東京メトロ丸ノ内線の方南町駅から住宅街の中を歩いて約10分。
急に大きな施設が現れはじめ、反創価学会の筆頭格である立正佼成会の本拠地に入ってきたことを実感する。
団参会館という会員向け宿泊施設の横から波羅蜜(はらみつ)橋という陸橋を進んで行くと、左手に中高一貫校の佼成学園、右手に普門エリアがある。
教団が運営する佼成学園の卒業生には、ドン小西やスガシカオがいるようだ。
普門エリアには、かつて普門館という大きなホールがあったようだが、陸橋から見下ろすと今は芝生の広場になっていた。
なんでも30年以上にわたって全日本吹奏楽コンクールの会場になっていたらしく、中高の吹奏楽部員にとって普門館は「吹奏楽の聖地」だったらしいが、霊波之光教団の天使閣と同じく耐震性の問題で解体されたようだ。
吹奏楽部とは縁もゆかりもなかったオレには普門館の存在自体が初耳である。
そして陸橋を進む先に見えてくるのが…
大聖堂!!
そのまま陸橋を進めば正面玄関があるが、建物的には3階部分にあたる。
これは地上から見た大聖堂。
1階には売店とか入っていて、仏壇とか立正佼成会グッズが売られてる。
3階部分の正面玄関からは新宿副都心が一望出来て、都庁の姿も見える。
正面玄関はなかなか重厚な造りをしており、石段を登るとでっかい菩薩の漆画が。
大聖堂内は撮影禁止だったが、中に入ると吹き抜けの巨大円形ホールになっていた。
7階部分はステンドグラスになってるし、両翼にでっかいパイプオルガンがあって、一見するとオペラをやりそうなヨーロッパの由緒あるコンサートホールみたいな感じ。
ただ、西洋風のようだがそうではない決定的なものが、コンサートホールで言うところのステージの上に建つ金ぴかのでっかい御本尊。
久遠本仏らしい。
印象としては和洋折衷な大聖堂内部だった。
絵とかレリーフとか細かい部分は仏教的要素を盛り込んでいるんだけど、全体的な造りとしては西洋風。
大聖堂をグルっと回ってみると、ロールケーキを縦にしたみたいなやつが合計8本くっついている。
うむ、ずいぶん変わったデザインの建物だ。
建物の上には大尖塔(左)と宝塔(右)がある。
大聖堂の隣には法輪閣という建物があったが、中には入れないと言われたので何の建物か?はよく分からず。あくまで外から見たオレのイメージだが、巨大柔道場って言われたらそれはそれで信じちゃいそう。
法輪閣の裏には一乗宝塔が建っていたが…
何なのか?いまいちよく分かっていない。
祠みたいなもんか?
敷地内をウロウロして一通り見たら飽きちゃって帰ってきたのだが…
帰った後に調べたら、大聖堂の屋上に展望台があったらしい!!
あと団参会館には教祖の銅像があったらしい!!
ちなみに、オレは新興宗教の総本山巡りの他に銅像も趣味にしていて、写真データを整理するために『総本山』フォルダと『銅像』フォルダがある。
せっかくだから、オレのレア銅像コレクションを見せびらかしておくか…
佐々木次郎太夫の銅像。
誰だよっ!?っていうところがいい。
あぁ…教祖の銅像もオレの銅像コレクションに加えたかったぁ~
銅像のためだけにまた方南町に行くの面倒くせー。
たぶん再び行くことはないと思うが、事前に知っていたら…と思うと、やはり下調べをしてから行くって大事だなと痛感。
いちおう教団関係者に声をかけて見どころを聞いたんだけど、展望台のことも銅像のことも一言も出てこなかったぞ。
去年のPL教団(大阪府富田林市)以来となる、今回の立正佼成会。
もう少しペースを上げた方がいいかしら?
まだ行っていないが気になっている総本山をこの際だから発表しておこう。
念佛宗三寶山無量壽寺(兵庫県加東市) 陽光子友乃会(茨城県つくば市) 世界平和統一家庭連合 世界本部(韓国京畿道加平郡清平)
建造物としての面白さ基準なので、宗教団体としての知名度とか社会的評価は関係ない。
円応教(兵庫県丹波市)は微妙かな…行くまでの労力を上回るほど興奮できるか?自信がない。気になっている総本山も行くまでが遠いのがネック。
ついでに…ここでオレの犯していた勘違いを懺悔しておくか。
オレは以前に世界救世教いづのめ教団の総本山に行ったとずっと思い込んでいたが、どうやら半分正しくて半分間違っていたようだ。
世界救世教いづのめ教団の総本山であることに間違いないが、同時に東方之光の総本山でもあり、主之光教団の総本山でもあった。
つまり、正確に言うとオレが行ったのは『世界救世教いづのめ教団&東方之光&主之光教団の3教団の総本山』だったと。
まぁ…どうでもいいっちゃ、どうでもいい話ではある。
オレ自身が理解するのに大変だったので、簡単に持株会社に例えて言うと…
最近まで世界救世教ホールディングスは、傘下に①いづのめ教団、②東方之光(MOA)、③主之光教団という3つの子教団があった。
MOAって、あの有名なMOA美術館のMOAね。
世界救世教ホールディングス自体は純粋持株会社で、“世界救世教”自体に信者はいない。
ただ、オレが総本山に行った後に主之光教団が大ゲンカして世界救世教ホールディングスから離脱して、世界メシア教と名前を変えて独立。
問題はここだ。
オレが行ったのは世界救世教ホールディングスの総本山。そこから離脱した世界メシア教にとって、オレが行った場所はもう総本山ではなくなってしまった。
実際、世界メシア教の公式サイトをみたらこんなことが書いてあった。
教祖が唯一顕現する教主がいなくなった国内・海外の聖地は、もぬけの殻であり、もはや聖地ではありません。
ムム、ならば世界メシア教にとっての総本山はどこよっ!?
オレの訪問先リストが増えちゃうの?
と、思っていたら公式サイトに書いてあった。
2024年7月7日には、人類発祥の地アフリカのアンゴラに「土の聖地」が誕生
熱海から急にアンゴラっ!!
まず遠すぎるし、数あるアフリカの国々の中からアンゴラを選ぶってなかなかトリッキーよ。
ア、アンゴラ?!って正直思った。
ブラジルに信者数が多いらしいから、もしかしたら同じポルトガル語圏ってことでアンゴラなのかもしれん。ブラジル基準で考えるとアンゴラは大西洋を挟んだ対岸の国。同じポルトガル語圏でもモザンビークはインド洋沿岸国だからアンゴラよりは遠くなる。
ただオレにとっては「土の聖地」アンゴラは遠すぎるので、日本で計画中だという「火の聖地」に期待するしかない。
オレの希望としてはステージみたいな祭壇があって、その祭壇から音楽ライブの演出みたいな火柱を噴出して欲しい。
で、祭壇の上には口からゴォォーッと火炎放射器ばりに火を吹く巨大なご神体(高さ15m以上)があれば最高。
祭壇から爆発音と共に火柱が一斉にドンッ!からのご神体からゴォォーッ!
絶対に見に行くっ!! 口じゃなくて目から火を吹くタイプだったとしても見に行く。
オレの「火の聖地」イメージ。祭壇上に並んで鎮座し火を吹く巨大ご神体。
ご神体から吹き出す火力の弱さに不満があるし、口ではなくヒザ辺りの変なところから火が出ているのが気になるが、あくまでイメージ。
信者たちの多くが両手を激しく突き上げてご神体を崇め奉っているところから推測するに、メシア降臨を祝っている儀式の資料映像と思われる。