小笠原諸島【1】おがさわら丸

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お隣さんなのに、日本で最も遠いのはどーこだ?!

今回の旅でその答えを発見してしまった。

東京都小笠原村から、北に最も近い東京都青ヶ島村に行こうとすると・・・

父島から「おがさわら丸」に乗って24時間かけて一度伊豆諸島を通り過ぎて東京都港区の竹芝桟橋へ。

着いた日の夜に同じ竹芝桟橋発の八丈島行フェリーに乗って10時間かけて伊豆諸島を南下して八丈島へ。

八丈島から「あおがしま丸」に乗って3時間かけて青ヶ島へ。

小笠原を出発して2泊3日、45時間後に北隣の青ヶ島に着く。

年に一回だけ、小笠原航路で八丈島に寄港する便があるらしいが、通常だと2泊3日

東京から八丈島を飛行機、八丈島から青ヶ島をヘリにしたとしても、乗り継ぎの関係でやはり2泊3日かかる。

小笠原行きを決意

さて、バンコク滞在中にヒマ過ぎてマンガ喫茶に入り浸っていたワタクシ。

「小笠原諸島でも行ってみよっかな・・・」

と思いながらも、タイ往復の航空券より高い「おがさわら丸」の船賃にビビッて決心がつかず。

帰国後に「よしっ、4日後の船で行ったろ!」と急遽行くことに。

青ヶ島は船かヘリコプターという選択肢があったが、小笠原には選択肢はない。

1週間に1便の「おがさわら丸」で、24時間かけて行く以外に方法がない。

オンラインでチケットが買えなかったので、電話で問い合わせをしたら「窓口まで来たら売るよ」と言われたのでわざわざ窓口まで行って購入。

さぞかし混んでいるのかな?

と思いきや、定員894名の船に乗客たったの280人というガラガラ状態!!

ギリギリ過ぎてオンラインでは買えなくなってた、ただそれだけだったようだ。

港区の竹芝桟橋を午前11時に出港した「おがさわら丸」は、東京湾内をゆっくりと進む。

湾内はスピード出しちゃダメなんだってさ。

外洋に出ると、シケで3メートルの波がうねる中を1000キロ離れた小笠原諸島まで突き進む。

何かに掴まらないと歩けないくらい、なかなかの揺れだった。

ただ、船酔いしている人が多ければ多いほどレストランなど空いていてオレからすればラッキー。

夕食時は3人とかでしたわ、客が・・・

船旅遍歴

ワタクシ、三半規管が強いのか?船酔いしないのが強み。

とりあえずそこら辺の旅人と比べても、我ながら船遍歴はなかなかのものと自負しております。

オレから言わせれば、「おがさわら丸」なんて豪華客船みたいにキレイ(実際に2016年に建造された新船)だし、大型化によって揺れもかなり軽減されている良い船。

中国

初めての海外旅行も船だった。

今は無き神戸と中国の天津を結ぶ燕京号で2泊3日が海外デビュー船。

中国の威海からは韓国の仁川まで金橋号で1泊2日

帰国は、韓国の釜山から下関まで1泊2日で関釜フェリー。

下関に着いてからも、国内を門司から大阪まで1泊2日でフェリー。

一度も飛行機を使わず、フェリーだけで中国と韓国を回ったのが初海外旅行。

二回目の海外も大阪から中国の上海まで新鑑真号で2泊3日だったし。

インドネシア

一番船に乗って旅した国はなんといっても海洋国家インドネシア。

インドネシアでは国営船会社ペル二にかなりお世話になった。

最初はシンガポールから船で渡ったビンタン島からジャカルタまでの1泊2日の船の旅。

真夜中、船から乗客が海に落ちたのか?飛び込んだのか?して船内が大騒ぎになるも、結局見つからず諦めて見捨てるというハプニングがあったインデネシア・デビュー船。見捨てた時の船内アナウンスの声、めちゃくちゃ暗かったもん。

次が、ドボンソロ号でジャカルタからニューギニア島までの7泊8日、160時間。

人で溢れかえり、床、通路、階段、甲板まで人人人・・・

さらに皆がでっかい荷物を持ち込むので船は人と荷物で溢れかえる。

一応は1人当たりの持ち込める荷物の制限があるのだが、でっかい荷物を持って乗り込む時に係員にワイロを渡さないと(文字通り)タラップから蹴り落とされる。

食事も出るが、人が多過ぎて2時間は並ぶ。

2時間並んだ末にようやく貰える食事がこれだっ!!

食べ残しではない。一切手を付ける前の、配給された食事の全てがこれ・・・

それに比べて、これが「おがさわら丸」の和風ハンバーグ定食(1180円)だっ!!

ドボンソロ号のエサに比べてなんて豪華なのっ!!

まぁ、ドボンソロ号のエサは無料なんですけど・・・

ニューギニア島からの帰りも同じ船で、やはり7泊8日

その後は、小スンダ列島を船を乗り継ぎながら3週間かけて西から東へ。

帰りはアウ号で1泊2日、36時間で一気にバリ島まで西に戻る。

次は、クリムトゥ号でジャワ島スラバヤからボルネオ島バンジャルマシンまで1泊2日

ボルネオ島を時計回りに進み、サマリンダからブラウまで木造乗り合いボートの甲板で1泊2日、25時間。

ボルネオ島のマレーシア領サンダカンからフィリピンのミンダナオ島ザンボアンガまで、レディメリージョイ2号で1泊2日

フィリピンの島々も船でまわり、最終的にまたザンボアンガからサンダカンまで船で戻って、またインドネシアに船で戻る。

インドネシアとフィリピンを合わせただけで、よく分からないくらい船に乗ってる。

ジブチ

思い出深い船旅と言えば、アフリカ大陸からアラビア半島に渡った時にジブチでヒッチした木造船もそうだ。

この木造船で白いビニールシートの上で波をかぶりながら寝る。

当然「おがさわら丸」より揺れるが一番怖かったのはこれではない。

タイ

今まで最悪の船旅は、タイのクラビーからピーピー島に渡る2時間のボート。

縦に横に、木の葉のように揺れ、船内にドバドバと海水が流入。

窓ガラスが割れたと思ったら、揺れで窓枠が弾けて飛び、柱はメキメキと今にも折れそうな音を出し、船内は絶叫の嵐。

あ~、沈むな・・・

船酔いはしなかったけど、死を覚悟するくらいだったのは、これくらいかな?

おがさわら丸での船旅が心配という方、ご安心を。

ドボンソロ号のエサより遥かに豪華な食事が出るうえに・・・ピーピー島行のボートより全然揺れません。

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