最近タイのことを書いているついでにまたタイ。
「よくこんなタイのYouTube動画を見てます」という世の中で一番どうでもいい話。
あまり旅行系動画を好んで見ることはないのだが…
タイのベスト・トラベル・インフルエンサーに選ばれたこともある人気の旅行系YouTuberプロイの日本関連動画はついつい見ちゃう。
色んな点で過剰じゃないとか、プロイ自身のキャラとか、動画のクオリティとか、総合的に“ちょうどいい”のが良い。上手く説明できないが、とにかくちょうどいいから見ちゃう。
自動字幕起こしで、日本語字幕にすればタイ語が分からなくても大体の意味が分かる。(設定→字幕→自動翻訳→日本語)
これは大阪のあいりん地区に泊まってみた動画。
へ~、あいりん地区のゲストハウスってこんな感じなんだって思いながら見た。
せっかくあいりん地区に行ったのなら、飛田新地にも行けば良かったのに。
歩いて数分で行けるでしょ。
日本最大級の遊郭街で、玄関框に若い女の子がちょこんと座ってる“料亭”という名のちょんの間がずらーっと何十軒並ぶあの景色は日本人のオレですら「すげーな…」とビックリしたくらいだから、外国人からしたらものすごーく『和』を感じる映えスポットだと思うけど。
あっ、でも撮影禁止だし、女性が行くと怒られるか。
オレも「大阪のおもろいとこに連れてっちゃる」と女友だち2人に連れて行ってもらった時に、女友だちは飛田新地の客引きのおばちゃんたちに「女は来るな」と怒られていた。
それを「なんやワレ!」と、なぜか真正面から受けて立っている友だち。
キャー!岸和田が出ちゃってる!! 飛田新地 vs 岸和田の女の罵り合いを見ながらちょっと引いていたオレ。
プロイは「おどりゃあ~!」とか「いてまうぞ!」とか言わなそうだし、行かなくて正解かもしれん。あと、飛田新地で罵り合う動画になると途端に濃ゆくなって“ちょうどいい”動画じゃなくなる。
こちら、クレヨンしんちゃんの聖地巡礼で埼玉県春日部市に行った動画。
春日部で同じ外国人観光客に声をかけられて、いきなり名前を聞かれてとっさにウソついてる。最初は怪しんじゃうよねー。
プロイは旅行系YouTuberだが、そもそもはタイの女優でモデル。
お姉ちゃんのピムも人気女優&モデルで妹同様にYouTubeをやっているが…
右がプロイのお姉ちゃんのピム。
美味しいものを食べて、有名観光地を巡る“キラキラ女子旅”みたいなノリの動画には全然面白さがない。その証拠に姉と妹では再生数の桁が違う。
妹の『西の大阪あいりん』に対抗して、ドヤ街シスターズとして『東の東京山谷と横浜寿町』に行ったら再生数が伸び…ないか?
他に見るのは…
タイのテレビ局PBSの人気日本紹介番組『ドゥーハイルー(見て知る)』も放送後にYouTubeにアップされるが、たま~に面白い回がある。
JR東日本にタイ人女性運転士がいることを、これで初めて知った。
国交省発行の免許を取得するために1年間JRのトレーニングセンターで全9科目(電気、物理、法律etc)を日本語で勉強して運転士になったみたいで単純にすごいな…
外国語で専門用語だらけの試験をパスするのは並大抵の努力では出来ないこと。
タイ人初にして唯一の運転士だって。
ちなみに、レポーターをやってるのはポンパンさん。
たぶん在タイ日本人で彼のことを知らない人はいないんじゃないか?ってくらい有名な日タイハーフの人。語学学校を運営したり日タイ辞書を作ったり日タイの架け橋として色々やってる。
最後に、最近みたのがタイ人YouTuberがベトナム、韓国、インド、アメリカ、ドイツ、スウェーデンなどなど外国の文化について色々インタビューするやつ。
「インド人男性ってなんでヒゲ伸ばすの?」とか「インド人って何でテーラーやる人が多いの?」とか「インド人って肉々しい女性がタイプって本当?」とか質問して、インド人が答えるみたいな。
で、それの日本編。
「日本人は毎日寿司食べるって本当?」とか「なんで日本人女性って『いらっしゃいませ~』とか高い声を出しがちなの?」とか「温泉行って人前で裸になるのは恥ずかしい?」とか「日本人女性はタイ人男性が好きって本当?」とか、疑問を日タイハーフの女の子2人に答えてもらっているのだが…
その中に「ヤクザってまだ日本にいるの?」という質問があった。
うむ…ゲイシャ、フジヤマ、ニンジャに匹敵するくらいヤクザって日本語として海外でも知名度があるのに、こんな質問が出ちゃうくらい現実味のない存在になってしまってるのかもな。
ある意味でサムライ状態。興味津々だが存在そのものが過去の伝説と化してるみたいな。
インバウンド客向けヤクザツアーとかやったら絶対に需要ありそう!
組事務所を巡って中を見学させてもらったり、半裸で刺青を誇示しながら抜き身の日本刀を持ってる組員と記念撮影できるツアーがあったら「オー!YAKUZA!」と大人気ツアーになること確実だろ。
でもな…
「インバウンド客を引き連れてこちらに伺ってもいいですか?」って訪問先開拓するのイヤだな。提案しただけで「おどりゃあ~!ワレ~!ナメとったらいてまうど!」とか言われそうで怖いな。
あと、ご多分に漏れず高齢化が進んでいると言われているヤクザ業界で、ビジュアル的に一番迫力が出る年頃のヤクザを複数人揃えられる組を用意できないとインバウンド客の満足が得られなさそう。いくら“あの伝説のヤクザ”とか言われたところで、ご高齢のヤクザが1人だったら「あれ?なんか思ってたのと違う」ってなっちゃうから。
オレがエチオピアのムルシ女性が下唇にはめてる皿を見て「あれ?なんか思ってたより小さくね?」と、ちょっとがっかりしたのと一緒。インバウンド客が期待するヤクザ像(オレで言うところのムルシの皿サイズ)を下回ったら満足度は下がる。
そもそも…訪問先として提携する場合はタダってわけにはいかないから“入場料”的な金銭のやり取りが発生する提携契約を結ぶだろうけど、普通にヤクザへの利益供与として暴力団排除条例にひっかかりそう。あと、ヤクザが領収書出してくれないと経費で落とせないから税金の悩みも出てきそうだし…
厳しいか?需要は絶対ありそうなんだけどな。