今年一発目に書く内容でもないとは思うんですが・・・スワジランドについて書きます。
アフリカ最後の絶対君主ムスワティIII世の治める国。
司法・行政・立法の三権よりも上にいるのが君主なので、彼を縛るものなどスワジランド国内には存在しません。
ムスワティIII世には、現在のところ14人の妻がいます。
最初の2人の妻は、下議院がムスワティIII世のために選んだ女性たちなので、その子供たちには王位継承権はありません。
それ以外の王様自らが選んだ12人の妻に出来た男の子に王位継承権があると。
ちなみに、スワジランドでは王様が選んだ女性が妊娠して初めて妻と認められるので、王様に選ばれた時点(=やられた時点)ではフィアンセ扱いになります。
大抵はフィアンセになった1年後に妻になるパターンが多いですが、エンジェル・ドラミニ王妃のように1998年にフィアンセになってから正式な妻になるまで4年近くかかる場合もあります。
その結果、自分よりも後に知り合った女のくせに、自分よりも先に妻になりやがって!!みたいなケースも出てくるわけです。
国王のフィアンセになる方法は基本的に、この後で書くウムランガで出会っちゃうパターンがほとんどですが、偶に拉致されるパターンもあります。
10番目の妻であるムラング王妃の場合は18才の時に、通っていた高校で拉致られてそのまま王妃になりました。
母親からムスワティIII世は訴えられていましたが、なんせ司法よりも上に存在するお方なので・・・ 本人も子供を産んで正式な妻になっちゃいましたね。
みなさんが15番目の玉の輿を狙うなら、毎年8月から9月にかけて開催されるウムランガに参加するのがベストでしょう。
英語ではリード・ダンスと呼ばれるお祭りで、未婚女性が参加できます。
今までの王妃たちもウムランガで王様に見初められたケースが多いですね。
もし王様に見初められて15番目の王妃になったら、あなた用の宮殿とBMWをゲットできます。
ベンツじゃねーのかよっ!!
って方は、直接王様と交渉してください。
王妃になったら、国民の3分の2が1日100円以下の生活をしている中、飛行機をチャーターしてヨーロッパや中東にブランド品買い漁り旅行に行くこともできます。
所得分配の不平等さを示すジニ係数は0.6と、暴動が起こる可能性が高まる警戒ライン0.4を大幅に超える危険水域ですが、世界王族長者番付にランクインするほど大金持ちな王様に嫁げるかもしれないチャンスですからウムランガに参加しない手はないでしょう。
よく、ウムランガ(リード・ダンス)のことを『国王に捧げる踊り』みたいな書き方をしているニュース記事がありますが、厳密に言えばウムランガは国王向けではなく、国の母である王太后へ貢物を捧げる祭りです。
自分の母親のための祭りで踊っている娘の中から、国王が気に入った娘を選んでるだけ。
あと「2011年のウムランガに8万人の処女が集まった」などという書き方をされていたりしますが、これも厳密に言えば処女でなくても参加できます。
あくまでも、純潔と処女性の表明ってのが祭りの趣旨でもあるので、簡潔に処女とされているだけです。そもそも処女性ってな~に?って話なんですけど。
参加方法は至って簡単。
おっぱいを出して、下半身がぎりぎり隠れる布を巻いて、葦(アシ)を持って踊るだけです。
女性たちは肩から飾り房を垂らしていますが、これで色々と見分けることが出来ます。
例えば黒と赤の飾り房の場合は19才以上、もしくは付き合っている人がいる。
処女の場合は青と黄色の飾り房みたいな。

飾り房を付けていない場合もあるんですけど、これはたぶんズールー族だと思う。
ウムランガの祭り中は、それこそ7~8万人の若い娘たちが集結するとあって、それ目当ての男どもが群がってきます。
選び放題、やり放題らしいですね。
そうなると純潔と処女性ってな~に?という話に戻っちゃうんですけど。
まぁ、その結果がHIV感染率世界最悪という結果になってるんでしょうけど。
ちなみに、2001年のウムランガの時にムスワティIII世は、HIV対策として「5年間は18才以下の少女とセ○クスすることを禁止する」という法令を発表。
その発表があったウムランガで、王様は17才の少女を見初めて手を出しちゃいました。たぶん発表の2週間後とかだったと思います。
自分で作った法を、自分で破った王様。
罰則として自分に対して牛1頭の罰牛刑を科し、自分に自分で牛1頭を払ったとさ。
最終的に、5年間の間に王様は16才1人、17才2人の合計3人に手を出し、牛3頭を自分で自分に払いましたとさ。
これぞ、三権よりも上位に存在する王のなせる業っ!!