北朝鮮旅行【3日目】前衛的芸術作品

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万景台の生家

次は今日4カ所目・・・
ガイドブックによると万景台の生家

「金日成主席が誕生し、幼年時代を過ごされた生家」だそうです。

旅行者が必ず連れてこられる場所で、北朝鮮にとっては聖地の一つであり、最高レベルのプロパガンダを見れるところです。

貧しかった金日成一家ということで、遺物が原状通り保存されているそうですが・・・建物自体が新しい気が・・・

気のせいですか?

興味がなかったので、ここではあまり写真も撮らなかったのですが・・・
マンガの中のヘビくらいでしか見たことがないありえないくらいにグニャグニャの杖が置いてあって「主席のおじい様は、あまりにも貧しかったのでこんな杖を使うしかなかったのです」と説明を受けます。
森に行って木の枝を拾ってきたら、これより真っすぐな棒くらい幾らでも手に入るぜ・・・と思ったのですが、言ったらダメな雰囲気。

さらに“貧しさ”アピールが続きます。

「皆さん、右端の瓶をご覧ください。醜い形をしていますね。でも、主席の家はお金がなかったので、恥を忍んでこの歪んだ瓶を一番安いお金で買うしかなかったのです」

・・・・・逆に、この瓶を売ってた事に驚くわ!

アバンギャルド陶芸作家の作品ですか?

さらに“貧しさ”アピールは続き、オレは半分上の空。

「皆さん、こちらもご覧下さい」

「主席が革命活動のために家を出てから20年後、何の連絡もないまま突然ここに戻って来た時の写真です。突然、主席が帰って来られたので驚いたおばあさんが泣きながら主席の胸に飛び込まれました」

・・・・・・え?

すっげー貧乏だったのに・・・

杖はありえないほどグニャグニャなのに・・・

瓶もありえないほどグチャグチャなのに・・・

カメラだけは持っていた!?

しかも今から70年くらい前なのに・・・

参考までに、“コンパクト”カメラ『Leica IIIa』の1940年頃の値段を現在の貨幣価値で換算すると、計算方法によるけど少なくとも100~200万円はするでしょうね。

突然帰ってきて驚いたところの写真だから、写真屋さんを呼ぶ時間は無かったはずだし・・・

ダメだっ! ツッコミどころが沢山あり過ぎてついていけん!!

観光はまだまだ続きます・・・ある意味では充実のツアー(笑)

大城山遊戯場

本日、5ヶ所目は大城山遊戯場です。
日本でいう“遊園地”のことですね。

理由は知りませんが、ここへローラーコースターに乗りに来たんです。

北朝鮮で買った『“逸話集”偉大な人間 金正日』という本に、まさにこのローラーコースターにまつわる逸話が載せられていました。
ちょっと長いですが、大城山遊戯場の事前情報としてどうぞ。

大城山遊戯施設の配置図と娯楽設備の解説写真帳を一枚一枚めくって全部見終えた書記は、もう一度最初のページを広げて、ジェットコースターに視線を注いだ。そこにはさまざまな曲線を描いて伸びたレールの上を勢いよく疾走するジェットコースターが写っていた。

書記は口もとをほころばせて、ジェットコースターは青年の胆力を養う格好の娯楽設備だと言い、レールの長さをたずねた。

「1350mですが、現在世界最長のレールも1350mです」

設計家の顔には自負心がありありと浮かんでいた。

書記は笑って言った。

「1350mが世界最長だからといって、それより長くてはいけないということはないでしょう」

実際1350mという数値は力学的な限界ではなく、レールを設けた会社が任意に定めたものだから、1350mにこだわる必要はなかった。

書記は、設計図を見る前すでに考えていたことだがと前置きし、レールの長さを1500mにしようと言った。設計家の脳裏には慣性の法則と摩擦係数、レールの材質にともなう1500m界線の設計数値がつぎつぎに浮かびあがっていた。

書記は、写真帳にある娯楽設備の種類と、実際に大城山に設置する設備の違いをたずねた。

「写真帳には世界的に指折りの娯楽設備がすべて載っています。そのうちよいものを選んで、数種設置したいと思っています。」

世界屈指の遊戯公園も数点の娯楽設備を設けているにすぎないことを考慮したうえでの返答だった。

書記は軽く首を横に振った。

「それはいけない。子どもたちや勤労者の遊戯公園に娯楽設備が一つか二つしかないようではいけません。遊戯公園に設備一式を揃えるようにしましょう。大胆に企画するよう指示したではありませんか」

設計家は夢から覚めたような思いだった。

1500mの力学的設計数値は計算したが、そこにこもる書記の崇高な志と偉大な愛の深さは推し量れなかったのである。

・・・ということです。

では大城山遊戯場に行ってみましょう。

まずは入口。

すでに入口からやばそうな臭いがプンプンしてますが、そこは見て見ぬふりをして園内に足を踏み入れましょう。

サビだらけの『世界的に指折りの遊戯施設』・・・もちろん動いておらず。

名前を何というのか知りませんが、前後にスウィングするやつ。

しばらく見ていたのですが・・・スウィング幅ちっちゃ!!

どうやらメインの遊戯は『屋台の射的』のようです。

↑射的の的。

そういえば・・・北朝鮮にはカメラを2台持って行ったのですが、『RICOH GRII』の方でしょぼい動画を撮れることを思い出し撮ってみました。
思い出すのが遅い?

射的をする子どもたち。

大城山遊戯場

牧歌的な射的ですが、大城山遊戯場のパンフレットによると、施設としては機関銃の射的レーザー銃の射的があるそうです。
レーザー銃だったら“射的の面白さ”がないんじゃないか?と思うのですが、実際にやっていないので分からないですね。

そして、メインのローラーコースター

写真で見ると分かりませんが、かなりサビだらけで何だか心配な気分にさせてくれます。

「外人がローラーコースターに乗りに来た!」というだけで、ガキどもがワラワラと集まってきました。

大城山遊戯場2

えー、実はワタクシ、ローラーコースターとかが苦手でございまして・・・

一番嫌いなのがフリーフォールなんですが、フワッと感が大嫌いなんですね。

そんなわけで、前回いつローラーコースターに乗ったのか?も覚えてないくらい乗っていないのですが、目の前にあるのは見ただけでも恐ろしいローラーコースター。

何が怖いって、レールとかサビだらけで「折れるんじゃねーか?」とか「車両がレールから外れて落ちるんじゃねーか?」とか、色々とイヤらしい妄想が働くわけです。

しかし・・・「こんな北朝鮮のローラーコースターにビビったと悟られては、大和男児の名が廃る!」とか「鬼畜米英が乗ると言っているのに、皇民が乗らぬとは末代までの恥!」とか考えると、やっぱオレ様の無限大の潜在力を爆発させ、激烈な大高潮の炎を燃やすしかねーのかな?と・・・

さらに・・・『北朝鮮でローラーコースターに乗って死亡』となったら、日本で「これが彼の生前最後の写真でした・・・」と、

↑こんな遺影写真でみんな泣けるかな?と考えると・・・

乗ってやってもいいかな?

と、ビビりながらも思ったわけです。

サビだらけの階段を注意しながら登り、ローラーコースターのプラットフォームに行ってみると・・・

・・・・・見た目からして怖ぇーーっ!!

さらに近付いてみると、

・・・こんなボロボロのシートに命を預けても大丈夫だろうか?と、尿意さえ催してくる始末。

ちょっと気になって、操縦室を覗いてみました。

・・・見なきゃよかった(泣)

しかも、しばらく待っても全く動く気配なし

おーっと、これは北朝鮮が誇る『焦らし作戦』発動中ですかぁ?と、ヒザをガクガクさせながら耐えていると・・・

「電気が来てないから動かない」

だってさ。

まぁ、ループの途中の逆さまの状態で「あれ?電気が止まって動かなくなっちゃった!」と言われるよりは100万倍マシですけどね。

助かったぁ~~と思っていると・・・

ガイドさんが「この遊園地の隣にも別なローラーコースターがあるので、そこに行きましょう!」だって。
バスで5分もかからないところに、本当にありました。
大城山遊戯場は1と2に分かれているらしく、次は2の方へ・・・

心の中では嫌々ながらも「オレ、ローラーコースターとか怖くねーし!」的に平静を装いながら行ってみると、

あ~・・・

完全に電気が来ちゃってますねぇー・・・

やはりここでも「外人がローラーコースターに乗るぞ!」と、子どもたちがワラワラと集まってきました。

無数の視線を浴びながらローラーコースターに乗り込みます。

前の席のツアーメイトが「安全バーが・・・カチッてならない!」と騒いでいます。

・・・・・・・

係員が来て、あんなことやこんなことをして安全バーをいじくっているのを、ドキドキしながら眺めます。

ようやくカチッとなり、ローラーコースターが動き始めました。

安全バーがサビだらけで、そもそもの“安全”機能を果たしてくれるのか?心配になってきますが、もう遅い。

高い所までゆっくりと上った後は、一気に加速!!

さすがにオレは動画を撮ることはすっかり忘れていたけど、YouTubeで同じローラーコースターに乗った人の動画を見付けました。

タイトルは『死のローラーコースター

Pyongyang roller coaster of death

実際にどうだったのか?という点ですが・・・

予想よりもスピードが遅かったせいで、逆にループが怖い。

サビのせいと思われるが、聞いたこともない恐ろしい音を立てながら走るため、車体とレールの接続部分が重力に耐えられるのか?想像すると心理的にチビリそうになる。

結果・・・高麗航空の飛行機が安全にすら思えてくる。

とりあえず、途中で安全バーが外れてスポーン!とならなかったのでホッとしました。

さきほどの写真(ガイドブックに掲載されていた)のじいさんが乗っていた1人乗りローラーコースターですが、車両がレールから少し離れた所でサビだらけの状態で転がっていたのと、実際に動いていなかったところを見ると、本物の死のローラーコースターなんじゃねーか?と予想します。
他にも、安全固定ベルトが付いていないため、ちょこちょこ乗客を放り出していた死の回転大車輪とかあったらしいですけどね、さすがに今はサビついたまま廃墟のような佇まいでした。

もう二度と平壌でローラーコースターには乗らないでしょう。

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