先月行ったワールドメイト教祖・深見東州のお誕生日イベント。
イベントで貰ったパンフレットを改めてちゃんと読んでみた。
深見東州
本名 半田晴久
別名 戸渡阿見(ととあみ)
別名 炉端手煮露(ろばたでにーろ)
別名 世界の中心で笑いこける
別名 東州なんちゃって冠者
「どんな方か、全容を知りたい」
という人が多いので、少し詳しく紹介します。
22ページにもわたって自身を紹介する内容を読んで思ったのだが…
とにかく自身の肩書、学歴、名誉を「これでもかっ!?」とばかりにアピールしてくる。
同志社大学経済学部卒
武蔵野音楽大学特修科声楽専攻卒。ちなみにスピリチュアリストの江原啓之も全く同じところ出てるみたいなんだけど、もしかして武蔵野音楽大学特修科声楽専攻って霊界と繋がってるのか?
エディス・コーワン大学(オーストラリア)芸術学部でMA取得
清華大学(中国)で美術のPh.D取得
浙江大学(中国)で歴史のPh.D取得
国立オペラ・オーストラリア主席総裁
ジュリアード音楽院名誉人文学博士
国立中国歌劇舞劇院一級声楽家
高校生国際美術展実行委員会会長
現代日本書家協会顧問
浙江工商大学日本文化研究所教授
カンボジア大学総長。ちなみに名前に国名を冠しているが日本大学と同じで私学である。東京大学同様にカンボジアの最高学府は王立プノンペン大学
カンボジア王国政府顧問(上級大臣)ならびに首相顧問
在福岡カンボジア王国名誉領事
東南アジアテレビ(カンボジアのテレビ局)解説委員長
オックスフォード大学名誉フェロー
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院名誉フェロー
エディンバラ大学名誉博士
などなど…22ページのほぼ全てが「○○から××の称号を授かった」とかそんな内容である。
カンボジアの王室や政府からは特に様々な勲章を授与されているようで、それらも列挙されていた。
コマンドール友好勲章、ロイヤル・モニサラポン大十字勲章、モニサラポン・テポドン最高勲章、ソワタラ勲章大勲位、カンボジア国家メリット大勲章、紺綬褒章
なんだろ?
個人的には肩書、学歴、名誉は鎧のようなものと思っていて…
全然ナチュラルに着こなしていない、ガッチガチに鎧で全身を覆ってます!アピールをしてくる人ってちょっと引いて見てしまうオレの悪いクセがある。
表裏一体で、そんなに肩書、学歴、名誉にこだわっているということは逆にコンプレックスなのかしら?とか。
自分自身と自身の言動に正当性というか説得力というか、とにかく権威付けしたくてたまらないくらい鎧の中の生身の部分は胡散臭いのかしら?スッカスカなのかしら?とか。
オレなんか肩書も学歴も名誉もない全裸状態だからなぁ…
全裸で「さぁ!一緒にちんちんのカルマを解放して霊性エネルギーを高めましょう!」と言っても、キャー!変態っ!!と叫ばれて終わりだが、
オックスフォード大学名誉フェローとカンボジア大学総長の鎧に身を包んだ人が「あなたの開運をさまたげている様々な霊を追い払うのではなく救う。これが最先端を行く真の救霊です!」と言ってたら、なんだかそんな“気がする”。
“気がする”ってところが大事で、権威のある人や専門家の言動は正しいんだと思い込んでつい信用してしまう、いわゆる『権威バイアス』ってやつだが、ガッチガチに鎧で全身を覆ってます!アピールをしてくる人って権威バイアス狙いじゃね?と斜に構えた見方をしちゃう。
肩書、学歴、名誉自体がどうこうというわけじゃなく、やたらアピールされちゃうと権威バイアスの使い手なんじゃねーか?と怪しんじゃうオレの思考性の問題。
気になっている総本山のひとつ、念佛宗三寶山無量壽寺(兵庫県加東市)のサイトを見た時も同じようなニオイを感じた。
この宗教団体の名誉総裁に生前のカンボジアのノロドム・シハヌーク国王が就任してたり…
タイのソムデット・プラ・ニャナサンバラ法王猊下に栄誉称号『世界佛教 最高の法王』を送ったら、タイ王国法王庁より法王庁紋章と法王猊下紋章入りの公式受諾書を受け取った!と書いてあったりした。
タイ王国法王庁って何?!初耳だ。
タイ仏教界のトップであるサンカラート(大僧正)のことを法王と呼んで…
タイ仏教界の最高機関であるマハーテーラサマーコム(一般的には大長老会議とか最高サンガ会議と訳される)のことを法王庁と呼んでるのかな?
どう訳すかは自由だが「タイ王国法王庁より法王庁紋章と法王猊下紋章入りの…」という言葉のチョイスと書き方に、かなり権威付けを意識している人たちという印象を持った。
やたら仰々しく書いてるけど、要するにタイの大僧正に栄誉称号を送ったら、機関としての最高サンガ会議から「称号を貰ったよ」という手紙を受け取っただけの話でしょ?
手紙に紋章が入ってる情報は意味ないからどーでもいい。
ものすごーく偏見だけど…
カンボジアのシハヌーク国王とソ連のゴルバチョフ書記長は、誰かが権威付けとして名前を利用しているのを見ても個人的には全く響かない。どちらもすでに故人だが。
彼ら自身の権威や実績を評価していないとかでは全くない。
ゴルバチョフさんもなぁ…
ソ連崩壊直後はすごく需要があって市場価値がめちゃくちゃ高かったらしいんだけど、いくらノーベル平和賞受賞者と言えど旬じゃなくなると年々市場価値は下がっていっちゃったみたいで…
インタビュー料も、当初は100万円だったのが5万円になったって言うし。
でも、飯は食っていかないといけないし、財団のスタッフを食わせていかないといけない…
っていうんで、2000年代以降はだいぶ節操なく色々なところに顔を出しまくってたイメージ。
そんなわけで、ゴルバチョフさん自身がどうこうという話ではなく、彼の名前を権威付けとして利用したい下心ある人間にとっては使い勝手のいい(お金を払いさえすれば的な)側面があったと勝手に評価してる。
ワールドメイトの深見東州も、念佛宗三寶山無量壽寺も、カンボジアが好きみたいだが…
なんと言ってもカンボジアだからな!!
偏見だ!差別だ!と言われたら、まぁそうなんだけど…
金でなんとでもなるところじゃん。昔からだし、今も。
金でなんとでもなるところだから、日本や中国などから反社が吸い寄せられてるわけで。
“カンボジア政府から”とか“カンボジア王室から”とか、権威付けという面では政府や王室というキラーワードの威力は絶大だけど、カンボジアだからな!!
少なくともオレは、権威付けにカンボジアの名前を使われても「うわぁ~!すごーい!」とはならない。「へー」くらい。
逆に、権威付けアピール臭が出ちゃうからあまり使わない方がいいんじゃないか?とすら思っちゃう。
カンボジア王室(ノロドム家)も大変だと思う。
国の政治・経済はフンセン一味が牛耳っていて、王室のお飾り感がすごい。逆になんでフンセンは王室を残してるんだろ?って思うくらい。
そんなカンボジア王室には、王室ブランドを権威付けで利用してもらって金を稼ぐ以外に出来る経済活動はあるんだろか?
フンセンと張り合って権力闘争に身を投じると…
カンボジアのラナリット王子、交通事故で重傷 同乗の夫人は死亡ラナリット王子みたいに急に事故に遭ったりするからな。
フンセンとの権力闘争に敗れ国外逃亡→政界引退を表明して恩赦で帰国→再び政界復帰を宣言しフンセンとやり合おうとした矢先に“事故”→事故後はフランスに住み、フランスで病死。
誰も信じてないけど、偶々交通事故に遭っちゃった。そう、あれは事故…
K-POPアイドル・デビューするなんてウワサもあるが、14才のジェナ王女(シハヌーク前国王のひ孫、シハモニ現国王の姪孫)のようにアイドル路線で食ってくか…
カンボジア国内の権力・利権を巡る争いには一切関与せず、おとなしく王室ブランドを使って金を稼ぐしかないよな、もはや。
個人的には、王室としてのノロドム家の未来はかなり悲観的に見てる。
ガッチガチに鎧で全身を覆ってます!アピールして来られるとついつい怪しんじゃうってだけで、現代社会において名誉は別としても肩書や学歴などの属性は年齢を重ねるごとに重ね着をするように増えていくのが一般的なことだとは思ってる。
一般的には生身剥き出しの全裸状態でいられるのって小~中学校くらいまでじゃね?
足が速いってだけでモテるとか、全裸の奴らの世界観。
高校くらいから、どんな学校に行ったか、どんな職業に就いたか、どんな会社で働いているか、どれくらい稼いでいるか、どんな肩書をもっているか、現代人は少しずつ色々な属性を纏ってゆく。
全裸だった頃は「足が速い!カッコいい!」だったのに、大人になって属性を纏い出すと自分も他人も生身ではなく属性で評価するようになる。
そのうち、ただの属性なのにアイデンティティーの一部と錯覚し出す奴も出てくる始末。
「オレは社長だぞ!」と謎に偉そうな奴はその典型で、社長という属性を剥いで生身の全裸状態として評価すれば激つまらない人間だったりすることも。
もはや社長属性をアイデンティティーとして取り込まないとやってられない可哀想なタイプ。
ただ、昔ムダに尖ってた時に「社長って…社長という肩書を取ったら何の魅力もないっすね」と面と向かって言って死ぬほど嫌われたことがあるから、思っても言わない方がいい。
よく考えたら人格否定でパワハラだしっ!
ガッチガチに属性(肩書や学歴や名誉)を中世ヨーロッパの甲冑のように纏っている人になってくると、実は生身の部分はなくて『鋼の錬金術師』のアル(主人公エドの弟)みたいに鎧だけで中身は空っぽなんじゃないか?と心配になってくる。
自我を属性に乗っ取られて空の鎧人間として生きているタイプ。
ジジイが同窓会を好むのも、大人になってから知り合う人間って基本属性を纏った状態だから…ってのはあるかもしれん。お互いに全裸状態で向き合って評価し合っていた知り合いなんてジジイになってから振り返ってみれば小中くらいまでで、懐古的感情とは別で「全裸のオレを知ってる全裸だったあいつら」的な安堵感というか。
ある意味でジジイくらいなるとほぼ全裸に回帰していて“後期全裸者が初期全裸時代を懐かしむ”みたいなほのぼのとした話だが、中途半端に中年の同窓会になるとまだ鎧の見せ合い大会みたいなところはありそう。
と、ガッチガチに鎧で全身を覆ってます!アピールをする深見東州のパンフレットを読んで、全裸で駆けずり回っているオレが思ったこと。
コメント
ゴルバチョフは愛知県のパチンコ屋に来店イベントしにくる程度にはフッ軽ですからね。ゴルビーに配慮して司会者が記者を諌めてたら逆に自ら政治問題を語り出すとかいうオモシロイベントだったらしいですよ
へぇ、パチンコ屋にまで顔を出してたんですね(笑)
政治的な話より「ゴルバチョフが提言する出玉のペレストロイカ論」だったら聞いてみたかったかも
ギャラが良かったのか、それともCR機華やかな2000年代前半のパチンコに心打たれたのか広島のパチンコ屋にも来てたそうですよ笑