昨日のブログで、アメリカのラッパーであるニッキー・ミナージュがアンゴラ大統領ドス・サントスに2億円のギャラでクリスマス・パーティーにお呼ばれしたことを書きました。
お尻がシリコンのせいで巨大化していってますが、ここら辺もアフリカでウケる理由でしょう。
アフリカのブログでも「ドス・サントスはニッキー・ミナージュの尻見たさに2億円払った」と散々書かれてます。
っていうか、これって日本のお笑い芸人の地方営業みたいなもんで、海外の有名人も『地方』で営業してお金を稼ぐんだね~と興味が出ちゃいまして調べてみました。
分かった範囲内での有名人の地方営業っぷりをご紹介。
マライア・キャリー
まずは、歌姫マライア・キャリー。
あれ?このPVに出てるのってエミネムじゃね?
個人的には過去の人ですが、全米No.1シングル曲数ではビートルズに続いて歴代2位と実績はニッキー・ミナージュの比じゃないですね。
さて、マライア・キャリーは2009年の大晦日にとあるパーティーで歌声を披露しました。
そのパーティーというのが、今は亡きリビアの独裁者カダフィ大佐のドラ息子ハンニバル・カダフィが主催したパーティーだったと。
で、人権を蹂躙している独裁者ファミリーから金をもらって・・・と非難を浴びました。
ちなみに、この時マライア・キャリーと一緒にパーティーに参加したビヨンセは、受け取ったギャラ2億円をハイチ地震の救援活動に寄付すると発表。
同じくパーティーに参加したアッシャーも、受け取ったギャラを人権団体に寄付すると発表。
そしてマライア・キャリーもこの件に関してコメントしています。
「私は世間知らずで、このパーティーがカダフィ・ファミリーの主催するものだとは知りませんでした。参加したことが恐ろしく、恥ずかしいです。今後、これを教訓にして誰が主催するパーティーであろうと、より慎重に、より責任を負う必要があります」
マライア・キャリーは次に発表するシングル曲の収益の一部を人権団体に寄付すると発表。
あれ、受け取ったギャラ1億円は・・・?という疑問は別として、マライア・キャリーのコメントは完全にフリと化します。
2013年12月、マライア・キャリーはアンゴラの独裁者ドス・サントスから招待され首都ルアンダで2時間のコンサートを開催。
カダフィ大佐は悪者だけど、ドス・サントスは良い人?
そんなわけがない!! 独裁者にたてつく反逆者は拷問されて殺される、それが30年以上も権力の座に居座る独裁者。
そして血のダイヤモンドで私腹を肥やす独裁者に人民の『人権』など関係ない。
そしてマライア・キャリーはコンサートでこんなコメントをしています。
「私はこの場にいることを幸せに感じます。そしてアンゴラ大統領とこの場を共有していることを光栄に思います。」
2時間でギャラ1億円の前では、カダフィの時の教訓はどこに消えてしまったのか・・・
なんかマライア・キャリーも落ちぶれた感あるわぁ~
ジェニファー・ロペス
そして、ジェニファー・ロペス。
2013年、中央アジアの北朝鮮ともいわれるトルクメニスタンのグルバングル・ベルディムハメドフ大統領の誕生日を祝うためにトルクメニスタンに駆けつけました!!
まぁ、独裁者と言われてるけど・・・個人的には、初代ニヤゾフ大統領と比べちゃったら2代目ベルディムハメドフ大統領なんて地味だし、独裁とはいえ他の国と比べればソフトですけどね。
ちなみにジェニファー・ロペスが歌っている会場は、カスピ海に面する町トルクメンバシの郊外に20億ドル(約2400億円)をかけて建設された超巨大豪華リゾート『アバザ』。
どんなリゾートなのか?調べてみたら、トルクメニスタン政府のサイトにこんな記事が・・・
5Dシネマって何だよ? 3Dなら知ってるけど、5Dとか聞いたことないんですけど!!
トルクメニスタンやべーな。
さて、ジェニファー・ロペスはなかなか営業熱心なようで、ロシアの億万長者テルマン・イスマイロフ氏(民族的にはアゼルバイジャンの山岳ユダヤ人)の誕生日パーティーで10分ほど歌を披露して140万ドル(約1億7千万円)をゲット!!
ウクライナ在住のウズベク人富豪アザム・アスラモフ氏の息子の結婚式で歌を披露して100万ドル(約1億2千万円)ゲット!!
まわってるなー、営業。
シャキーラ
チェチェン共和国のトップに君臨するラムザン・カディロフ首長の誕生日パーティーにお呼ばれしたのはシャキーラ。
プーチンの犬と呼ばれ、チェチェン史上最悪の男と呼ばれるカディロフ。
個人的に武装勢力『カディロフツィ(カディロフ一派)』を率い、チェチェンで起こる犯罪(強姦・拷問・処刑)のほとんどはカディロフ一派の仕業とか。
この男の誕生日パーティーにシャキーラが参加するっていうんで人権団体が猛抗議し、シャキーラはパーティーをキャンセル。
ちなみにシャキーラはキャンセルしたものの、アメリカのアカデミー賞を2度受賞している女優ヒラリー・スワンクはカディロフの誕生日パーティーに出席。
結果、叩かれてギャラ返還。
カニエ・ウェスト
2013年、中央アジアはカザフスタンの初代大統領にして終身大統領であらせられるヌルスルタン・ナザルバエフから、孫の結婚式にお呼ばれしたのはアメリカのR&B歌手カニエ・ウェスト。
ギャラは300万ドル(約3億6千万円)!!
中央アジアのとあるお金持ちの国の大統領の、長女の、息子の結婚式という・・・誰っ?!な感じの結婚式で歌って3億超!!
エリカ・バドゥ
最後はグラミー賞を受賞したこともあるアメリカのR&B歌手エリカ・バドゥ。
昨年4月に、彼の誕生日パーティーに行ったらしいですよ。
アフリカのジャイアンこと、アフリカ最後の絶対君主こと、スワジランド王国のムスワティ3世の誕生日にお呼ばれだって。
誕生日プレゼントに「陛下の気分が落ち込んだ時に魂を高揚させてくれる特別な石」をあげたらしい。
うさんくせーーっ!!
まぁ、ムスワティ3世の暴君ぶりは過去に何度も書いたことがあるので今さら書かないですけど、少なくとも貧困で苦しむ人たちのために慈善活動をしているエリカ・バドゥが付き合う相手ではないことは確かですけどね。
独裁者を相手に営業でまわるってのは実にいいお金になるんでしょうねぇー
ラッスンゴレライも、アフリカ&中央アジア辺りの独裁国家に営業かけてみればいいのに。