城塞都市ハラール【3】生ビールとキトフォ

スポンサーリンク

ハラール新市街にその名も『ハラール・ブルワリー』というビール会社の工場があります。

一応、ハイネケンの傘下にあるビール会社です。

ちなみにエチオピア国内のビールメーカーはハラールの他に、べデレメタダシェンBGIの5社あります。

この中でも『セイント・ジョージ』というビールを出しているBGIは、国内シェア40%以上を誇る最大手。

ハラール・ビールは・・・日本でいうサッポロみたいな立ち位置か?

このハラール・ビールでは工場見学ができて、タダでビール飲み放題と聞いて行ってみました。

ハイネケン傘下にあるとは思えない雰囲気で・・・

しかも、30分以上待たせられた挙句になぜか「見学出来ない」という結果に。

仕方がないので、敷地内にある工場従業員用の巨大キャンティーンに行ってみました。

従業員用のキャンティーンで、しかもどっからどう見ても従業員らしき人が昼間っからビールを飲んでいるのも気になりましたが・・・

こちらも負けじとビールを飲むことに。

冷蔵庫でキンキンに冷やされたビールジョッキに、生ビールが注がれる。

1杯20ブルだったか25ブルだったか忘れたが、いずれにしても100円ちょっとと激安!!

一般的にエチオピアのビールは薄いとされますが、よく言えばクセのない味で飲みやすいです。

それに、首都アジスアベバで標高2400m、ハラールでも標高1900mあるので、低地よりも酔いは早いので薄くてちょうどよいのかも知れません。

ハラールでは、長距離バスで一緒だったスコットランド人と行動していました。

両親ともに中国人で生粋の中国人なのだが、彼自身は中国語が一言も話せない上に、アジアには一度も行ったことがないという・・・生まれも育ちもスコットランドというケン。

「えー、面倒くさ~い!!」

とか

「えー、興味な~い!!」

などとすぐに言うオレと違い、きちんと旅行者らしく(?)何にでも興味を示し行動的なケン。

特に食に関する興味が高い彼は、食に関しては超保守的なオレとは正反対。

そんなケンが、ビール工場のキャンティーンでキトフォを食べたいなどと言い出しました。

キトフォはエチオピアの料理で、牛や羊の生肉料理です。

アフリカで生肉・・・

大丈夫なの?

と思う人がほとんどだと思いますが、大丈夫なわけねーじゃん!!

エチオピア人いわく「食べる前によく見て虫がいないか?確認すれば大丈夫だ!」そうですが・・・

大丈夫なわけねーじゃん!!

見えるサイズの虫だったらいいけど、そもそも見えるサイズじゃないでしょ?

ケンがすんげぇノリノリでなかったら、絶対に食べなかったであろうキトフォ。

左の器に入っているのが、何の肉だか知らんけど生肉。

しかも生ミンチ肉!! ミンチって一番やばいでしょ?

下の器に入っているのが、羊のチーズ。

それを、小汚い雑巾みたいな色をしたインジェラに挟み、右の器に入っているバルバレと呼ばれる激辛スパイスを付けて食します。

いや・・・

酒の力って怖いですね・・・

食べる気はさらさらなかったんだけど、食べちゃいましたよ。

そして・・・

食の超保守主義者、食の極右のオレが・・・

思いのほか、おいしいと思ってしまったいう。

虫の確認?

ミンチになっている時点で、見分けることなど不可能なわけで・・・そのまま食べちゃいました。

まぁ、結果的に体調不良になりソマリランドまでの道中は死んでいたのだけれども、原因はキトフォ以外に思い浮かばんのです。

日本から持って行った太田胃酸の漢方胃腸薬を飲んだら、治った気がしましたけど。

ちなみに・・・

こちらは、アジスアベバで食べたキトフォ。

こちらはミンチじゃなく塊肉。

バルバレにライムを絞ってパンに挟んだ生肉に付けて食べます。

キトフォ以外にも、ケンが「どうしても飲みたいものがある」というので一緒に探し回って飲んだのは・・・

ピーナッツバター茶

いや、オレも飲みましたよ・・・

恐ろしく濃厚で、口の中の水分をピーナッツバターに全部持って行かれて、飲めば飲むほど喉がカラッカラになるという水分補給不適合茶。

普通のお茶でよくね?

ピーナッツを食いたかったら、ピーナッツは別に食ったらよくね?

「あれもこれも食わないと!」と食に関する探究心がハンパないケンと、食に関する興味が一切ないオレ。

2日以上は一緒に行動できないな。

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

この記事をシェアする

フォローする

関連コンテンツユニット
スポンサーリンク
広告(大)

コメント

  1. dinosman より:

    楽しいブログ拝見しました。
    また旅に出られているようで羨ましい限りです。

  2. より:

    >dinosmanさん
    旅というより第二の故郷に里帰りですw