フォースド・ターミネーション

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前回ご紹介した思考回路『ブッシュドクトリン Lite』は、諸刃の剣で、成功すればマイナス要素をゼロにすることができ、失敗すればマイナス要素が倍になって跳ね返ってくる、という決してプラスになるとは言えないコストパフォーマンスの低さが特徴です。

武士の世界なら・・・

斬られる前に斬る!!

が正解かもしれませんが、現代社会においては・・・

男にカマ掘られる前に、カマ掘ってやったぜっ!!

と言っても、「ヨッ! 現代の宮本武蔵っ!!」とは誰もヨイショしてくれません。

現代の両刀使いが『五輪書』を書いても、誰も読まないでしょう。

オレも基本的に『ブッシュドクトリン Lite』モードになることはほとんどなく、一番多いのが『フォースド・ターミネーション』しちゃうパターンでしょうか?

『ブッシュドクトリン Lite』をとするならば、

『フォースド・ターミネーション』は

たとえば・・・

「よくヘンテコな国に行ってるけど、心配じゃないの?」

とか聞かれることがありますが、答えは簡単です。

行く前にそんなこと考えないから。

ヘンテコな地域に行く前に下調べをして、リスク・マネジメントで言うところの『ロス・コントロール』するというのは、大事だと思います。

リスク予防として、さまざまな回避手段をとるのは必要なことでしょう。

でも・・・『心配』ってそもそも意味がないと思うんです。

心配しても、心配していなくても、リスクの確率って何も変わらないでしょう?

極端な話が、心配してから深夜のヨハネスブルグのダウンタウンを歩いても、な~んにも心配せずに歩いても、犯罪に遭う確率は一緒なんです。

ただ、人間はどうしても防衛本能が働いてしまうので、心配をしたりとネガティブな考えが頭に浮かんできちゃう。

じゃぁ、ポジティブに考えるか??っていうと、そんなもん、めんどくせー。

単純に思考を停止しちゃえばいいんですよ。

大丈夫かな?とか、楽しいかな?とかも含めて、なるべく対未来の主観的な思考回路を強制終了(フォースド・ターミネーション)しちゃいます。

どうせ未来のことを考えたって、分かるわけないんだから考えるだけムダだし。

だったら考えない。

で、実際に行ってから、「えーーっ、超怖いんですけどっ!!」ってなるパターンは確かにあります。

「目を血走らせながら槍もってる奴が、顔を近付けてくるんですけどっ!!」

みたいな。

この場合、現在進行形の出来ごとになっちゃってるので、今さら心配しても遅い。

そもそもこのパターンは絶対に予想できなかったしね。

結局は、大人が大人にカツアゲされて終わりですよ。

毒矢で猟をするピグミーが、何を勘違いしたのか?自らをアピールするために

「こうやって毒矢を使うんだぜ!!」

と、弓矢でオレを狙うフリをしてきた時は

おいっ! 危なねーだろっ、バカ!!

と思いましたけど・・・これも、想定外で事前に心配のしようがなかった。

これが、事前に「道中に槍をもった奴が待ち構えている」とか、「奴らは調子に乗ると弓矢を向けてくる」とか、分かっていたら話は別です。

オレもロス・コントロールできる男ですからね・・・

盾を持って甲冑を着こむ。

とか、リスク回避のために色々と準備もできたわけです。

さらには、『ブッシュドクトリン Lite』をONにして

雷神の剣で武装して、カツアゲされる前にカツアゲする

という方法もあったかもしれません。

でも行く前はそんな情報がなかったわけだから、そりゃドラクエの初期装備よりもしょぼい防御力ゼロのTシャツで行きますわな。

仮に、情報はなかったけど行く前に散々心配し倒していたら・・・せめてくさりかたびらを着て行ってたか?と考えると、答えはNoでしょう。

心配してもTシャツで行ってただろーな。

結局、こうやって振り返って考えてみても、行く前に心配しても心配していなくても結果は一緒だったから、やっぱり心配する必要はなかったという結論に達します。

逆に、行く前は何の期待もしていなかったのに、実際に行ってみたらすっげー楽しかったというパターンもあります。

具体例をあげようと思ったけど、ちょっと思い浮かばないですけど・・・

まぁ、過去を振り返って『実際のところ、どうだったのか?』を評価をすることは可能でも、不確定要素だらけの未来を100%正確に予測することは不可能なわけで、だったらあれやこれや心配するだけムダってことです。

防衛本能が働いて未来のためにアクションを起こさなかったら現状維持は出来るかも知れないけど、何の変化も体験も出来ない。

そう!!

槍をもったおっさんにカツアゲされることもなかったわけですっ!!

それどころか・・・

男子が常に枕を持ち歩くのが特徴の族(たしかニャンガダム族)に囲まれて『使い古しのきったねぇ枕を売りつけられそうになる』程度の現状維持しか出来なかったわけですよ!!

それを考えると、どうなんすか?

もう言わなくても、いかに『フォースド・ターミネーション』がメリットあるか分かると思いますけど。

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コメント

  1. Kパパ より:

    始めまして、Kパパと申します。
    北朝鮮のツアー、見させていただきました
    すっごく為になりました!
    もっと治安が悪く、外人を、睨みつけるのかと
    思ってましたけど、そうでもない感じですね
    写真等が余り撮影できないのかと思ってましたけど
    ずいぶん取れてましたね
    今度のWカップにて、行ってみたくなりましたよ!

  2. より:

    >Kパパさん
    ある意味、旅行者にとって北朝鮮は世界一安全な国です。
    化石みたいな国のくせに「自分たちは世界でも最先端」という根拠不明の自信が微笑ましく感じる国で楽しいですよ。