ダメダメ国家でも、国民は愛国心というか愛郷心を持っているもんです。
ジンバブエの歌手も、ジンバブエを想う歌を数多く出しています。
かつて白人政権からの独立闘争の時に「自由」を声高に叫んだ歌が、当時独立闘争を指揮していたムガベ自身によって今は禁止されている皮肉もあったりしますが、今回は政治色の強い曲ではなく単純にジンバブエ人自身によるジンバブエ応援歌を紹介しましょう。
まずはTinasheの『Zambezi』。
ティナシェという名前はジンバブエに多い名前で、アメリカにもTinasheという名前の女性歌手がいますが彼女もジンバブエ系です。
今回紹介する男のティナシェはロンドン在住。
曲名のザンベジ河は、ジンバブエのNo.1ラガービールにも冠されている母なる川ですね。
顔はイマイチなんだけど、彼の曲はなかなかいいんですよぉ。
同じくTinasheの別な曲で『Mayday』。
ジンバブエは関係ない曲だけどね・・・
才能を感じるね。
続いてはナイジェリアの歌手JJCの『We Are Africans』。
アフリカ人であることの誇りを鼓舞するような曲です。
各国バージョンが色々と出ていて、ナイジェリアMIXや、シエラレオネMIXなどがあります。
ジンバブエMIXも他のバージョンと同じく、地元の歌手が参加してます。
この曲をジンバブエ人が聴くと、「ジンバブエよ、立ち上がれ!」とテンションが上がるらしいです。
色々なダメダメ国家に行ってますけど、意外とダメな国の国民ほど愛郷心が強かったりしますね。
政府がダメなことの反動っていうか。
次は、B-kay&Kazzの『7 Wonders』。
「African Spirit」というアルバムの収録曲で、ジンバブエ観光促進ソングみたいな曲です。
「ジンバブエってこんなところが素晴らしいんだぜっ!」って曲ですが、7 wondersの内、6 wondersくらいはジンバブエじゃなくても見れるでしょうね。
ザンビア人にしたら、「ビクトリア・フォールズはジンバブエのもんだけじゃねーし」と思ってるだろうし。
最後は、Money Bの『You Look So Fine』。
アメリカのラッパーMoney Bとは別人で、ロンドン在住のジンバブエ人ラッパー。
最初のTinasheを除けば、曲中に「ジンバブエ」って国名がどんだけ出てくるんだ?!という曲ばかりでございました。
ジンバブエ人は、これらの曲を聴いて・・・
「やっぱジンバブエって最高だぜっ!!」
と思うみたいですが、歌っている歌手のほとんどが海外在住という皮肉。