舞浜にやって来た!!
舞浜と言えばネズミーランド!!
東京ネズミーランドホテルがあり、その目の前にはモノレールの東京ネズミーランドステーションがあった。
そんなネズミーランドにネズ耳カチューシャを着けて浮かれた者たちが吸い込まれてゆくが、オレはひとりネズミーランドを通り過ぎる。
今回、舞浜に来たのはネズミーランドのためではない。
お誕生日イベントのためにわざわざ舞浜までやって来た。
そういえば…
舞浜まで来るJR京葉線の車内でこんな広告を見た。
「怒涛の合格みすず学苑!」のテレビCMでもおなじみの予備校だ。
この予備校は展開しているのが首都圏だけなので、CMが流れているのは全国ではなく関東ローカルのみらしい。
基本的には面白くないダジャレをふんだんに取り入れたローカル色強めのCMを流している。
さて、このみすず学苑を経営しているのが新興宗教ワールドメイトの教祖である深見東州。
これまた東京で電車に乗るとかなりの確率で著書の広告を目にする、ちょっと濃いめの顔したあの人である。
中吊りもあるのかな?
よくドアに貼ってあるイメージ。
そう、今回オレが舞浜にやって来たのはワールドメイト教祖の深見東州のお誕生日イベントに参加するためである。
もちろん友だちでもなければ信者でもない完全に赤の他人なので、当然招待なんかされておらず、勝手に参加しに行っただけである。
赤の他人だろうが自分のお誕生日イベントに人がたくさん来てくれた方が本人としてもうれしいだろうからなっ!!
ただ、イベント自体は招待制ではなく誰でも自由参加なので“潜入”とか大袈裟なものでは全くない。
普通にシレっと参加して、普通に色々と飲み食いして、普通に帰って来ただけである。
厳密に言うと…
こういうのはオレの本来の趣味からは外れている。
オレが興味あるのは建物としての総本山であって、中身というかどんな団体か?とかそういうことにはあまり興味がない。コンセプトを理解するために教義を軽く知ろうとはするけど、それはただ知識として取り入れるだけで興味としてではない。
ワールドメイトの存在は知っていたし、総本山(静岡県伊豆の国市)もリサーチ済みである。その上で興味を抱いていないのは、オレ的には建物に全く面白みがなかったから。
ただ…お誕生日イベントは食べ放題・飲み放題と知ってしまったのでだったら行ってみようかな?と。
単純にエサに釣られただけである。
ワールドメイトは神道系新興宗教に分類されている。
ただ、神道系と言えば神道系なのだろうが…生長の家や世界救世教、真光などと同様にかなり大本(おおもと)の影響を受けているのは間違いないと思われるし、そこに仏教もミックスさせたミクスチャー宗教の気がする。
だって神道系と言いながら、薬師如来とか護摩行とか密教とか言ってるし。
オレのざっくりした理解では、いわゆる霊界がどうこう言ってる除霊系(ワールドメイトでは救霊と呼ぶ)である。
救霊のおかげで、同僚は全員風邪をひいたが私だけひかなかった!とか、末期の肺がんが治った!とか、心臓に穴が開いていたのにふさがった!とか、ピアス穴の痛みが消えた!とか、爪が変な形だったけど治った!など、救霊体験者の“感動の声”を読んだ。
今年のワールドメイト教祖の深見東州のお誕生日イベントが開催されたのは、舞浜にあるヒルトン東京ベイ。
舞浜のことは全然知らないんだけど、駅からネズミーランドをグルっと回り込んだ海岸沿いの辺りってホテルがいくつも並んでるのね。
なんかタイのホアヒンっぽい。
ヒルトン東京ベイの前を通る道路から山が見えて「あれがビッグサンダーマウンテンかっ?!」と思ったら、プロメテウス火山とかいう知らないやつだった。
さて、ヒルトン東京ベイの2階には最大1400名収容の会場を含むパーティー会場がいくつかあるようだが、どうやらその全てを貸し切っているようだった。
簡単に言えばフロア全部貸切。
実際の誕生日が何月何日なのか?は知らないが、イベント自体は3月18日~24日までの7日間ぶっ通しなのでその間はフロアを貸切にしてる模様。
初日の18日は深見東州とメイ・マスク(イーロン・マスクのお母さん)のトークショーがあったりと、開催期間中は深見東州がカンツォーネを歌ったり、漫談をしたり、狂言をしたり、料理教室を開いたりとイベントが目白押し。
日替わりの単発イベントとは別に、パーティー会場ごとに深見東州が描いた絵の個展と、時計宝飾展示会が期間中の10:00~22:00まで開催されている。
ホテルの1階ロビーから2階のお誕生日イベント会場に階段で上っていくと…
お祝い花の数がすごいっ!!
立札に書かれている贈り主もなかなかの面子。
現衆議院議員・小沢一郎
現参議院議員・鈴木宗男
元東京都知事・舛添要一
などなどからお祝い花がたくさん届いていた。
ビッグネームが沢山あったけど覚えられないから写真を撮ろうと思ったんだけど、撮影ダメって言われちゃった。
いずれにしても政界との繋がりがすごそう。
パッと見だけど立憲民主党の議員からの花が多かった印象。
ちなみに貰ったパンフレットに、去年のお誕生日イベントの開幕式でテープカットしているところの写真が載っていた。
教祖と並んで衆議院議員の平沢勝栄と小沢一郎がいるな…
そして小沢一郎の隣ってプリンセス天功じゃないか?
各界の著名人とのコネクションをアピールか?
何だよ…
オレの誕生日にも花を送ってこいよ、小沢一郎!!
あれ?もしかして献金しなきゃお誕生日会には参加しないし、花も送ってくれない人ですか?
オレにも商品券10万円分くれっ!!
あっ…商品券は小沢一郎じゃなくて石破茂か。
石破茂でもいいから何かくれっ!!
なお、過去の教祖イベントにはスティーヴン・セガールや、ダスティン・ホフマンといったハリウッドのスターたちも参加しているし、イギリス王室のザラ・ティンダル(チャールズ国王の妹であるアン王女の娘)も参加している模様。
そんな中、今年はメイ・マスクか…ちょっと弱くね?
さて、入口では毎日先着1000名にお弁当とお茶が配布される。
昼過ぎに行ったのだが、普通に貰えた。
京樽のサイトでチェックしたところ、890円(税込)相当のお弁当がタダ!!
お弁当はお誕生日イベント期間中は日替わりらしく、3月22日(土)はとんかつ まい泉のお弁当だって。
まい泉のお弁当の方が良かったな…
ドリンクコーナーでは、ジュースやコーヒーの他、シャンパンやビールも飲み放題である。
パンとおにぎりも食べ放題なので、米価格が高騰している今こそ、ここぞとばかりにおにぎりを食いまくることも出来る。
おにぎりも「教祖自らが丹精込めて握りました!」とかならちょっと気持ち悪いが、コンビニおにぎりみたいなやつだから安心して食える。
しばらくお弁当を持ってウロウロしていたのだが、邪魔なので食べてしまうことに。
ところが、これがまた困ることに飲食スペースが全然ないのっ!
ヒルトン東京ベイも大きいから宿泊客用のスペースは沢山あるけど、会場だけ借りて開催している外部イベントに来た人用には使わせてくれず、テーブル代わりになりそうな台を見つけて立食することに。
これはオレだけじゃなく他の人も同じ条件だから、知らない人たちに囲まれて食べる状況に。
あれ?このオレのまわりにいる人たちって信者なのかな?
隣の人たちは「先生、先生」って言ってるけど、その先生って教祖のことを指して言ってます?
なんかよく分からないけど、アウェイ感が半端ない!!
話しかけられて部外者であることがバレたら、やたらと霊界の話とかしてきて「あなたの霊も救わないと!」とか言われたら面倒くせーな…
もし、そんなことになったら…と、少し考えて対策を思い付いた。
そういえば、すっかり忘れてたけどオレってちんちんのカルマを解放した稀有な男であった。
タイのチェンマイで受けたカルサイネイザンの話を生命エネルギーがどうとか霊性エネルギーがこうとか交えながらダラダラとして逆にカウンター勧誘してやればいいのだ。
毒には毒を以て制す
そっちが霊で来たら、こっちはちんカルマをぶつけてやる。
霊がどうこう言ってくる奴より、ちんちんのカルマがどうこう言ってくる奴の方が100倍怖いからな。意味が分からな過ぎて確実に狂ってる危ねぇ奴!と、オレなら思う。
しかし残念なことに「オレのようにちんカルマを解放・浄化して霊性エネルギーを高めましょう!浄化していないあなたのは汚ちんちんだっ!」などと眼をバッキバキにさせながら狂人のフリをする必要はなかった。
誰からも話しかけられん!!
自意識過剰であった。
必殺ちんカルマのカウンターアタックを発動させることもなく、普通にお弁当を食べ終わった。
先入観を抜きにして言うと、深見東州が新興宗教の教祖だということを知らなければ、イベント自体に宗教臭は感じない。
宗教家としての顔以外の顔、アートとかビジネス(時計や宝飾品)の顔が前面に出ているイベントである。
彼が描いた絵の個展、彼が経営する時計・宝飾品の会社の展示即売会で、イベント自体に宗教的要素は感じない。
高級ブランド時計などの展示即売会の会場。
使った金額によってランク分けして、金額に応じたノベルティが用意されていた。
100万円以上お買い上げの方には…みたいな。
ちなみに、1000万円以上お買い上げの方にはノベルティフードとして『特製トマトジュース』と書かれていて、普通に二度見してしまった。
1000万円以上使ってトマトジュース?!
なお、10万円以上お買い上げの方のノベルティフードはリンゴジュース。
多分だけどリンゴジュースかトマトジュースかなんていうのはちょっとしたネタ程度でやっていて、コアの部分としてはランク分けによる競争心の煽りじゃないかな?
チーム麒麟とか、チームバースデイとか、シマウマランクとか、オレにはなんのこっちゃ全然分からないチーム分けがされていて、「商品2点で合計1000万円以上のお買い物をされた方は新シリウス麒麟チーム!」と書かれていたところから推測するに…
累計利用金額によって客(なのか信者なのか)をランク分けして競争心を煽っている。
「チーム・ヨシダ・ハンダの中でチームランクの高い方、購入金額の多い方…」という書き方もしていたので、シンプルにSチーム→Aチーム→Bチーム的なランク分けというより幾重にも重なったランク分けがされているのかもしれん。
まぁ、顧客をランク分けすること自体はマーケティング戦略として普通だが、なんか露骨でエグそう!やり口が新興宗教っぽいな…という感想。
売られているのが謎の壺とかなら別だが、皆が知っている高級ブランド品なので「騙す or 騙さない」という話では全くないが、個人的には露骨に客の競争心を利用する商売手法は好きではないかな。
時計・宝飾品の展示即売会の他に、深見東州が描いた絵80点が展示されている個展も別の会場でやっていた。
貰ったパンフレットによると、深見東州は画家、書家、ファッションデザイナー、ジュエリーデザイナー、音楽家、舞台俳優(能、狂言、京劇、創作バレエ、パントマイム)、文芸家(小説家、劇作家、詩人、俳人、歌人)、茶人、華道家、ビジネスマン(カリスマ経営者)としての顔を持ち…
万能の活動と、宇宙人のような活躍から「現代のルネッサンスマン」や「出口王仁三郎2世」、「宗教界の地球外生命体」とも呼ばれる
そうだ。
大本(おおもと)の教祖・出口王仁三郎の名前を出してる時点で、ワールドメイトが大本の影響を受けているのは間違いなさそう。
19時頃からはお誕生日イベントの主役である深見東州ご本人が登場するイベントもあるらしいのだが…
そんなこと知らないから昼過ぎに行っちゃったのよ、オレ。
夜19時まで待てるか?と言えば、さすがに飽きてきちゃって帰ってきちゃった。
ずっと飲み放題のビールを飲みながら待つ選択肢もあったが…そこまでする必要ある?と思って。
よく考えたら、オレ信者じゃねーし、深見東州を何時間も待つ必要ある?って。
24日(月)までやってるみたいなので興味のある方は是非。
10時からだけど、深見東州が登場するイベントは19時からだからそれに合わせるのもいいかもしれないが、1日中いたわけではないのでその時間まで先着1000名に配布のお弁当が残ってるか?は分からない。
そもそも1日1000名も来ないかもしれないし。
お弁当がなくても、パンとおにぎりは食べ放題。
JR舞浜駅からヒルトン東京ベイまでは無料シャトルバスもあるし、歩こうと思えば歩けない距離でもない(オレも片道は歩いてネズミーランドの駐車場を横切ってみたくらい)。
部外者でも普通にシレっと参加して、普通に色々と飲み食いして、普通に帰って来れるのはオレが実証済み。誰からも絡まれてないけど、心配な方はオレのちんカルマ・カウンターアタックを護身用としてご自由にお使いください。
カルサイネイザンは生殖器に溜まったカルマをどうこうなどと意味が分からないことを言っているので女性も使えるが、女性が使う時は“ちん”カルマの名前だけ変えるとより自然です。