次世代の映画の中心地を考える【2】

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ワカリウッド映画とは?

前回の映画のポスターをみて・・・

次世代の映画産業を担っていくのはアフリカしかないっ!

と、確信した方だけに向けて第2弾。

ワカリウッド映画はウガンダの映画と前回書きましたが、厳密に言うとウガンダの映画会社1社が自分たちのことをワカリウッドと呼んでいる、つまりあくまでも自称なのでハリウッド映画とかボリウッド映画とかノリウッド映画とは一緒にしてはいけません。

その映画製作会社の監督こそ、I.G.G.ナブワナという人です。

「あー、その監督の名前聞いたことある!!」

とか言う人がいたら、その人はただの変態です。

ちなみに、母国ウガンダで最も人気のある映画メーカーにして、幼稚なアクション映画を作る監督として知られています。

↑この評価はあくまでも母国での評価であって、オレが『幼稚』と言ってるわけではありませんので、念のため。

そんな映画監督であるナブワナさん(40)のインタビューをご紹介しましょう。

監督インタビュー

質問
どうして映画を撮ろうと思ったんですか?

ナブワナ監督私は小さい頃から映画が大好きでした。特にカンフー映画とアクション映画が大好きでしたね。

東洋の武術に対する好奇心から、高校に入ったころから中国武術の雑誌を買い始めました。

「大人になったら映画を作ろう」と自分で決めていました。

2005年に、新聞で『ジンゴ・ロビンソン・イメージ・ヴィジョン・スタジオ』(ウガンダの映像制作会社)が映像制作で何百万シリングも稼いだと書かれているのを読み、私もすぐに映像の編集を勉強するために『ウガンダ映画テレビ研究所』に入学しました。

映像編集のコースは本当は6か月かかるのですが、私はお金がなかったので2か月しか通えませんでしたが、2か月で編集技術を習得しました。

そして、すぐに映画『ニメクジャ』を制作し、その年に映画はテレビ放映されました。

質問
今に至るまでの道のりはどんなでしたか?

ナブワナ監督:映像編集の技術はマスターしたのですが、私には映画を製作するための道具は全くなく、ビデオカメラさえありませんでした。

映画を撮る時は、仲の良い友達のお父さんの持っているサムスン製ビデオカメラを家からこっそり持ち出してきてもらって、借りて撮っていました。

俳優を雇うためのお金もなかったので、カンフーを教えている友達から生徒を借りて撮影していましたね。

それと、最初のころは台本も書いていませんでした。行き当たりばったりで。

今も俳優はボランティアですが、基本的な演技を勉強中です。

質問
今の状況はどんな感じなんですか?

ナブワナ監督:今は基本的な機材は揃っています。

ただ、負傷者を治療するための装備は持っていません。アクション俳優は、怪我をしたら自己負担で病院に行ってもらいます。

先進国だと、撮影現場に救急車を待機させていたりして準備してるみたいですけどね。

あと、撮影のために家やホテルを借りることが出来ないので、ストーリー的にムリがあっても郊外とか廃ビルを使って撮影しています。

仕方がないので、撮影場所に合わせてストーリーを変えていますけど。

今はHDカメラがほしいです。

質問
政府からはどんなサポートを受けていますか?

ナブワナ監督:政府は映画産業に対してまったくの無関心です。

でも、うちの会社は税金を払ってないですからねぇ。

警察は、撮影の邪魔ばかりしますね。我々が警視総監からもらった許可書を見せたにも関わらず撮影の中断を要求されたりします。

あと、映画ソフトを不法コピーされたのでカンパラ中央警察署に申し立てをした時も、警察から「映画のコピーを作るのは犯罪じゃないと思ってた」と聞いてショックを受けました。

質問
メディアを使ってどんな宣伝をしていますか?

ナブワナ監督: お金がないので広告は出していません。口コミです。

映画予告編動画

いかがでしょう? ワカリウッド映画のレベルの高さがインタビューからもヒシヒシと感じれたのではないでしょうか?

では最後に、ワカリウッド映画を2本ご紹介しましょう。

映画『Return of Uncle Benon(帰ってきたベノンおじさん)』

RETURN OF UNCLE BENON by Wakaliwood, Uganda – Ramon Film Productions

映画『Rescue Team(レスキューチーム)』

RESCUE TEAM by Wakaliwood, Uganda – Ramon Film Productions

ライフルは、パイプで代用しているそうです。

これが、ウガンダで最も人気のある映画です!!

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