世界各地的重金属楽隊

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何を隠そう、オレは基本的にはメタラーである。

中学生の頃は、日本のバンドだと皆さまご存じOUTRAGEとか聴いてた。

OUTRAGE – MY FINAL DAY(XXX Edit)

メタルとは…

ヘヴィメタルが中国語では直訳されて『重金属』になっちゃうアレのことだ。

ジャンルによって力量金属(パワーメタル)、死亡金属(デスメタル)、速度金属(スピードメタル)、黒金属(ブラックメタル)、極端金属(エクストリームメタル)、工業金属(インダストリアルメタル)など色々あり、旋律死亡金属(メロディックデスメタル)とかもある…中国語にすると、ほぼほぼ鉄工所のテーマソングみたいな音楽のことである。

「メタルはちょっと…」という人がいるのも致し方ない。そういう人たちを指して『金属アレルギー』という言葉があるくらいだからな。

せっかくなので個人的には意外な国の金属、いわゆるレアメタルを聴いてみる。

モンゴル

ビートルズ、ローリング・ストーンズと並ぶレジェンドバンドはザ・フー(The Who)だが、モンゴルのザ・フーはThe HUでスペルが違う。

そんなThe HUが、別名《金属之王》と呼ばれる激流金属の雄である金属楽隊の名曲『悲傷但真実』を…失礼!!スラッシュメタル界の雄であるメタリカの名曲『Sad But True』を、モンゴル風にカバーしたのがこれだ!!

動画のサムネイル画像が“目から電気を放出しながら吠える朝青龍”みたいになっているが、残念ながら朝青龍はThe HUのメンバーではない。

The HU – Sad But True (Official Music Video)

全く意味が分からないMVだが…イントロの口琴からはじまり、馬頭琴を弾きまくりのモンゴリアン・スタイルの『Sad But True』に仕上がっていて、これはこれで原曲とは別のカッコよさがある。

他の曲も聴いたけど、全部モンゴルモンゴルしてる。

アフガニスタン

2019年に解散したアフガン初のメタルバンドDistrict Unknownのリードボーカルとギターが新たに結成したのがAfreet

そんな彼らの新曲が混迷のアフガニスタンを歌った『My Land is Breaking』。

戦争の映像を使っているからだと思うが、年齢制限がかかっておりブログ上では再生不可。

Afreet – My Land is Breaking

アコースティックギターのソロパートにアフガンっぽさがあるくらいで、全体としてのアフガンっぽさは薄めだけど、曲はなかなかいい。

この曲の売上はアフガニスタンのミュージシャンたちの避難と保護のためにチャリティーとして使われるようだ。

音楽の中でもメタルは特に“悪魔的”とされるだろうから、ターリバーンに捕まったら確実に殺されるだろうな。

サウジアラビア

個人的には一番意外な国のブラックメタルバンドAl-Namrood

バンド名は、旧約聖書に出てくるバベルの塔を建設したニムロド王の名前から取っており、「反逆者」という意味を持つ3人組。

音としては…個人的には黒金属を聴かないから全然好みじゃないけど。

Al-Namrood – Bat Al Tha ar Nar Muheja (Official Music Video) 2014

欧米のブラックメタルと言えば「反キリスト」だが、サウジアラビア唯一のブラックメタルバンドはなんと「反イスラーム」!!

身元が割れると当局(宗教警察の管轄か?)に捕まって死刑になる恐れがあるし、当局じゃなくても私刑で殺される可能性大なので、メンバー全員が本名非公表だし、一度もライブをしたことがない顔出し完全NGの隠れメタルバンド。

ざっくり言うと、サウジ版GReeeeNだと思えば分かりやすい。

確か…GReeeeNも「明日、今日よりも好きになれる 溢れる想いが止まらない 今もこんなに好きでいるのに 言葉に出来ない」という過激な歌詞で、特高警察に捕まると『想いを溢れさせ過ぎ』罪で死刑になるから本名・顔は非公表じゃなかったっけ?

どことなく音楽性も似てるしな。

インド

知らんけど、バンド名はインド映画ボリウッド(Bollywood)と掛けて付けた気がプンプンするBloodywood

Bloodywood – Machi Bhasad (Expect a Riot)

ボリウッドと同じく歌あり踊りありのメタルだっ!

歌はあって当然か…

他のインディアン・メタルバンドでDemonic Resurrectionというのがいるんだけど、アルバム『ダシャーヴァターラ』(ヴィシュヌ神の化身)に収録されている曲は十化身それぞれについて歌った10曲とか…音的にはシンフォニック系で“普通”だけど、アルバムのコンセプトから歌詞の世界観までヒンドゥー全開で、デスヴォイスで「ヴィシュヌ!!」とか神の名を吠えられても…そういうインドっぽさは別に求めてないわけ、オレは。

Bloodywoodのインドっぽさくらいがちょうどいい。

トーゴ

最近、ボツワナやマダガスカルのメタルシーンが注目されたり、以前から南部アフリカや東アフリカなんかには(あくまでマイナーな存在ではあるが)いるっちゃいる。北アフリカも他のアフリカ地域のメタルとは趣きはだいぶ違うがいる。 PERSONAなんか、チュニジアのバンドって言われなかったら東欧辺りのバンドみたいだしな。

その点、西アフリカの、しかもトーゴのバンドなんてレアメタルだ。

ARKA'N-Tears of the Dead Official Video

アフリカっぽさも取り込みつつ、普通にメタルとしてもカッコいい。

北朝鮮

『死を米帝侵略者たちに』なんかは完全に死亡金属だろう。

北朝鮮 『死を米帝侵略者達に(죽음을 미제침략자들에게)』 日本語字幕付き

MVに登場するのは、軍艦、戦闘機、戦車と完全に金属。

それでいて歌のサビ部分は…

米帝は我らの不倶戴天の仇敵
子々孫々 骨髄に徹した仇敵
憎悪と憤怒の血が沸く
掃討しよう 撲滅しよう 死を与えよう

一番デスメタル。

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