あいつの正体

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日本国民が今もっとも気になっている話題といえば、これだろう。

気になって、気になって、新型コロナワクチン接種どころじゃねーぞ!っつーんで、全国的に高齢者の接種率が落ちているとか落ちていないとか言われているアレだ。

そう…

こいつ、誰っ?!

ミャンマー軍事政権が企画した外国人観光客誘致『Visit Myanmar Year 1996』のマスコットキャラクターとして、当時のヤンゴン市内に氾濫していたこいつのことだ。

オレの写真は、ヤンゴン市内に入る幹線道路沿いにそびえ立つ巨大オブジェだが、切手やテレフォンカードにも印刷され、軍事政権主催のセレモニーには雑な作りの着ぐるみ(しかも同じやつが何体も!)が登場したというから、どんだけ軍事政権の推しキャラだったのか分かる。

Visit Myanmar year 1996

着ぐるみのクオリティ低っ!!

え?何なの?誰?!と、気になり出したら止まらなくなってしまい、こいつの写真をSNSにアップしていた見ず知らずのミャンマー人に「頼むからこいつの名前を教えてくれぃ!」とメッセージを送ったりして、“こいつに執着する謎ジャパンルミョー(日本人)”になった甲斐もあり、ついに答えが出た!

「こいつが何者なのか分かったら、オレはいつ死んでもいいっ!」と思っていたのだが…なぜだろ?答えを知ったのにまだ死ねない。

こいつは…ဖိုးဝရုပ်だそうだ。

子音の周りに母音記号や声調記号がくっ付いてる文字の作りはタイ語と一緒で、一瞬だけ似てるような気もするが当たり前のことながら全く違うな…

片仮名にするとポーアヨウッと教わったが、一応自分でもMLTS表示法を使って解読してみたらဖိုး(ポー)ဝ(ワ)ရုပ်(ヨウッ)と片仮名表記しても許されそうな気もする。

May Kyay mhone_ Phoe Wa yote

こいつの名前がそのままタイトルになっている曲があるのだが、オレの耳にはポーワヨウッに聞こえるので、もう勝手にポーワヨウッに決めた!

こいつはポーワヨウッです。

ビルマ文字での名前さえ分かれば、あとは自分で裏取り出来る。

၁၉၉၆ ခုနှစ်က ကျင်းပပြုလုပ်ခဲ့သည့် မြန်မာ့ခရီးသွားနှစ်တွင် သူငယ်တော်ရုပ်(ဖိုးဝရုပ်)ကို ခရီးသွားနှစ် အမှတ်တံဆိပ်အဖြစ် အသုံးပြုခဲ့သည်။(1996年のミャンマー観光年では、観光年のロゴとして少年像(ポーワヨウッ)が使われました)

うむ、ポーワヨウッがミャンマー観光年1996のイメージキャラクターだったという証言も出てきたぞ。

ん?少年?!

謎が謎を呼び、色々調べてみた結果、ポーワヨウッは軍事政権が考え出したオリジナルのキャラクターではないことが判明。

ポーワヨウッをさらに日本語に訳するとポーワ人形で、ツインテールのかわいい少年の人形らしい。

ビルマ語の辞典でポーワヨウッを調べると、「ဆံပင်ကြက်တောင်စည်း၍ပုဆိုးခါးတောင်းကျိုက်ထားသော ကလေးကစားစရာလူဝပုံစက္ကူရုပ်။(団子状に髪を結び、腰にスカーフを巻いた人型のおもちゃ)」とある。

ミャンマー伝統のおもちゃ(お人形)なのである。

五月人形の金太郎みたいなもんか? もしくはリカちゃん人形(リカちゃんヨウッ)。

どうやら、ミャンマーの伝統芸能である糸あやつり人形劇ヨウッテーの登場人物にポーワヨウッそっくりのキャラクターがいるらしい。

その昔、宮殿で王の側に仕えていた小姓(သူငယ်တေ、Thu-Nge-Daw)を模したキャラで、ポーワヨウッもそこから派生してミャンマーの子供たちのおもちゃになったようだ。

ただ、ポーワヨウッがミャンマーの子供たちのおもちゃだったのはもはや過去の話になっていて、最近は輸入ものの海外のおもちゃが人気らしい。

おもちゃとしては時代遅れになっても小姓スタイル(ツインテール&衣装)は、定番化?しているようでミス・ユニバース2020のミャンマー代表も同じ格好の写真があった。

オレの理解では大体こんなところである。

軍事政権がなぜにそんな子供のおもちゃを観光年のマスコットキャラクターにしたのかは謎だ。日本政府もミャンマーの軍事クーデターに抗議して、東京オリンピックのマスコットキャラクターを金太郎にしようぜ。

チンコ丸出しの変な服を着て、まさかりを担いだ意味不明の少年でミャンマー選手団をオレと同じ目に遭わせてやればいいのに。

こいつ、誰っ?!って。

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