新年あけました。
今年は寅年ということもあり、新年一発目にこの一年の抱負を書いてみよう。
なお、年男でも何でもないし、寅年には何の思い入れもない。
さて、今年は…
己の煩悩を増強させたい!!と思っている。
煩悩に打ち勝つとか、消すとかじゃなく、欲にまみれた人間になるのが今年の目標である。
煩悩を払うくらいなら、逆に取り込みたい。
最近、どうやら年齢のせいか?自分の中の欲望が薄まってしまっている気がする。
これはちょっとマズいな…と。
20代の頃のような濃さで欲望にまみれることはさすがにもうムリだろうが、頑張って濃くしてゆくように自己暗示しよう。
それ自体が否定的に捉えられたりするけど、なんだかんだ言って欲望って行動の動機付けになるものでけっこう大事なことだと思っている。
バンドマンがバンドをはじめる理由なんて「女の子にモテたいから」だろ?
はじめるきっかけ、動機付けになるのは下心という欲望のおかげであって、心配しなくてもいずれ下心だけの奴は時間の経過と共に淘汰されていって、センスや才能や卓越したテクニックを持った奴らだけが生き残っていくのだ。
でもはじめてみなきゃセンスや才能があるかなんて分からんからな。
ベタな例としてバンドマンを挙げただけで、別に何だっていい。
モテたいから、他人に認められたいから、注目を浴びたいから、有名になりたいから、お金持ちになりたいから、何かをはじめてみた…なんてことは、わざわざ他人には言わないだけで自分の胸に手を当ててみればよくあった話。
行動の原動力としての欲望のパワーはバカに出来ない。
実はオレ、(かなり昔のことだが)タイ古式マッサージの総本山ワット・ポーの学校に通って修了証をもらっている。
…みたいな流れで部屋にお呼ばれされるんじゃね?
という純粋無垢な下心が動機である。
実際のところはどうなんだ?というと、そんなことで自分の部屋に上げるような女とは、実際にマッサージをするまでもなくヤレるということが分かった。
つまり、そもそもタイ古式マッサージが出来る必要なんか全くなかったのである!!
目から鱗だったが、もう時すでに遅し。
想像していた以上にしんどくて、変な筋肉を使うせいでムダにプルプルしながら、結局30時間きちんと履修してスクールを通いきってしまっていた。
もちろん学校外でマッサージをしたことはその後一度もなく、当然ながら何ひとつ覚えていないが…こんなのはただの結果であり、もしかしたらきっかけこそ純粋無垢な下心であったが、スクールに通っている間にタイ古式マッサージの素晴らしさに目覚めてその道で生きていこうと決意していた可能性だってあったわけだ。
バンドマン風に言うと、「女の子にモテたいから」バンドをはじめようとギターを買ってはみたものの、一度も弾くことなく引退。今も実家にはギターが形見として残っている、弾けないけど!…みたいなパターン。
若かりし頃のようなギラギラ感というかガツガツ感が薄れてきて、年を重ねるほどに丸くなってくる…それはそれである程度は仕方がない。
例えば「モテたい」という欲望も、世のほとんどの男性は死ぬまで皆無になることはないと思う。死に際のジジイでも小さじ一杯くらいは「モテたい」と思ってるだろ。皆無にはならないが、何かしらの行動へと突き動かすほどの原動力にはならなくなってくる。
仕方がないけど、なんかもったいない。
どの煩悩が今の自分にマッチしているのか?色々と考え中ではあるが…
なんとなくだが守銭奴がいいかな?と思っている。
意外とお金に対する執着がそれほど強くないので、もっと煩悩強化していってもいいかもしれん。
それほど執着しなくなったのには理由がある。
残念ながら『金持ち』になったことはないが、タイで“プチ小金持ちもどき”の経験があるだけだが…お金が無い時は願望としての存在だった年収1000万円(当時の物価換算で言えば日本で年収3000万くらい?)だが、いざ達成したとしても何の満足感もない。
もっと…もっと欲しい!!
知らないけど、年収1億円になったら満足するのかな? きっとしないだろうな、今度は10億は欲しくなるはず。10億稼いだら今度は…
際限がないことに執着することをアホらしく感じてしまうと、金銭欲は原動力になるための欲望パワーとしては低出力に。
そこを自己暗示で、もう一度執着心を爆上げさせて守銭奴になった方がいいんじゃないか?と。今さらの「女の子にモテたいから」よりかは現実路線だし。
うわ言のように「カネが欲しい…カネが…」となれたら、起業とか何かしらの行動の原動力になるわけじゃない?
お金を稼ぎたいからビジネスをはじめたくせに、しばらくすると「ビジネスで社会に貢献して…」とか言い出して承認欲求まで出しちゃったりなんかして、欲の上塗りというか煩悩の相乗効果を狙う。
ま、欲望の類いは何でもいいんだけど、何かしらの行動の原動力になるような欲望を強めていきたい2022年。