昨日の日記で、Facebookの友達がプロフィール写真にフランス国旗を重ねてるって話を書いた。
それが、今日Facebookを見てみたら・・・フランス国旗が激減しとるっ!!
現時点で測定したところ(オレの友達中)たったの日本人3人、タイ人2人を残し、他の人たちはフランス国旗を外してやんの!!
それはそれで気になる~!!
これだと、皆がフランス国旗を重ねたから重ねて、皆が外したから外したみたいになっちゃうけど大丈夫かな?
まぁ、人それぞれだし・・・どーでもいいけど。
実は昨日書いた同じテロ被害国なのに扱われ方に差が出ちゃう理由として挙げた『親近感』という単語のチョイスにどうもしっくりこなくて。
己の語彙力の乏しさを嘆くばかりだけど、オレの中では『馴染みがある ⇒ 他人事ではない気がする ⇒ 感情移入できる』的な無意識下での一連の流れを言いたかったっぽい。
この単語のチョイスも違うような気もするけど、無理やり頭の中を整理してみます。
例えば・・・
トネ県ダパングに住むニャシンデ・エヤデマさん(30)が知人とキャッサバの食べ方を巡って口論となり、グウィンドゥルムトゥ技で投げ飛ばされたことによる頭部外傷で死亡しました。
この事件で、警察はニャシンデ・エヤデマさんの知人オーギュスタン・マタタ・ポニョ容疑者(32)を殺人容疑で逮捕しました。
こんなニュースがあったとして。
人ひとりが死んでるんですよっ!!
でも・・・ワードが色々と馴染みがなさ過ぎて、遠い世界になってな~んにも感情移入出来ない!!
マタタ・ポニョとか実在する名前ですからね、アフリカで。
さかなの子とかじゃないですよ、メガネかけたおっさんですよ。
Photo by Mmmbutho, CC3.0 via wikimedia
ちょっとさかなっぽいけれども。
ところが、全く同じような事件にも関わらず登場人物名やその他のワードが馴染みのあるものになるだけで日本人であるオレはものすごーく感情移入しやすくなる。
山田太郎さん(30)が知人とラーメンのすすり方を巡って口論となり、背負い投げで投げ飛ばされたことによる頭部外傷で死亡しました。
この事件で、警察は山田さんの知人鈴木次郎容疑者(32)を殺人容疑で逮捕しました。
これがもし事件現場が自分の自宅のすごい近所だったら・・・他人事じゃない関心事になる。
さらに、もし山田太郎さんが自分の友達だったら・・・自分の家族だったら・・・どんどんその出来事が自分の世界に近づいてくるごとにニャシンデ・エヤデマさんが死んでも何も抱かなかった哀しみとか怒りといった感情が一気に込み上げてくるわけです。
この前、テレビを見てたらパリの連続テロで事件現場のひとつになった『バタクラン』に関してアナウンサーがこんなことを言ってました。
「ここはPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんもパリ公演の際に使用した劇場です」
これはキラーワードですよ!!
『バタクラン』ってどこだよっ!?と思っていたのが、あら不思議。
つけまつけま つけまつける ぱちぱち つけまつけて♪
急に「“あの”きゃりーぱみゅぱみゅも公演した劇場?!」と、間接的ながらも馴染みのある世界に近づいてきた。
あとは想像力の豊かさを最大限に発揮すれば「もしこれがEagles Of Death Metalのライヴじゃなくて、Perfumeのライヴ中だったら・・・((‘゚;Д,゚、.))アーチャン」と、テロが現実味を帯びて自分の世界に影響を与えてくるのです。
一方、トルコのアンカラで起こったテロ現場は『アンカラ駅前広場』。
全然馴染みがない。
『アンカラ駅前広場』で長渕剛が10万人オールナイトライブとかやったことねーかな?
・・・絶対ねーな。
もしかしてB’zが・・・と思ったが、稲葉浩志の短パンのピチピチ具合はさすがに穏健派イスラームのトルコでもアウトだろうから調べるまでもなく「ない」。
もうお手上げです。
全然自分の世界に近づいてこないので、馴染みがなさ過ぎて感情移入出来ない。
ちょっとだけ悪いことを考えちゃったんですけど・・・
よく海外で起こった事件・事故のニュースで言われる「巻き込まれた日本人はいない模様です」ってやつ。
本来の邦人安否確認の意味合いがメインでありながらも、実は情報を発する側も受け取る側もそれぞれ無意識ながらに巻き込まれた日本人の有無でその事件に対する距離を決めているのかも。
日本人が捕まっている間はシリアに向いていた目も、殺害されちゃったらもうシリアは他人事。
日本人が関係していない事件・事故は馴染みの深さ加減次第みたいな。
この前なんかで読んで「たしかにな・・・」と思ったのが、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんはアメリカ国籍なのに「日本人が受賞」っていうのに、埼玉県熊谷市で6人を殺害したナカダ容疑者は「ペルー人の男」っていう二面性。
苗字がナカダの時点で日系ペルー人だし、中村さんは日系アメリカ人だし。
良いことに関しては感情移入しやすいように自分たちの世界に近づけて、悪いことは地球の裏側ペルーに弾き飛ばして自分たちの世界から遠ざける“意図的な馴染みの深さ加減”も作れちゃうと。
っていうか、今日知ったんですけど・・・
パリで連続テロがあった前日に、レバノンの首都ベオグラードで『イスラム国』が連続テロを起こして43人が死亡、200人以上が負傷したそうで。
ニュースでやってた? オレが見てないだけ?
でもベオグラードか・・・SEKAI NO OWARIがライヴやったことねーかな?
もしやってたら、色んな意味で世界の終わりっぽくてすごく感情移入できそう。
コメント
レバノンの首都はベイルート
やっぱり馴染みがないんですね
あっ、ホントだ・・・
ベイルートのつもりが無意識にベオグラードって書いてました。
ベオグラードの方が馴染みがあったみたいです。