国際ワン切り詐欺

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携帯電話に不在着信があった。

+256の国番号はウガンダからの着信っ!!

はいはい、ウガンダね。

首都がカピバラみたいな名前のカンパラなのがウガンダ。

東アフリカにあって、いい国ですよ。

近隣諸国と比較しても全体的に人は良い印象。

行ったこともない見ず知らずの国というわけではないが…

ウガンダから電話がかかってくるような覚えは何もない。

どうやら、この番号自体がプレミアムレート電話番号のようだ。

いわゆる日本でいうところのナビダイヤルみたいな割増料金の電話番号。

もし折り返すと…

一例としてだけど、まず3000円がかかって、さらに1350円/毎分が加算されていくので、後日恐ろしい電話代が請求される。

そ、そんな恐ろしいことがっ!?

と思って、折り返してみた。

もちろんVoIPで、だけど。

そしたら、案の定日本のナビダイヤルと一緒でVoIPからはかけられない番号だった。

簡単に言ってしまえば、これ国際ワン切り詐欺

ロボコールで世界中の電話番号にランダムに自動発信。

着信履歴を見て素直に折り返してきたら、ナビダイヤル以上の割増電話料金が発生。

電話を掛け直した人が気がつくのは、後日電話会社から高額請求が届いてから…というオチ。

日本から折り返したりしたら、NTTドコモとかauとかソフトバンクから高額請求が届くと。

文句を言ったところで「お客さん、プレミアムレート電話番号にご自身で電話されてるので…」と返されて終わりだろう。

なんか海外の事例を見ると、この手の詐欺は通話時間が長くなればなるほど割増料金が加算されていくシステムなので…

「た…たす…たすけて!」

とか、途切れ途切れの音声データを流したりするらしい。

電話を掛け直した方が「ん?電波の状況が悪いけど、何か切迫した状況か?!もしも~し!」となればしめしめ。

音声データを相手にもしもし連呼している間にも割増料金がどんどん加算されていく素敵なシステム。

これ、かかってくる番号は別にウガンダに限らない。

文字通り世界中の色々な国の電話番号が売買されているから、ボスニアヘルツェゴビナからの不在着信があってもおかしくはないかと。

世界中のプレミアムレート電話番号を売ってるRoyal Callという怪しげな会社のサイトを見てみたが「通話でお金を稼ごう!」とウガンダやマラウィの電話番号を大量に取り扱っていた。

もちろんヨルダンとかドミニカとかスーダンとかホンジュラスとか色々な国の番号もあったけど。

規約を読むと、Royal Callは受信するための電話番号をクライアントに提供。その電話番号で受信した通話に対してRoyal Callはクライアントにお金を支払う。全ての電話番号には“特別な”電話料金の設定をしてある。

要するに、こういうのって別に実際にウガンダから電話してきてるわけじゃないだろうね。

プレミアムレート電話番号業者が用意した電話番号が偶々ウガンダだったというだけで、その番号を使って金儲けというか…ワン切り詐欺している張本人は別に日本にいたっていい。

発信元の電話番号をプレミアムレート電話番号に偽装(スプーフィング)して、ロボコールで大量に電話をかけて着信履歴を残す。

やるのはこれだけで良さそう。

確率的に1%はかけ直してくる…とかありそうだから、1万件に大量コールして100件が折り返してきて、1件当たり4000円稼げるとしたら40万円か。

10万件に電話すれば400万みたいな?

折り返してくれたカモが多ければ多いほど、プレミアムレート電話番号業者からもらえるお金は増えると。

詐欺と言えば詐欺なんだけど、やってる側に罪悪感があまりなさそうな詐欺って印象。

だってただ着信履歴を残してるだけだもんな。

折り返したのはあなたの意思でしょ?みたいなところはある微妙な詐欺。

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