釣られてラオスに行ってみたら監禁されて中国の金持ち相手に身体を売らされる…とかそんな話でしょう。
これまで日本人にとって他人事だった時代は過ぎ去ったというだけで、昔からあるベタな人身売買の話だけど。昨今の円安で相対的に貧しくなって海外に出稼ぎに行く日本人が増えれば、今後はこんな話はよく聞くようになってくるだろうな。
出稼ぎ先としてのラオス、カンボジア辺りはかなり注意した方が良さそう。
特にラオスのボーケーオ県ゴールデン・トライアングル経済特別区(GTSEZ)は、控えめに言っても悪の巣窟で、出稼ぎ先として行っても“普通の仕事”なんて100%ないだろうな。
遊びに行く分には普通に行けると思うけど、絶対に出稼ぎ先ではないことは確か。
“ラオゆきさん”が行く先はほぼこのGTSEZなんだけど。
そもそもの話、このGTSEZを牛耳っているのはデベロッパーでもあるキングス・ロマンス社。
香港登記の会社だけど、オーナーは趙偉(チャオ・ウェイ)という黒竜江省出身の中国人マフィア。
そんな彼がラオス人民革命党と99年間の土地リース契約を結んで開発したのがGTSEZ。
趙偉は、GTSEZ内にギラギラとそびえるキングス・ロマンス・カジノを隠れ蓑にして、麻薬、人身売買、詐欺、野生動物の違法取引、マネーロンダリングをしているとして、アメリカ財務省から制裁を受けてるくらいゴリゴリの犯罪組織の大ボス。
かつてゴールデン・トライアングルで麻薬王として君臨していたクン・サの、現代版ジジイみたいに思えば手っ取り早い。クン・サと比べると悪の多角化経営ってところが違うけど。
まぁ、表の顔は華やかなキングス・ロマンス・カジノのオーナーですよ。
これがGTSEZの紹介動画。
でも多角化戦略で裏で色んなことをやっているようで…
Laos’ criminal casino empire: Chinese gangsters suspected of running brothels and online scams, and trafficking humans, animal parts and drugsこれ読むと特にインターネット詐欺に力を入れてるみたい。
高額収入を謳うコールセンターでのチャットガールの求人をインターネット広告でバンバン出して、釣られて応募してGTSEZに行ってみたら…
その“コールセンター”っていうのが機関銃で武装した警備員がパトロールする有刺鉄線に囲まれた監獄みたいなところらしい。
勤務スケジュールは、1日14~16時間労働で週7日勤務。
労働基準法違反じゃん!!と思うかも知れないが、残念ながらGTSEZは日本じゃない。
もし他の“オペレーター”と会話したら規律違反で、食事抜きで独房送り。
仕事内容はターゲットの男性をオンライン賭博に誘導するミッションを課せられて、もしターゲットを逃そうものなら強制的に売春させられるとか…
「辞めたい」と言ったら家族に100万円単位の身代金を要求して、家族が支払えなかったら女性は売春、男性は強制労働させたり、家族が払うまで本人を拷問してる動画を送りつけたりするとか…
あ、もちろん“高額収入”自体がウソだから。
奴隷になるんだから収入なんかあるわけがない。
タイ人の証言によると、コールセンターの屋上から飛び降りて自死を選ぶ人もいるようで…奴隷か死かの選択を迫られる環境みたい。
GTSEZは、ラオスだけどラオス政府も介入できない治外法権を持った“キングス・ロマンス国”状態。
タイ人の被害者も多いみたいで、タイ国民の解放をキングス・ロマンス社と交渉するようタイ政府がラオス政府に圧力をかけて、半年後に1人がGTSEZの門の外に放り出されて解放される…とかそんな世界。
そんな世界に出稼ぎ先として行っても“普通の仕事”なんて100%あるわけないでしょ。
それに、カジノ客として遊びに行く分には普通に行って帰って来れると思うけど、出稼ぎ先として行ってGTSEZ内で何かあっても日本政府が助けてくれることは100%ない。
助けてくれないって言うより、何も出来ないって言う方が正確か。