2カ月ほど前にストックフォトを始めてみた話を書いた。
その中で取り上げたのが、ナゴルノ・カラバフ共和国(もしくはアルツァフ共和国)のタティク・パピク(おばあちゃん・おじいちゃん)像の写真。
こんなもん需要なんかねーだろ!
と書いた。
「こんなものに需要がある方がおかしい」という考えに今も変わりはない。
変わりはないが…まさかいきなり売れちゃうというね。
こ、これが戦争特需ってやつか!?
最近の大規模軍事衝突のニュースが世界を駆け巡ったせいで、まさかナゴルノ・カラバフに世界の注目が集まる日が来るとは。
動画のように自称首都ステパナケルトにもアゼルバイジャン軍の砲弾が着弾しているし、もしかしたら数週間以内に破壊されて、この写真が「在りし日のタティクパピク像」になってしまう可能性もゼロではない。
もしオレがアゼル軍だったら…狙って破壊する。
ナゴルノ・カラバフの紋章にも描かれているタティクパピク像はシンボルなわけで、それを破壊すれば心理的ダメージを与えられる。「ステパナケルト陥落!」より「タティクパピク破壊!」の方が、陥落感が強くね? 副作用として恨み&士気も倍増させそうだけど。
すでにナゴルノ・カラバフ“防衛”の士気高揚のために、アルメニアの歌手ガルシ・ミトヤン(Գարսի Միտոյան)が「我々は勝つ」って曲を先週にも発表していた。
負けじとアゼルバイジャンも、国際弁護士&歌手ナーミン(Nərmin Kərimbəyova)の曲「勝利への道」で対抗だ!
90年代のJ-Popみたいな曲でカラオケで歌いやすそうだが、ちょこちょこPV内にアリエフ大統領の映像を差し込むのが気になる。パパアリエフの個人崇拝を継承して息子アリエフも「PV内にオレを差し込め」とか言ってるのか?
そんな彼女が今回の紛争にぶつけて来た新曲は、サビが「撃て、撃て」と歌う…曲のタイトルはずばり「撃て」。
さすが石油成金国だけあってPVの作りもアルメニアより金がかかってる感が出てるな。
戦争と音楽の側面から見る、アルメニアとアゼルバイジャンの戦意高揚歌対決。
ちなみに…タティクパピク像以外のナゴルノ・カラバフの写真もあるが、これは需要がないようだ。
“最新”の破壊跡じゃないからか?