昔、フィルム一眼レフを持って旅してた。
生エベレストを見にヒマラヤを登るぞ!とか、ここぞという時はリバーサルフィルムを使っていたこともあり・・・
まさに一撮入魂であった。
リバーサルフィルム自体が高いし、現像代も高いから。
それが、デジタル一眼レフになると「とりあえず撮って、あとで選別する」スタイルになってしまった。
父島で行ったホエールウォッチング&ドルフィンスイム・ツアーで、オレは何枚の写真を撮ったのだろう。
撮る時は、少なくとも「良い写真を撮ろう」と思ってシャッターを押しているはずなのだが・・・
あとで見返してみると、
ほとんどの写真はただただ海面しか写っていないという。
でも、よーく見て!!
海面から背びれが見えてる。
撮る時は「おぉ、イルカの群れ!!」とテンションが上がって写真を撮るわけ。
いっぱい撮って、あとで見返すとただひたすら海面の写真っ!!
そもそもこの日は天気が悪くどんよりとした曇り空のせいで、海面が反射して海まで鉛色の状態。
写真だけみたらイルカなのかサメなのか分からん。
こんな感じで船の真下をイルカたちが通ると海の青さも分かるんだけど、ちょっと角度がつくとドンヨリ感がハンパない。
そういえばオレ、偏光フィルターを持ってたはずだけど・・・もうどこにあるかも覚えてないし、旅に持参していない。
己の準備不足を恨むも、もうすでに時遅し。
ちなみに、小笠原諸島にいるイルカは2種類だそう。
ミナミハンドウイルカというのと、ハシナガイルカというの。
ドルフィンスイムが出来るのは、人間と一緒に泳いでくれるミナミハンドウイルカだけで、ハシナガイルカは一緒に泳いでくれないんだって。
あれ、イルカじゃね?!
とボートで近づいてもヘッドハンマーシャークだったりと、1日かけて父島をボートで一周したものの、ハシナガイルカの群れは何回も見れたが、ミナミハンドウイルカは一度も見れず・・・
まぁ、基本は『ドルフィンスイム』を謳ってるわけだからミナミハンドウイルカ探しなんだけど、野生なのでドルフィンスイム出来るかどうかは運次第。
8時間をかけてボートで島をイルカとクジラを探しながら一周。
どうやら、ホエールウォッチング&ドルフィンスイムにもシーズンがあるらしく・・・
12月はあまり良いシーズンではないらしい。
でも1日でザトウクジラを2回、ハシナガイルカの群れを2回見れた。
欲を言えばクジラのブリーチング(ジャンプ)も見てみたかったが、潮吹きと尾びれしか見れず。
ちなみに・・・翌日のツアーに参加した人はイルカもクジラも一度も見れなかったそうなので、両方見られただけでもまだ運が良かった方のようだ。
「おがさわら丸」に乗って帰る時に二見港の湾の入り口でクジラが潮吹きをしていたので、いるにはいるけど出会うのは確率の問題か。