ボウリング
掘削機械で地面を掘るBoringではなく・・・Bowling
重めの玉をゴロゴロ転がして遊ぶゲームの方です。
“観光”ツアーの訪問先にボウリング場が入っている時点で、どうなのかな?とは思いますが、つまらんモニュメントを見るよりはマシでしょう。
平壌ゴールドレーンというボウリング場が、大同江沿いのチュチェ思想塔のすぐ近くにあります。
建てた人
ガイドさんが「ここを在日朝鮮人が建てたのは知ってますか?」
・・・・・。
普通に考えて、そんなプチ情報を知るわけねーだろ。
しかも、よく考えたらオレには微塵の関係もない情報なんですよね。
インドに旅行で行って「この建物、実は日本に住んでいるインド人が建てたんです!」とか言われても、「だったら何?」と思うのと一緒です。
“日本在住”というただそれだけで、むりやりオレと接点を作ろうとしてんじゃねーよ!!とか思っちゃいますからね。
とは言いつつも、帰国後にちょっと調べてみました。
北朝鮮政府が運営しているポータルサイト内の情報を基に色々と調べてみると・・・栃木県小山市在住のK・Oさん(現在61才)が、金日成社会主義青年同盟中央委員会と共同出資で作ったっぽいね。
知らない人だし、やっぱオレには関係ねーや。
料金
受付には料金表が貼られていました。
解読してみると、上から・・・
ボウリング:大人500ウォン、子供250ウォン
ビリヤード:1時間500ウォン
シャワー:大人500ウォン、子供250ウォン
正規レートで450円ってとこですか?
ゲーム代は払っていないですが、シューズのレンタルに2ユーロを払ったのは覚えています。
やっぱボウリングシューズは履かなきゃダメ?って聞きましたよ。
こんなとこで水虫をもらってもイヤじゃない?!
結局は借りたけどさ・・・
今のところ、まだ発症していません。
全然使えない
見た感じ普通でしょ?
遊園地といい、ボウリング場といい、“観光”で来ている外国人をなぜわざわざ連れてくるのか?
真意のほどは知らないけど、「すげーだろ!?」と見せびらかしたいってのは多少あると思います。
「北朝鮮という国は、労働者向け娯楽施設もこんなに充実してるんだぜ!」的なアピールとかね。
まぁ、逆にいえば、それだけ娯楽が充実していない証拠かと。
あとは・・・実は、自分たちが思ってるほどすごくないんだよね。
見た感じは普通ですが、実際にプレイしてみると普通以下だったりします。
別にオレは“ボウリング好き”ではないので、日本では高校生の時以来行った記憶がありませんが、海外ではタイ・バンコクとトルコ・イスタンブール、あとナミビア・コールマンスコップにある100年以上前のボウリング場で玉を転がしたことがある程度です。
それと比較しても一番ダメな感じですねぇ。
コンピュータ化されてるってだけでスゴイような気もしますが、そのコンピュータがすっげー頭悪かったら・・・
スペアを取ったにも関わらず画面上ではガーターになってたり、実際に倒したピン数と画面上の倒したピン数が違っていたり、はっきり言ってコンピュータ化されてる意味がないです。
一番最悪なのが、ボウリング玉!!
穴が4つも開いていたり・・・一番困ったのが、穴と穴の間隔が異様に広くてギリギリ持てる程度の力しか入らない・・・
なんかの修行ですか?
売り子のお姉さんがビールを売りに来て、ハイネケンが1本1USドルでした。皆で1ケース以上飲んだので、細かいことは覚えていませんが・・・
オレのスコアは『30』くらいだったような・・・
ストライクも出したし、スペアも2回くらい出した気がするんですけどね、気のせいかな?
ちなみに、ホテルの地下にあるボーリング場では『150』くらいでした。
ボーリング場にもちゃんとスローガンは掲げられています。
『위대한수령김일성동지의유훈을철저히관철하자!』
『偉大な首領金日成同志の遺訓を徹底して貫徹しよう!』
・・・だってさ。
ボウリングの他には、ビリヤードをやってる人も見ました。
中国の田舎となんら変わらない、平凡な風景です。
ビールを飲みながらボウリングを2~3ゲームして、「もういいだろ?!」と思うのですが、まだ観光は終わっておらず・・・
党創建記念塔
4日目最後は党創建記念塔でした。
ガイドブックによると・・・「労働者、農民、インテリを基本構成員とする朝鮮労働党の誇らしい歴史を末永く伝えるために建てられた塔。高さ50m。塔は、労働者、農民、インテリの手に握られたハンマー、鎌、筆をかたどり、円形帯は領袖、党、大衆の一心団結を示す」そうです。
個人的には、なんの興味もない場所ですよねー。
これは、同じ日の午前中に行った金日成花金正日花展示館から移動した時に、バス車内から撮った写真です。
群衆が行列を作ってモニュメント詣でをしていましたが、この時だったら「どんな儀式が行われるんだろ?」と、興味津々ですけど・・・
オレらが行った時は誰もおらず、モニュメントが建ってるだけ。
ボウリングの後に行く場所でもないですから、テンションも上がらず、ガイドさんの説明も聞いてませんでした。
最後の晩餐
ツアーで周る観光は以上で終了!!
翌5日目には出国することになり、アメリカ人を除く皆は5日目の朝には平壌発北京行きの国際列車に乗り込みます。
アメリカ人たちは国際列車には乗車できないので、彼らだけ高麗航空で北京に向けて出国することになります。
実は、つい最近まで一般のアメリカ人旅行者が北朝鮮に入れたのは、マスゲームで有名なアリラン祭の時期だけで、最高5日間まで、でした。
それが今年の1月から規制が緩和されて、1年中いつでも行けるようになったのと、5日以上も滞在できるようになったんです。
ただし、いまだに国際列車には乗れないのと、ビザ代が他の国の人よりも高いってのはありますけどね。
ちなみに、韓国人は当然のことながらイスラエル人も北朝鮮には入国できません。
そもそも北朝鮮はイスラエルを国家として承認していないから。
自分のパスポートにイスラエルの出入国スタンプが押されていた場合はどうなのか?
それだけで入れない国は中東や北アフリカを主にけっこうありますから、旅行者としては気になるところだけど・・・調べてもはっきり分からず。
翌日の朝にはアメリカ人たちとはお別れということで、この日は深夜まで皆と飲んで騒いで。っていうか、連日連夜だったけど。
こちら、北朝鮮のビール『大同江』。
味は、まぁ嫌いじゃないですね。
ホテルのバーでは、この大同江ビールの生を飲んでました。
頼む度に大ジョッキだったり、中ジョッキだったりするから、基準がよく分からないけど、とにかく1杯250円くらいだった記憶が・・・
他にも『金剛』ビールとかあるらしく、探しまわったけど売ってなかった。