北の暴君が死んだ頃、南では王がブーイングの嵐にあっています。
それは・・・
あの・・・
スワジランド王国の王さま。
一般の日本人に言っても、「・・・だれ、それ?」となってしまいますが、
世界地図を広げてみると、アフリカ大陸の先っぽの方で、南アフリカとモザンビークに挟まれた鼻くそみたいな国がスワジランド王国。
その頂点にいるのが、ムスワティ3世だっ!!
亡き北の将軍様もビックリの、中世さながらの専制政治を行ってる国であります。
いちおうは三権分立になっていますが、それよりも上にキングがいるので、キングを縛る規則なんてものは存在しません。
The 好き放題。
王国軍の統帥権もキングが持っています。
スワジランド王国軍をナメたら滅ぼされますよっ!!
王国空軍なんて、
飛行機4機に、ヘリコプター3機
も持ってるんだからっ!!
ちなみに、空軍が持ってる飛行機ってこれね↓
戦闘機なんか持ってねーから。
そして、これがスワジランド軍を閲兵するキング↓
イメージ通りのアフリカ!!
オレもスワジランドは行っていますが、別にこんな人が普通にウロウロしてるわけじゃないですけどね。
スワジランドなんて、ガソリン入れただけだから何の印象もねーな・・・
覚えていることと言えば、
通貨単位が、エマランゲニ
ということくらい。
さて、そんな中世レベルのスワジランドですが、キングはあることで有名でございます。
アフリカの中でも最貧国に位置するスワジランド。
IMFに言わせると、『危機的財政状況』でございます。
財政赤字にくわえて、世界的金融危機の影響をもろに受けてGDPはマイナス14.3%。
しかーし、そんなのは国の問題であって、オレ様には関係ねー!!
キングは浪費癖がハンパじゃないんです。
国家の財源で、自分用のジェット機や世界に数台しかないという高級車を買ったり、宮殿を建てたりするのが大好き。
空軍がプロペラ機しか持ってねーのに、キングは自家用ジェット。
ただ、スワジランドの国自体はとーっても貧乏。
国民の3分の1は、国際社会からの食糧支援に頼っているという話もあります。
ま、この話はどこまでホントか知りませんけど。
国の財政がボロボロなので、今月になってスワジランド政府はお隣の南アフリカ政府から24億ランド(約230億4千万円)のお金を借りることになりました。
ちなみに、金利は5.5%とか。
これを知ったキングはどうしたでしょう?
「手数料を自分に払え」と要求
しかも、その額4億ランド(約38億4千万円)。
これには、さすがに国内からも「ヤクザと一緒」という声が上がっているそうです。
そういえば、キングの13番目のクイーンが去年、財務大臣と不倫していたのが見つかって大変なことになってるみたいですね。
しかも、見つかったのがベッドの中というね・・・一番避けたいパターンの見つかり方。
↓これは、たしか14番目かな・・・

あまりに自由奔放過ぎるんで、キングはヨーロッパのいくつかの国からは出禁をくらっています。
じゃぁ、国民は黙っているのか?
最近の『アラブの春』に影響されて、スワジランドでも民主化運動はおこっています。
なにげにアフリカにも飛び火して、マラウィとかも荒れてるみたいですけど、スワジランドもフェイスブックを通じて打倒専制政治の波がきてるっぽい。
でも、こうなります↓
ボコられ。