2020年8月15日は、75回目となる終戦の日。
5か10で割り切れる年数というのは節目感が出るし、そして何よりも今年はコロナ禍の真っ最中!!
これは大いに期待できそうである。
コロナ禍による不安や混乱が心理的ストレスとなって人々を支配する時、人々はより攻撃的で排他的になってしまうのが人間の性と考えると…これは逆に面白くなるかもしれん。
何年ぶりだろう?
終戦の日に靖国神社と九段下に行くのは。
毎年終戦の日に、反天連(反天皇制運動連絡会)が在日本韓国YMCAからスタートして九段下の交差点を通るデモを行う。それを九段下の交差点で右翼(もしくは右もどき)の人たちが待ち受けて「カウンター」を行う。
何年か連続で見に行ったのだが、いつの間にか行かなくなってしまった。
だって“それっぽい”混乱は多少は起こるものの、誰も怪我をしないし、誰も死なない出演:左、右、警察の三者による寸劇だって気がついちゃったから。
タイで黄シャツ隊と赤シャツ隊がお互いにデモをして混乱を極めていた時、「黒シャツ隊」がデモ隊向けてM16ライフルによる狙撃やM79グレネードランチャーを発射したみたいなこと起こらないじゃん… ちなみに黒シャツ隊を率いていたカティヤ陸軍少将は、記者たちからインタビューを受けている最中にスナイパーに頭を狙撃されて死亡。
せめてさ、反天連のデモに爆弾を抱えて突っ込んで「天皇陛下万歳!」って叫びながら自爆するやつとかいて、上海事変で敵陣に爆弾を抱えたまま突っ込んだ『肉弾三勇士』が令和の世に甦った!とかザワついてみたいのに、投げるのは当たっても怪我をしない空のペットボトルだけ。
優しさに溢れとる。
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しかーし、今年はいつもと様子が違うかもしれん!!
なんていったって、このコロナ禍だから“逆に”いつもより攻撃的になった人たちが集まっていそうである。
今年はついに死人が出るかもなっ!とワクワクしながら数年ぶりに行って来た。
まずは靖国神社。
あれ…むちゃくちゃ人が少ない。
コロナ禍に加えて、記録的な猛暑ということもあってか全然人が少ない!
もちろん拝殿に並ぶ参拝者の列はあって、報道によると時間帯によっては2時間待ちってのもあったらしい。
一応、ミストシャワーがあるんだけど全く冷たくなくて「炎天下で加湿器」くらいの働きしかしていなかった。
問題は、靖国神社よりも九段下交差点である。
おっ、警察がバリケードを設置して並んでるぞ。
つーか、警察しかいねーじゃん!と思っていると、逆側にいた。
反天連のデモを待ち受けるカウンターの皆さんである。
あれ…異常に少なくね?
全体的に警察の数の方が多くね?
もしかして、こういうのも自粛ですか?!
鞄をたすき掛けして、片耳にイヤホン差してる定番の格好をした、そこそこの数の公安が紛れているので、体感では写真で写っている人たちの中でも実際の『カウンター目的』でいる人の数は少なそう。
一応、30分ほど現場で待ってみた。
どうやら反天連のデモの前に「頑張れ日本!全国行動委員会」主催の「英霊に感謝し靖國神社を敬う国民行進」が行われるようで、日の丸を持った集団がやってきた。
反天連のデモまだ?
暑い…やばいくらい暑い…
ニュースで記録的な猛暑だから外出は控えるように言ってたのがよーく分かる。
もう…ムリ!!
暑さに負けて反天連のデモを待たずして帰っちゃった。
現代に『肉弾三勇士』が甦っていないか?M79グレネードランチャーがぶち込まれていないか?暴徒化したデモ隊が九段下周辺の店舗を略奪して放火してないか?
帰ってからニュースをチェックしてみたが、いつものように何事もなかったようである。
どうやら日本ではコロナ禍による自粛疲れの鬱憤を暴力的な行動で発散する人より、マジメに自粛する人の方が多いようである。
つまんねーの。
肉弾三勇士にならなくてもいいから、せめてベラルーシで特別任務機動隊ОМОН(オモン)と殴り合う人たちみたいな画が欲しかった。