参議院選挙があるということで、盛り上がっているところでは盛り上がっているようで。
自宅のポストに選挙公報が入っていたので、いちおう全部見たけど…『核融合党』とか、よくわからん人たちがたくさん湧いてた。
世良公則が立候補したのには、ちょっと「へー」ってなった。
急にどうしたんだろ?って。
オレが知らないだけで、もともと政治に興味あったのかね。
一方、ラサール石井は特に驚かなかったけど。
調べたら、2人とも同じ年の69才だった。
あれなの?
人間って年とって70近くなってくると「日本をどげんかせんといかん!」みたいな目覚めが生まれるもんなの? 今まで何してたんだよ?みたいなツッコミをものともしない、齢70で覚醒する政治熱。
オレも急に覚醒するかもしれないから、70才を満期にした供託金積立をしておいた方がいいかしら?
さて、
ラサール石井氏
参政党のスローガン「日本人ファースト」を念頭に、「人間にファーストもセカンドもない」と強調。
う~む…
どっちもどっち感が強い。
「日本人ファースト」という言葉が先行している気がするけど、
“日本国の”国政に参加しようとしている人が「日本人ファースト」って何?とは思う。
当たり前じゃん?って。
一体どこの国の国政に参加しようとしてるんですか?って話で、いちいち言うべき話じゃない。
現代国家の枠組みの中では、国際協調と孤立主義の狭間で程度の加減こそあれど、どこの国も自国・自国民を優先して動いているだろ。
インドネシア政府が、インドネシア人ファーストじゃなかったら「え?どしたの?」ってなるわ。
それに対して…
「人間にファーストもセカンドもない」か。
一見まともなようだが、だったら日本国の国政じゃなくてよくね?とは思う。
世界政府の議員に立候補しようとしてるなら分かるけど…
ラサール石井氏って、日本の参議院選挙に立候補してるんでしょ?
だったら日本をどうするか?日本人にどうなってもらいたいか?考えるのが国会議員の仕事では?とは思う。
そこがファーストじゃなかったら、日本国の国会議員じゃなくて他の仕事で「ファーストもセカンドもない」世の実現を目指すべき。
日本に限定された国会議員じゃなく、国民・国家の枠に捉われない全人類のための仕事が合ってそう。
一方、「日本人ファースト」を言う人はこんな反論をしそうだ。
そんな国会議員として当たり前のことを“わざわざ”言葉にしなければいけないほど、現在の日本では外国人が優遇されている、と。
まぁ…
自分の不満を外に向けるのは、別に目新しいことでもない、昔からあるベタな方法だからなぁ。
内のエネルギーを、外の“なにか”にみんなで向けることで、連帯感も出るし。
ある意味で連帯ハイになれる。
ゼノフォビア(Xenophobia):外国人嫌悪、外国人恐怖症
南アフリカでは昔からゼノフォビアが社会問題化してて、時々外国人をターゲットにして大規模な焼き討ち的なことが起こる。
ここで言う“外国人”って、日本人も含めた外国人全般ではなく、ナイジェリアとか近隣諸国とか、同じアフリカから来た“外国人”。
暴徒に襲われた外国人が通称『ネックレス』と呼ばれる手法で“排除”されたりして。
車の古タイヤを、両腕を脇につけた状態(起立の姿勢)でカポッて胸のところにハメちゃえば、身動きが取れなくなる。
で、タイヤ(内側に油を入れてる)に火を付けると、逃げられない状態のまま火だるまになる。
外国人のせいで、南アフリカ人の仕事が奪われている、治安が悪くなっているから、という理由。
南アの治安の悪さは有名だが、南ア人に「治安悪いよね~」って話したら、「外国人のせいだ」って言われたことがある。
第三者(オレも外国人だが、彼らの言う“外国人”には入ってない)であるオレから言わせれば、「いやいや、そんな次元じゃねーじゃん!」みたいな。
ぜんぶ外国人のせいにするのは無理があるんですけど…みたいな。
試したことはないが、“外国人”に襲われたい!と思って歩き回っても、その前に南ア人に襲われて終わる。
賭けてもいい。
オンラインカジノでないかな?そんな賭け。
でも、ヨハネスとか未だに通り魔タイプの首絞め強盗があるらしいからな…「た、たのむから、どこの国の人かだけでも教え…」くらいで落ちちゃって、相手の国籍を聞けずじまいになりそう。首絞め強盗って古典的だけど、まだ元気みたい。
これ自体は昔のだけど、通り魔タイプの首絞め強盗ってこんな感じ。
意識を失ったところで、所持品を奪われる。
見た感じ、答えを聞く以前に、「あなたたち、どこの国の人?」って聞く余裕すらなく落ちてるな…
この「外国人のせいで、我々の仕事が奪われている、治安が悪くなっている」って考え自体は、南アに限らず、けっこうベタと言えばベタ。
実際、今の日本でも言われ始めているわけだから、ありがちなパターンの日本版ってだけ。
それ自体は置いといて…
現在の日本をみると、
日本人の3分の1は60才以上。
出生数が年70万人を切っている。
この事実だけでだいぶ終わってる感が強いが…
あと20年…ちょっと余裕をみても30年後には、日本社会が大きく変質しているのは確実。
だいたい、今の東京でコンビニに行っても日本人の店員に会う方がレア。
少なくともオレは、ここ最近見たことがない。
ファミレスなんかも、店員が全員南アジア系とかあるしな。
ってことは、今の時点ですでに外国人がいないと回ってない部分があると。
で、外国人排斥してみる?
まぁ、いいんだけど…たぶんうちの近所のコンビニは人手不足で、ある程度は淘汰されるだろうな。どうせフランチャイズだから、上がるコストを吸収するだけの体力があるとは思えん。
そしたら、徒歩圏のコンビニが減って不便になる。
自分の利便性を犠牲にしてまで外国人を追い出したいか?ってとこだろうな。
とりあえず、自分の利便性は犠牲にしたくないから、本当は自分たちに都合の良い外国人だけを入れたい。
でも、ビザを厳格化すると人が入ってこない。
逆に、ビザを緩めると人は入ってくるけど、変な奴も混じっちゃう。
本当は自分たちに都合の良い外国人だけを入れたいのに…どうしましょ?なかなか都合よくいかない!みたいなジレンマか?
今、みんなはそんな議論してるの?

