飽きが一周してまた興味を持ってしまったジャップカサイ。
カーンランレオ治療マッサージ
実は、オレがヒッパラレ・デビューを果たしたマッサージ屋に『カーンランレオ治療マッサージ』なるものがあるのを発見してしまったことを急に思い出したんです。
それは1時間半で1800バーツ(約5800円)、2時間で2000バーツ(約6500円)のマッサージ。
なぜか13時から16時半までの間は特別価格で2時間1500バーツ(約4800円)のプロモーション中!!
カーンランレオのタイ語の意味が分からなかったんだけど、説明文がすごかった。
まず、注意書き。
「マッサージ治療中はいつでも射精する可能性があるので注意してください」
ふぇ?!
「ただ、このマッサージの目的は射精ではありません。このマッサージの技術をもってすれば男性は射精を伴わなくてもオーガズムに達することができます。」
なぬ?!
何やらジャップカサイを応用したマッサージの発見に、バンコク在住の友達たちと一緒になって色めき立ったわけです。
このマッサージを会得して、自分に使ったらスゲェんじゃねーか?って。
友達と会話中、家族で食事中、親戚の葬式中・・・いつでもどこでも好きな時に「アムロいきまーす!」くらいのノリで、奥義の秘孔をピッと押せばアッという間に白目を剥いてオーガズムに達するんじゃねーの?
しかも射精を伴わないからパンツも汚さない。
夢のようなやつみーっけた!!
これさえ会得すれば女もいらない、究極の自慰ニストになれる。
まさしくベスト・ジーニストだぜっ!!って。
・・・で、『カーンランレオ』って何なのさ?という話になり調べてみた。
ランは「(液体を)流す」という動詞。動詞の前にカーンを付け加えて名詞にして、「早い」という意味のレオを後ろにつければ・・・
早漏
早漏治療マッサージかよ!!
ちなみに、レオ(早い)の代わりにチャー(遅い)にして『カーンランチャー』だと遅漏になるそう。
へぇ~、勉強になった。
密教的なやつ?
で、この前テレビで草刈正雄が去年のベストジーニストどうこうやってて、ベストジーニスト ⇒ 究極の自慰ニスト ⇒ 早漏治療マッサージ!みたいに連想で急にこのことを思い出しちゃったわけ。
そういえば、あのタイの早漏治療マッサージでドライオーガズム(射精を伴わない性的絶頂)がどうこう書いてあったけど・・・なんか密教の無上ヨーガタントラ的要素が入ってくるのか?と、急に疑問になっちゃった。
タイ古式マッサージでは身体にセン(線という意味)と呼ばれるエネルギーの通り道があるという考えで、その中の(チンコ上を通る)セン・ナンタクラワットを施術をするのがジャップカサイっていうのはタイ古式マッサージ的にも理に適ってるかと。
ただ、それとドライオーガズムの話は別モノじゃねーか?
仮に無上ヨーガタントラ的な話だったとしたら、上座部仏教であるタイ仏教と歴史的にも繋がりの深いタイ伝統医学でいきなり大乗仏教的要素が入ってくるのが謎。
ちょっと話がそれるけど、後期密教が伝来していない日本でさえ真言・立川流とか天台宗・玄旨帰命檀みたいなエロスとタナトスの視点で真理を追及する密教一派が出現したけど、これはもともと大乗仏教が伝来していたという土壌があったからの話じゃねーの?
ちなみに立川流は、男女の性交によって大日如来と一体化するって教えで、髑髏に精液や愛液を塗ったりしてたみたいだけど。
チネイザン
ドライオーガズム=無上ヨーガタントラ的というオレの勝手な思い込みを前提にして調べていたら、こんなタイマッサージを見付けてしまった。
ชิเนซัง チネイザン(気内臓)
中国語の気内臓の読みにタイ語の当て字をしているので、タイ語ってよりは中国語。
中華系タイ人のタオイスト(道士)である謝明徳が体系化した、気功療法とタイ古式マッサージを合体させたマッサージ。
さらにチネイザンの生殖器部分に特化したバージョンがการนวดกระษัย(カーンヌアット・クラサイ)。
英語でも日本語でもカルサイネイザン(Karsai Nei Tsang)という名前になってるけど、直訳すると意味を成さないしタイ語の音読みとしても間違ってるから変。
ただの”固有名詞”だから、意味はどうでもいいんだろうけど。
タイ語名『カーンヌアット・クラサイ』のカーンヌアットは「マッサージする」という動詞ヌアットの前にカーンを付けて名詞にした「マッサージ」のこと。
つまりクラサイ・マッサージ。
กระษัย(クラサイ)って、あれ?どこかで聞いたことがあるような・・・と思ったら、どうやらジャップカサイのกษัย(カサイ)と同じっぽい。
スペルが何で違うのか?は分からなかったけど。
กระษัย(クラサイ)もกษัย(カサイ)も、パーリ語(上座部仏教の経典で使われている言語)からの借用語のようで伝統医学書のタイトルから来ているっぽい。
勝手なオレの想像だけど、片仮名のビジュアルとヴィジュアルの違いみたいに外来語にどの音を当てはめるかの違いで同じ単語だけどスペルが違うことになってる可能性あり。
クラサイもカサイも意味としては『消耗性疾患』なんだって。
謝老師は、タオイズムの性エネルギーを高めることで生命エネルギーを高めて結果として霊性エネルギーを高めるという考えのもと「男性のもつ陽のエネルギーと女性のもつ陰のエネルギーを性行為を通じて交換する」とか性エネルギーを高める技を考案されたらしい。
最終的には射精を伴わないオーガズムな話にもなってくるようで・・・もしかしたら早漏治療マッサージって無上ヨーガタントラ的じゃなくてタオイズム的要素の話だったのか!とちょっと納得したような気になった。
ただそれだけの話です。
ちなみに、謝老師が作ったリゾートスパがタイのチェンマイにある『タオガーデン』。
さらに日本語で『タオ 性科学』なんて本まで出してるんですねぇー!!
値段が恐ろしく高いけど。